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「B787のような新機材を買うことだけが航空会社の戦略ではない」

デルタ航空上級副社長に混乱する航空業界での勝ち方を聞く

2013年2月4日(月)

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 米ボーイングの新型機、B787ドリームライナーのトラブルに航空業界が揺れている。日米の航空当局はB787の運航停止を命じ、世界の空から「夢の飛行機」の姿は消えた。この措置は長引く可能性もあり、航空会社の経営にも影響を及ぼしかねない。特にローンチカスタマーである全日本空輸(ANA)と同社に次ぐ機数を運航している日本航空(JAL)にとっては、大きな問題となっている。

 こうした情勢の中、日本と北米などを結ぶ路線で日系航空会社と競合する米デルタ航空はどのような戦略を取ろうとしているのか。アジア太平洋地区を担当するヴィネィ・デューベ上級副社長に話を聞いた。

(聞き手は小平 和良)

B787のトラブルで航空業界が大きな影響を受けている。今回のトラブルをどのように見ているか。

デューベ:B787に関する情報は、報道で得た程度しか持っていないので、それ以上のことはよく分からない。ただ、すぐに解決してもらいたいと思っている。

デルタ航空の場合、B787の運航はまだ先なので、影響はないということか。

デューベ:その通り。我々がB787を受領するのは2020年から2022年になる。直近で何か影響が出るということはない。現在は18機の注文を確定している段階だ。

トラブルにはなっているが、2020年に導入というのは遅い気もするが。

ヴィネィ・デューベ(Vinay Dube)氏
ヴィネィ・デューベ(Vinay Dube)氏
デルタ航空アジア太平洋地区担当上級副社長。インド・ムンバイ出身。米ノックス・カレッジにて経済学・数学を専攻後、ノースカロライナ大学大学院にてオペレーション・リサーチを専攻し、理学修士を取得。米アメリカン航空などで働いた後、デルタ航空に入社し、副社長兼最高情報責任者やアライアンス及びインダストリー・アフェアーズ担当副社長などを歴任。妻と子供3人とともに香港に在住。(写真:山本 琢磨)

デューベ:我々の戦略は常に顧客に焦点を当てている。もう少し具体的に言えば、お客様に最高のフライト体験してもらうということだ。それを実現するには、例えば既存の機材に最先端のシートを導入するといったこともある。

 昨年、我々はB747-400の全16機のビジネスクラスにフルフラットベッドシートを導入した。フルフラットかそうでないかは微妙な差のように見えて、かなり大きな違いだ。枕や毛布にも細心の注意を払っている。また、このシートでは、どの座席からもほかの乗客を邪魔することなく通路に出ることができる。

 顧客の声をまとめると、最新鋭の機材よりも最新のシートの方が良いという結果が出ている。何も最新鋭の機材を入れることだけが戦略ではないのだ。投資コストを抑え、借り入れも少ない状態で、健全なバランスシートを維持したまま、いかに顧客のフライト体験を向上させるかが問題だ。我々は独自の戦略を取っていく。

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「「B787のような新機材を買うことだけが航空会社の戦略ではない」」の著者

小平 和良

小平 和良(こだいら・かずよし)

日経ビジネス上海支局長

大学卒業後、通信社などでの勤務を経て2000年に日経BP社入社。自動車業界や金融業界を担当した後、2006年に日本経済新聞社消費産業部に出向。2009年に日経BP社に復帰。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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