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核実験でも北朝鮮との融和に向かう韓国世論

グーグル会長の招請は米国に向けた北のシグナル

2013年2月27日(水)

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 北朝鮮が、2月12日に3回目の核実験を実施したと発表した。その背景と今後の展望について、朝鮮半島問題の第一人者である延世大学の武貞秀士教授に聞いた。「韓国世論は、北朝鮮との協議を進めないとひどいことになる」と考え始めている。

(聞き手は森 永輔)

今回の核実験は、なぜ2月12日だったのでしょうか。朴槿恵氏が2月25日に韓国大統領に就任しました。同氏が就任する前にやっておけば、実験で南北関係が悪化しても、就任後にリセットできる可能性がある。朴槿恵氏を高く評価しているから、それを狙ったと考えられないでしょうか。

武貞:北朝鮮が彼女に大きな期待を持っているのは間違いない。しかし、その狙いだけで実験をしたわけではありません。

武貞 秀士(たけさだ・ひでし)氏
韓国延世大学国際学部 専任教授
専門は朝鮮半島論。
延世大学の社会科学系学部で、日本人の専任教授は初めて。英語による課目「朝鮮半島の戦略的問題」「日本と北東アジア」を担当している。
著書に『北朝鮮深層分析』(KKベストセラーズ)、『恐るべき戦略家・金正日』(PHP研究所)など。北朝鮮動向、朝鮮半島の軍事問題、国際関係などに関して、月刊誌やテレビに論文やコメントを発表している。

 朴槿恵氏を見る北朝鮮の目は徐々に変わってきました。大統領選挙の期間中は、「維新体制のお姫様」と形容して、皮肉っていました。人権を抑圧した大統領の娘じゃないか、という意味です。彼女の父親である朴正煕・元大統領が1972年に維新体制を始めました。彼はこの時、維新憲法をつくり自由を制限しながら、与党の安定多数が続く仕組みをつくりました。

 北朝鮮は朴槿恵氏に対するネガティブキャンペーンを張っていました。北朝鮮に対して融和的な、進歩系の文在寅氏を当選させたかったからです。彼は金大中・元大統領、盧武鉉・元大統領の後継者です。無条件で、すぐに南北首脳会談をやると言っていました。李明博大統領と逆の政策を採ることを約束していたのです。

 ミサイルを昨年12月12日に発射したのも、韓国の大統領選挙に影響を与える意図がありました。韓国民はこれを受けて「李明博政権が北朝鮮との対話を拒否して、北を追い込んだから、ミサイル発射にまで至った」と考えました。北朝鮮のこの目論見は実際に効果を発揮しました。開票直後に公表された世論調査の結果では、投票日3日前には文在寅候補の支持率が朴槿恵氏を上回ったのです。

 ただし、最後の3日間で、朴槿恵氏が一挙に盛り返しました。自分の票田である慶尚北道の有権者に動員をかけたのです。50~60代の人々が朝の6時から投票所に行列しました。それで百数十万票差で当選しました。

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「核実験でも北朝鮮との融和に向かう韓国世論」の著者

森 永輔

森 永輔(もり・えいすけ)

日経ビジネス副編集長

早稲田大学を卒業し、日経BP社に入社。コンピュータ雑誌で記者を務める。2008年から米国に留学し安全保障を学ぶ。国際政策の修士。帰国後、日経ビジネス副編集長。外交と安全保障の分野をカバー。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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