• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

朴大統領は選挙戦で「日本抜き」の対北協議を提案していた

金正恩は政権を既に掌握している

2013年2月28日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 北朝鮮が、2月12日に3回目の核実験を実施したと発表した。その背景と今後の展望について、朝鮮半島問題の第一人者である延世大学の武貞秀士教授に聞いた。後編は、北朝鮮と韓国の国内事情にフォーカスする。「朴大統領は北朝鮮問題を韓中米北で議論しましょうと言っています」(武貞氏)。

(聞き手は森 永輔)

前回から読む)

武貞さんは北朝鮮の戦略について次のように見ていらっしゃいます――北朝鮮は米朝協議を進めて平和協定を結ぶ。平和協定を結んだら、「戦争が終わったんだから朝鮮半島に米軍がいる必要はない」として撤退を要求する。

 米軍が出ていった後の半島統一については、どのようなイメージを持たれているんですか。北朝鮮が軍事的に統一を図る?

武貞 秀士(たけさだ・ひでし)氏
韓国延世大学国際学部 専任教授
専門は朝鮮半島論。
延世大学の社会科学系学部で、日本人の専任教授は初めて。英語による課目「朝鮮半島の戦略的問題」「日本と北東アジア」を担当している。
著書に『北朝鮮深層分析』(KKベトスセラーズ)、『恐るべき戦略家・金正日』(PHP研究所)など。北朝鮮動向、朝鮮半島の軍事問題、国際関係などに関して、月刊誌やテレビに論文やコメントを発表している。

武貞:アメリカの介入を阻止した上で、北朝鮮主導の統一を進めるというシナリオは消えてないですね。北朝鮮が核とミサイルを開発する目的は、朝鮮半島を統一する時にアメリカの介入を阻止することです。

 北朝鮮は、在韓米軍がいったん撤退してしまえば、その後、大陸間弾道弾を含む核兵器を持って統一を進めようとします。その時、アメリカは介入しないと計算をしているのです。アメリカは、韓国を守るためにワシントンやニューヨークを火の海にすることはできない。戦争は起きないまま、アメリカの介入なく朝鮮半島は北朝鮮により統一される。これは北朝鮮のいう「自主的平和統一」そのものです。

韓国と北朝鮮が描く統一へのシナリオ

 ただし、米軍が韓国に駐留している場合はそういう計算は成り立ちません。米軍は自動的に介入するでしょう。朝鮮半島にいる2万5000人のアメリカ人の命が危ういとなれば、ニューヨークが危なくなるから介入をあきらめるなんて考えません。

米軍が韓国に駐留しているか、いないかで、大きな差がある。

武貞:そうです。北朝鮮が実験を進めつつ、在韓米軍の駐留をしきりに批判しているのは、それが彼らの核戦略の中の一駒だからです。気まぐれで言っているわけではありません。

 一方、北朝鮮が崩壊して、韓国が併合するケースもあり得るでしょう。かつて東ドイツが西ドイツに合流したように。

韓国の人は、統一するとすれば韓国主導でと思っています。

武貞:それは当然ですよ。国際的地位、経済、軍事、どれをとっても北主導なんてあり得ない、空想である、机上の空論である――というのが韓国の基本的な見方でしょう。

コメント4

「キーパーソンに聞く」のバックナンバー

一覧

「朴大統領は選挙戦で「日本抜き」の対北協議を提案していた」の著者

森 永輔

森 永輔(もり・えいすけ)

日経ビジネス副編集長

早稲田大学を卒業し、日経BP社に入社。コンピュータ雑誌で記者を務める。2008年から米国に留学し安全保障を学ぶ。国際政策の修士。帰国後、日経ビジネス副編集長。外交と安全保障の分野をカバー。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

プロフェッショナルとして、勝負どころで安易に妥協するなら仕事をする意味がない。

手嶋 龍一 作家・ジャーナリスト