• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

私が「We Want Abe!」と書いた理由

「BRICs」の生みの親、ジム・オニール氏に聞く

2013年3月5日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 アベノミクスの登場にいち早く反応したのが海外の投資家だ。金融緩和観測を手がかりに円安が進み、株高とともに日本経済の景色を変えた。「BRICs」の生みの親であるジム・オニール氏もアベノミクスに熱い視線を注ぐ。

昨年の総選挙直前にあなたが書いた「We Want Abe!」というレポートが話題になりました。なぜ、そのようなレポートを書いたのか、その理由を教えてください。

ジム・オニール(Jim O’Neill)(写真:永川 智子、以下同)
ジム・オニール(Jim O’Neill)氏。
ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント会長。「BRIC(ブラジル、ロシア、インド、中国)」という造語を生み出し、世界の政治・経済に影響を及ぼしたことで知られる。
(写真:永川 智子、以下同)

オニール:昨年11月、ちょっとおどけて「We Want Abe!」というレポートを書いたのは、円相場と株式市場で非常にエキサイティングな新しい潮流が訪れることを示したかったからです。それは、小泉純一郎政権以来なかったことで、しかも今回はその時に増して刺激的です。

 私たち投資家やアナリストは、大胆で明確なことを好みます。しかし、日銀はリーマンショック以降、ずっと臆病すぎました。円はかなり過剰評価されてきたし、日銀はそれをあまり深刻に捉えてきませんでした。1年前、日銀が始めて1%のインフレ目標を導入したときも、それは実際には目標ではなく、あいまいなゴール(目処)でしかなかった。

「3本の矢」、的を射ているのは「金融緩和」のみ

 政府が日銀にインフレ目標を設定するように強要したから、日銀が独立性を失うという人もいますが、その考えは正しくありません。英国やオーストラリア、ニュージーランド、ブラジルなどインフレと上手く戦っているほとんどの国では、政府が目標を設定しています。民主主義の観点で見れば、政府が目標を設定することは問題ではありません。

アベノミクスは、「金融緩和」「財政出動」「成長戦略」という「3本の矢」から成り立っています。それぞれをどのように評価していますか。

オニール:市場はアベノミクスに興奮していますが、実はそれは「3本の矢」の中で金融緩和に対してのみです。財政出動は、勇敢だがリスキーです。日本は巨額の公的債務を背負っており、ミスは許されません。特に、公共事業については1990年以来、歴代の首相が何度も試みてきましたが、効果があったという証拠はありません。

 成長戦略も不透明です。日本には、サービス部門の生産性向上と、移民政策や定年延長、女性活用などによる労働人口の拡大が必要ですが、これらの点について方針ははっきりしていません。

コメント3件コメント/レビュー

財政政策・成長政策の評価には異議ありながら金融政策については賛同です。(2013/03/05)

オススメ情報

「徹底検証 アベノミクス」のバックナンバー

一覧

「私が「We Want Abe!」と書いた理由」の著者

大竹 剛

大竹 剛(おおたけ・つよし)

日経ビジネス記者

2008年9月から2014年3月までロンドン支局特派員。2014年4月から東京に戻り、流通・サービス業を中心に取材中

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

財政政策・成長政策の評価には異議ありながら金融政策については賛同です。(2013/03/05)

何か、金融緩和でお金が余る。本来ならそれが実体経済を引っ張るはずだが、需要がなければそれは起きない。社会構造的な問題もあって需要喚起は金融緩和だけではできず、結局株式バブルとか金融村でダイナミックなことが起こる。 だから投資家はWe want Abeと言うように聞こえるんですが。(2013/03/05)

良くも悪くも、この人は金融のボス。でも金融は所詮、ゼロサムゲームのコンダクターに過ぎない。今回も安倍氏の考えに金の匂いを嗅ぎ取って、勝ち馬に乗ったに過ぎない。「アベノミクス」の本髄は、”雇用・給料増による消費喚起”がメインテーマ。大切なことは日本国民がそれをきちんと理解して、協力することだ。金融屋なんてのは、狡猾だ。日本を円高に縛り付けるために、所謂”日本の悪評”を吹聴し、その差益で中国韓国ドイツに集って、旨い汁を啜っていたのも、また彼らだということを、胸に深々と刻みつけておくべきだ。日本を(心理)不況に落とし込んだのは、ほかでもない、このハゲタカ連中なのだから。(2013/03/05)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

物事の考え方やビジネスモデルが過去の延長では立ち行かなくなってきている。

渡辺 秀一 メディパルホールディングス社長