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勝ち抜きたければ「迷わない人」と組んではいけない。

「マネーボール」(2011年 ベネット・ミラー監督)

2013年3月11日(月)

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今回もよろしくお願いします。

押井:今回は野球、メジャーリーグを題材にした映画「マネーボール」にしようか。

原作は『ライアーズ・ポーカー』『世紀の空売り』のマイケル・ルイスが書いたノンフィクション。作品の舞台となっている球団、「オークランド・アスレチックス」は、弱小チームで予算が少ないのによく勝っている。その裏にいた男とは…というお話です。

押井:プロスポーツを舞台に、スポーツクラブのマネージメント映画を作るというのはアメリカではひとつのジャンルになってるんです。日本にはなぜかほとんどないんだけど。常々いつか自分でも撮りたいと思ってるんだけどさ。

押井さんが撮りたいのはどういう内容の企画なんですか?

押井:熱海グランスパってJFLで低迷しているサッカーチームがJリーグに昇格するという話。だいたい構想もできてるんだけど、たぶん誰も撮らせてくれないかな(笑)。それこそ日経ビジネスオンラインはこんなに読まれているし、いろんなビジネス本が売れてるし、企業小説も流行ったじゃん。なんでこの国ではプロスポーツのマネージメントの世界は映画にならないんだろう。

高校野球ならありますよね。

押井:それだと熱血感動ドラマでしょ。全然逆のベクトルだよ。

「もしドラ(もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら)」とかやってたじゃないですか。前田敦子が主演してた。

押井:萌えなんかいらないんだよ。それこそこの「マネーボール」なんて主人公の中学生ぐらいの娘が出てくるだけで、女っ気ほぼゼロだからね。

徹底してますね。

押井:そういう意味じゃアメリカ映画の中でも珍しい。「ポリシーだけを問うている」映画で、人間側のドラマはそんなにないんです。いわゆる家庭の事情とかがうっすら背景にあるくらいで。

 主演のブラッド・ピットが自らプロデュースに加わってるくらいだから、彼自身が原作を気に入ったんだろうね。たぶん監督もブラッド・ピットが探してきたんじゃないかな。日本ではあまり知られてない監督(ベネット・ミラー)だけど演出もよかったよ。

経験値と直感 VS データと統計

押井:ストーリーは、貧乏チームのアスレチックスをブラッド・ピット演じるビリー・ビーンGM(ゼネラルマネージャー)が、方針を大転換してチームを改造する。有名どころの選手は全部金持ち球団に持っていかれるんで、データを重視して、無名で安く、しかも使える選手を集めるんだけど、その過程でオーナーをはじめ抵抗勢力とどう戦ったかという話なんです。

なるほど。

押井:その方針に一番抵抗したのが、アスレチックスのスカウトだったというのが面白いよね。ビリーは「選手選びの時にスカウトを信用しない」というところから出発してるんです。

スカウトといったら選手を見る目が売り物なのに、どうして信用しないんですか?

押井:ビリーは、まだ学生だった頃にスカウトに「君こそメッツのスターになる逸材だ」と持ち上げられて、大学の奨学金を蹴ってまでメジャーリーガーになったんだけど、パッとしないまま終わっちゃった。背景にはそうした理由があるの。

コメント12件コメント/レビュー

著者のファンなのか共感する反応が多いようですね。以前から思っていたのですが、言葉の使い方とか、物事の捉え方などから、著者が社会やチームで価値を生み出せる人には思えないのですが。非常に高名で実績をあげられているお方なので私が間違っているのでしょう。(2013/03/17)

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「勝ち抜きたければ「迷わない人」と組んではいけない。」の著者

押井 守

押井 守(おしい・まもる)

映画監督

1951年生まれ。東京都出身。大学卒業後、ラジオ番組制作会社等を経て、タツノコプロダクションに入社。84年「うる星やつら2」で映像作家として注目を集める。アニメの他に実写作品や小説も数多く手がける。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

著者のファンなのか共感する反応が多いようですね。以前から思っていたのですが、言葉の使い方とか、物事の捉え方などから、著者が社会やチームで価値を生み出せる人には思えないのですが。非常に高名で実績をあげられているお方なので私が間違っているのでしょう。(2013/03/17)

ヤンキースじゃなくてメッツなんだけどなぁ,というのは・・・あ,訂正されてる.というのはさておき.実のところ,オーナーこそがビリーを上手く舵取りをしてるんじゃないのかなぁ,と思ってます.他球団にも行けるけれどもA'sでは資金力は限られて(選択肢を削って)いて,ビリーにはその中で戦わせる.下位に低迷している時期では直接は責めずに,ビリー自らが7月末までには,と期限を切らせる.リンコン獲得では,ビリーが身銭を切ると言ったら資金を出す=そこまで言うなら間違いない選手だろう,と判断.実話ではレッドソックスに行くことがほぼ確定していて,しかもビリーの後任がピーター(のモデルとなった人物)として準備していたり.中々に食えない人物だなぁ,と.視点を変えるだけで,似たパラダイムとプロットがあるというところも,この映画の面白いところだと思います.はい.(2013/03/12)

映画とは直接関係ないですが、去年のアスレチックスの優勝は映画の再現みたいで凄かったですね。結局プレーオフで負けてるところも同じですが。昨シーズンの裏側も映画で見てみたい。(2013/03/11)

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