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「ポーターのCSVを組織名に! 何をするんですか?」

キリンの橋本誠一・常務CSV本部長に聞く

2013年3月4日(月)

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 マイケル・ポーター米ハーバード大学教授──。競争戦略論の世界的第一人者として知られる同教授が2011年に提唱した新たなコンセプト。それが「CSV(クリエーティング・シェアード・バリュー=共有価値の創出)」だ。

 それは、社会問題の解決と企業の競争力向上を両立させ、企業と社会の双方に価値を生み出す取り組みを指す。このCSVの考えに沿った活動を実践するため、その名を冠した「CSV本部」を創設した企業がある。キリンビール、キリンビバレッジ、メルシャンの国内事業を統括する会社としてキリンホールディングスが今年1月に発足させたキリンだ。

 CSV本部で具体的にどのような取り組みを推進していくのか。指揮官である橋本誠一・常務CSV本部長に聞いた。

(聞き手は中野目 純一)

マイケル・ポーター米ハーバード大学教授が提唱している新しい競争戦略論の「CSV」。それをそのまま名称に使用した部署を設けたそうですね。

橋本:そうです。ポーター教授が打ち出して話題になってきた言葉を組織の名称に使うことについては異論もありましたが、いまCSVが実践できているかではなく、これからCSVをやっていくということを社会に対してコミットメント(約束)として示す。そういう意味を込めて、あえて組織の名称に使いました。

橋本 誠一(はしもと・せいいち)氏
橋本 誠一(はしもと・せいいち)氏
1954年生まれ。1978年キリンビール入社。キリンヤクルトネクストステージ社長、キリンビール執行役員企画部長、同取締役企画部長、常務取締役企画部長などを経て、2012年3月キリンホールディングス常務取締役。2013年1月からキリン常務取締役を兼任。

 CSVに着目した理由の1つには、以前の企業のあり方が社会に受け入れられなくなってきたことがあります。従来はまず利益を上げる。そして、それとは別に、様々なステークホルダー(利害関係者)との関係を重視しながら、例えば環境への配慮や社会貢献に取り組んできました。その結果、企業の評判が上がった。こうした従来のやり方はもう通用しない。

 そこで、企業の利益追求とCSR(企業の社会的責任)とを分けて行うのではなく、本業の活動の中にCSRの視点を入れていくことが求められます。業績が良ければいろいろなCSR活動をするが、悪くなったらちょっとお休みしますということであってはいけない。こうした考え方を発展させたものとして、CSVを位置づけています。

 価値の創造は、企業、特に当社のようなメーカーにとっては本分ですが、その中にCSR的なものを位置づけていく。これが、CSV本部を新設した趣旨になります。

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「「ポーターのCSVを組織名に! 何をするんですか?」」の著者

中野目 純一

中野目 純一(なかのめ・じゅんいち)

日経ビジネス副編集長

2012年4月から日経ビジネス副編集長。マネジメント分野を担当し、国内外の経営者、クリステンセン、ポーター、プラハラードら経営学の泰斗のインタビューを多数手がける。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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