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ティア2はティア1と対等になれないと生き残れない

自動車部品産業の成長進路をローランド・ベルガ―の長島聡氏に聞く

2013年3月11日(月)

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欧州系コンサルティング会社のローランド・ベルガ―は自動車部品のグローバル市場が年率約5%で成長すると予測する。ただし、日本の部品メーカーがこの成長と共に売り上げを拡大できるかというと、そう簡単ではない。完成車の市場拡大分は新興国がメインであり、その恩恵を被るには自動車部品メーカーにも積極的にグローバル市場に打って出る姿勢が必要となる。では、この成長する市場において、日本の部品メーカーはどうすれば勝ち組となれるのか。ローランド・ベルガ―で長く自動車業界のコンサルティングを担当してきたシニア パートナーの長島聡氏に聞いた。

(聞き手は木村 知史)

ローランド・ベルガ―では、2020年の自動車部品のグローバルでの市場規模を予測しました。それによると、年率平均約5%で成長。2020年には2010年と比較して約1.6倍の市場が創出されるとしています。

長島 聡(ながしま・さとし)氏
ローランド・ベルガー シニア パートナー。自動車業界へのコンサルティングに15年のキャリアを有し、手がけたプロジェクト数は300を超える。代表プロジェクトは、「日系自動車部品メーカーの海外進出支援」、「外資系自動車メーカーの日本市場参入支援」など。近年は自動車の電動化、電池産業、部品メーカーの新興国進出などのテーマで数多くの講演を実施。2011年11月には日本の自動車部品メーカーがグローバルで勝ち残るための書、『脱「ケイレツ」経営』(日経BP社)を出版した。(写真:的野弘路、以下同)

長島:我々ローランド・ベルガ―はドイツを本拠地としていますが、そこが中心となって市場規模を予測しました。各地域の自動車社会にはどのような進化があるのかを調べ、そのうえで250の自動車部品に対して、それぞれの市場性、収益性を調査・分析しました。大きな目的は自動車部品メーカーの課題解決を手助けすることです。

 10年間で約1.6倍の市場規模というのは、この調査の結果からです。もう少し具体的に紹介すると、2010年の市場規模は5020億ユーロ(1ユーロ103円換算で51兆7000億円)でした。これが2020年には8130億ユーロ(83兆7000億円)まで伸びると予測しています。

 市場が伸びる約3000億ユーロの中でも、製品カテゴリーで見ればパワートレーンの占める割合が最も大きく、また地域で言えばやはり中国の占める割合が最も大きいです。また、調査では市場の拡大分のうち、電子系部品が占める割合に関しても明らかにしました。その結果、先進国、特に日本・韓国では電子系部品の比率が高く、製品の付加価値向上のために、電子化が積極的に取り入れられていく傾向があることが分かりました。一方で、BRICsの市場拡大は主に機械系部品によってもたらされます。

これだけの話を聞くと自動車部品はものすごくおいしい市場ということになりますね。

長島:ここまで伸びる市場って、確かにあまりないですよね。グローバルで見れば食品市場なども大きく伸びるかもしれませんが。

 ただし、日本の自動車部品メーカーの売り上げが単純にこれと比例して伸びるかというとそうはいきません。自動車部品市場の基盤となる完成車の市場は、日米欧よりも新興国でより大きく伸びます。本当の意味の実力値からいけば、新興国市場においても日本の部品メーカーの売り上げが伸びる可能性はあるでしょう。何といっても品質や性能面において、日本の部品は優れていますから。

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「ティア2はティア1と対等になれないと生き残れない」の著者

木村 知史

木村 知史(きむら・ともふみ)

日経ビジネスDigital編集長

日経メカニカル、日経ものづくり編集などを経て、2014年4月から日経ビジネスDigital編集長。アプリ開発やサイト運営をメインの業務とする一方で、製造業関連や中国関連の記事をサイトに執筆。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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