• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

5時間目 自殺と資本主義オルターナティブ

2013年3月26日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

<ゼミのメンバー>
小川先生:42歳、市民との対話をこよなく愛する哲学者。
兼賀大治:56歳、おカネが一番大事だと思っている投資が趣味のサラリーマン。
大飯奈弥美:30歳、消費と貯蓄の間で揺れる独身のキャリアウーマン。
新実三郎:35歳、知的で現実主義的なビジネスマン。

小川仁志氏

小川:日本の自殺者数は悪名高いですね。昨年ようやく年間の自殺者数が3万人を割りましたが、それまでは14年もの間3万人を超えていたのですから。

新実:3万人という数も大きいですが、人口比で見た場合の自殺率も非常に高いんですよね。たしか世界でも10番以内に入るとか。

大飯:世界第3位の経済大国なのに変ですよね。

兼賀:まじめすぎるのかなぁ。

新実:というよりも、社会問題としてとらえるべきだと思いますよ。経済大国ゆえの問題としてね。

小川:つまり、経済大国だからこそ格差があり、そこで苦しむ人が自殺をしているという意味ですか?

新実:そうです。だってこの14年といえば、「失われた20年」といわれる格差社会と重なるでしょ? 反貧困運動なんかが起こったように、生活費が高い国だからこそ生活苦を感じる人は増えたはずです。

自殺の犯人は資本主義?

小川:確かに日本の自殺者は、男性の方が圧倒的に多く、年齢も家庭を支える50代が1位、しかも無職の状態の人が多いといいますね。さらに、自殺理由も健康上の問題に続いてやはり経済・生活問題が挙がります。

兼賀:ちょっと待ってくださいよ。それじゃまるで資本主義が自殺の犯人みたいじゃないですか。

大飯:もっというとおカネを儲けるために働くのが、実は死への道になっているってことでしょ。

新実:いくら働いても生活苦じゃ、そりゃ絶望するって。

小川:キルケゴールの『死に至る病』じゃないですけど、絶望感が自殺に至るということですね。

大飯:もしそうなら、資本主義は必ず「負け組」を生むわけですから、それをやめるしかないですね。

兼賀:そんなばかな、マルクスじゃあるまいし。今さらそんなことできるわけないじゃないか!

小川:まぁ落ち着いてください。ただ、その可能性を探ってみることは意義があるのではないでしょうか。まずはそのマルクスの『資本論』を振り返ってみましょう。

「元フリーターの哲学者 小川仁志の「お金の哲学」熱血ゼミ編」のバックナンバー

一覧

「5時間目 自殺と資本主義オルターナティブ」の著者

小川 仁志

小川 仁志(おがわ・ひとし)

徳山工業高等専門学校准教授

台湾の民主化運動に啓発され、伊藤忠商事を退社し、アルバイト生活をしながら司法試験を目指す。その後、名古屋市役所に勤務、哲学を目指すため社会人大学院に通い、博士号を取得。2007年4月から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

組織を正しい方向に導き、 作り変えていける人が、優れたリーダーです。

ジェニー・ダロック 米ピーター・F・ドラッカー伊藤雅俊経営大学院学長