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日本の若者よ、渋沢栄一に学べ

クリスティーナ・アメージャン一橋大学教授に聞く

2013年3月25日(月)

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 一橋大学商学部が今年4月から学部生を選抜して、「グローバルリーダーシッププログラム」を始める。英語一辺倒ではなく日本語でも授業を行い、日本の資本主義の父と言われる渋沢栄一をロールモデル(理想像)とした教育を施すという。一体、どのようなリーダーの育成を目指しているのか。プログラムの開発を指揮してきたクリスティーナ・アメージャン教授に聞いた。

(聞き手は中野目 純一)

今年4月から商学部の学生を対象にして始める「グローバルリーダーシッププログラム」の特徴について教えていただけますか。

アメージャン:これまでにあったグローバルリーダーの育成プログラムの多くは、英語による授業を行うことを強調してきました。グローバルリーダーの育成にとって最も重要なのは、英語でコミュニケーションができることだと思われてきたからです。

クリスティーナ・アメージャン(Christina Ahmadjian)氏
1987年米スタンフォード大学経営大学院でMBA(経営学修士号)、95年米カリフォルニア大学バークレー校でPh.D.(博士号)を取得。三菱電機、ベイン・アンド・カンパニーを経て95年米コロンビア大学経営大学院助教授。2001年一橋大学大学院国際企業戦略研究科助教授。2004年同教授。2010年4月同研究科長。2012年4月から一橋大学大学院商学研究科教授。(写真:陶山 勉、以下同)

 もちろん英語でコミュニケーションを取れることは、グローバルリーダーになるための重要な要素です。ですが、最も大切なのは、今日のグローバルなビジネス環境に対応したリーダーシップを身につけることです。それは英語を流暢に話せれば身につくものではありません。

 では、グローバルなビジネス環境に適応するリーダーシップをどう教えればいいのか。まず日本におけるリーダーなのですから、日本のことについて知らなければなりません。ですから、4月から始めるプログラムでは、日本語と英語の両方で授業を行います。

 これは、日本人以外の学生についても同様です。日本人であろうとなかろうと、英語と日本語の両方を使いこなせるようになってもらうことを、このプログラムを受講する学生に求めます。

渋沢栄一をグローバルリーダーのモデルに

 次に、グローバルリーダーの具体的なあり方を示すため、明治・大正時代の実業家、渋沢栄一氏(以下、敬称略)をロールモデルに据えました。プログラムの名称も「渋沢スカラープログラム」としています。学生たちに向かって、「英語を話し、日本人であることをやめよ」と言うのではなく、「渋沢栄一からグローバルリーダーシップを学べ」と訴えるわけです。

なぜ渋沢栄一なのですか。

アメージャン:日本の過去を振り返れば、リーダーとして驚嘆に値するモデルは数多く存在します。その中で彼に着目したのは、ほかの実業家に比べて際立った特徴があるからです。

 第1に、社会を発展させる手段として事業に邁進した点です。彼は、社会に貢献することなくして事業は成り立たないという信念を持っていました。リーダーには、渋沢のようにビジネスと社会の共存を重視することが求められます。我々のプログラムでも、グローバルリーダーの育成に当たって、この点を強調していきます。

コメント2件コメント/レビュー

 日本企業に創業100年を超える超長寿企業は多いのは、渋沢栄一の力に負うところが多いのかもしれませんね。明治時代に創立した企業の多くが彼の思想に影響されていますし。(2013/03/25)

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「日本の若者よ、渋沢栄一に学べ」の著者

中野目 純一

中野目 純一(なかのめ・じゅんいち)

日経ビジネス副編集長

2012年4月から日経ビジネス副編集長。マネジメント分野を担当し、国内外の経営者、クリステンセン、ポーター、プラハラードら経営学の泰斗のインタビューを多数手がける。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

 日本企業に創業100年を超える超長寿企業は多いのは、渋沢栄一の力に負うところが多いのかもしれませんね。明治時代に創立した企業の多くが彼の思想に影響されていますし。(2013/03/25)

明治は苦労のし甲斐がある良い時代だった。志士と言われる人々は 社会に役立つ目的が大きく、現代人の生き方と大きく違う生き方をしており、尊敬できる点が大きい。但し、結果を残しやすい時代だった点もあり、能力ある人には現代よりも力を発揮しやすかった。大きい違いは、自己利益よりも、社会への貢献・正義心が大きい事である。現代の偉い人は 銀行、高級官吏、多くの大企業経営者など 自己利益が先で、その意味で社会貢献は後回しに見える。現代東洋もアングロサクソン・ユダヤ流の哲学に染まっている。私利の追及はせいぜい子供が能力を発揮できる程度まででよい。それ以上は社会貢献に能力を生かすのが、尊敬できる人物の条件と思う。(2013/03/25)

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