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日銀さん大丈夫? 「日本はスタグフレーションです」

藻谷俊介氏が指摘する「停滞と物価高」

2013年4月3日(水)

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 アベノミクスによる株高と円安で、中間層は沸き上がっている。だが、輸出数量が減少し続ける中で、物価が上昇する景気の現況は、経済の教科書にある「スタグフレーション」そのものだ。人気エコノミスト、藻谷俊介スフィンクス・インベストメント・リサーチ代表が、日銀と安倍政権の「連携」を憂う。

(聞き手は金田信一郎)

日本銀行の新総裁に黒田東彦氏が就任しましたが、2%の物価上昇率を達成することを約束させられる格好になりました。そもそも、日銀総裁は、就任当初からこれほど金融政策を縛られるものなのでしょうか。

売れないのに値段が上がる

藻谷:その約束させられたことを、張り切ってやっているような感じがします。この人もなかなかフレキシブルな人だな、と思いました。

藻谷 俊介(もたに・しゅんすけ)氏
スフィンクス・インベストメント・リサーチ代表取締役エコノミスト。1962年生まれ。85年東京大学教養学部卒業。住友銀行、ドイツ銀証券をへて96年に独立。日経ヴェリタス「人気アナリストランキング」の常連

 自我を強く持った人ですと、他人から横やりを入れられることを好まないものです。ある程度の要望を言われて仕事を受けたとしても、「過剰サービス」だと思ってしまいます。報道を通して見ているだけですが、黒田さんはハッスルしているみたいで、それが少し気になりますね。

 とにかく「常識人」としてやってほしい。(金融緩和を)やめる、やめないという判断について、(安倍晋三首相の)期待に応えることをベースにするのでなくて、黒田さんが専門家として、自分で考えて決めてほしい。当たり前のことなのですが、本当にそれができるのか、報道を見ていると不安になります。

安倍首相は日銀との連携を強化すると言っています。でも、つい10年ほど前には、「日銀の独立性が重要だ」と議論されていました。中央銀行の独立性を強化するという話はどこに行ってしまったのでしょうか。

藻谷:時代と状況が変わったんでしょうかね。でも、中央銀行の独立性は、今のような状況こそ必要なんです。

 政府は「景気をよくしたい」「中央銀行にカネを刷らせたい」と思っている。それに対して、中央銀行が金融政策の専門家集団として、違った意見を持って臨むことが重要です。これはバブル経済の反省から生まれた議論でした。しかし、今では「バブルを作ったっていいじゃないか」という雰囲気になっている。黒田さんも、「これをバブルと言われても、私は構わない」と実は思っているんじゃないか。

 景気について言えば、経済データは、実はよくないんですよ。特に気になるのは、輸出数量が毎月のように減っていることです。ただ、25%も円安になったおかげで、輸出は金額ベースで大幅に手取りが増えている。でも、数量が減っているのだから、国際競争に負けているということです。

 だから、なぜエコノミストが指摘しないのか不思議なんですけど、これこそが「スタグフレーション」なんですよ。

あの、社会の教科書に載っていたヤツですね。

藻谷:だって、販売数量が減っているのに、物価が上がるんですから。今こそ「スタグフレーションの状態だ」と言わなければならない。でも、言わない。どう見ても、今こそ「スタグフレーション」に一番近い状態です。だとすれば、こういう状況下で株と地価だけが上がるとすれば、まさに「バブル」でしょう。今こそ、中央銀行の独立性が、本当は必要な時なんです。

コメント54件コメント/レビュー

まずこの記事はポジショントーク。記事についての論評はそれだけで足りる。>戦前の建艦競争は、鋼鉄の質や発動機などの性能の差を看過して、戦後にアメリカの試験場で日米独の装甲版に対する発砲試験をしたところ、横須賀で接収した戦艦「信濃」用の砲塔はアメリカの艦砲では貫通できず(正確には、距離と入射角を両方ゼロにして貫通したが、それは現実の砲戦では不可能)、巡洋艦用の15~20cm級装甲に至っては、ドイツの装甲より優れていたアメリカのクラスA装甲よりも日本のVH装甲の方がより優れた防弾性能を発揮して「アメリカの装甲技術者は、まだ研究する余地がある事を思い知らされた」と米軍の報告書に記載されています。 発動機についての指摘はその通りですが、装甲に関しては性能的に劣っていた訳では無いのです。(2013/04/04)

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「日銀さん大丈夫? 「日本はスタグフレーションです」」の著者

金田 信一郎

金田 信一郎(かねだ・しんいちろう)

日経ビジネス編集委員

日経ビジネス記者、ニューヨーク特派員、日経ビジネス副編集長、日本経済新聞編集委員を経て、2017年より現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

まずこの記事はポジショントーク。記事についての論評はそれだけで足りる。>戦前の建艦競争は、鋼鉄の質や発動機などの性能の差を看過して、戦後にアメリカの試験場で日米独の装甲版に対する発砲試験をしたところ、横須賀で接収した戦艦「信濃」用の砲塔はアメリカの艦砲では貫通できず(正確には、距離と入射角を両方ゼロにして貫通したが、それは現実の砲戦では不可能)、巡洋艦用の15~20cm級装甲に至っては、ドイツの装甲より優れていたアメリカのクラスA装甲よりも日本のVH装甲の方がより優れた防弾性能を発揮して「アメリカの装甲技術者は、まだ研究する余地がある事を思い知らされた」と米軍の報告書に記載されています。 発動機についての指摘はその通りですが、装甲に関しては性能的に劣っていた訳では無いのです。(2013/04/04)

途中まで"フムフム"と読んでましたが『中国人民銀行も困っていると思いますよ』←これは余計な一言!他の方も仰ってますが中央銀行の役割は自国の為になる活動が最優先でしょう?アメリカも以前から元の開放圧力かけてますよね??そもそも、彼の国は原爆・原潜・空母を保有する《常任理事国》で有りながら都合が悪くなると「我々は後進国!」などとほざく…。まるで都合が悪くなると「持病がぁ~」と言う典型的な『意地悪ばあさん』みたいな国ですよwww彼の国の実態を論じずに他の後進国と一絡げにされてる神経を疑います!!(2013/04/04)

ん? むしろスタグフレーションに陥っているのは日本というより、お隣の韓国ではないでしょうか。昨年から、経済成長率も下方修正に下方修正を重ねて最低水準になっていますし、思いっきり経済停滞中です。もう韓流やK-POPも落ち目ですし、これと言った成長産業も見込めません。自動車関連はアメリカでの燃費捏造が発覚して信用を失ってますし、サムスンも巨大債務や巨額訴訟を抱えているところに円安のダメージを受けています。銀行なんかもバタバタ潰れてますね。韓国人の個人負債なんか返済不能な状況ですし、当然今後の内需も見込めません。にも関わらず、昨年から継続的な物価が上昇してますから、こういうのを”教科書通りのスタグフレーション”というのではないでしょうかね。経済だけではなく、韓国は新政権になって、しょっぱなの組閣につまずきましたし、政治的停滞も起きています。そこに、北朝鮮と第二次朝鮮戦争が始まるかもしれないカントリーリスクが上がってます。経済と政治の二重のスタグフレーションが起きていますね。(2013/04/04)

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