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日本の社長は「夢」を持っているだろうか

電通CDC 林信貴氏 第2回

2013年5月7日(火)

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マーケティング部門にいらした林さんが、CDCに移られて、お仕事のやり方は変わりましたでしょうか。

:商品やサービスのコア部分の価値を見つけていく、という方法論は僕自身、変わってないと思います。というか、僕はマーケティング局にいたからこそ、早い段階から、そういう方法論を始めていた気がします。

 前回でお話したホンダのミニバン、「オデッセイ」の仕事では、車の機能よりも、家族の幸せとか、夫婦のいい関係とかに焦点をあてましたが、それなんかは一例といえますね。

機能の先にある「幸福感」を訴えたということですか。

クルマの「幸せ」は、今なら電車内で伝わる?

林信貴(はやし・のぶたか)
電通コミュニケーション・デザイン・センター・シニア・プランニング・ディレクター
1963年生まれ。88年東京大学文学部卒業、同年、電通に入社。マーケティング局、第2マーケティング・プロモーション局、7年間のクリエーティブセクションの兼務やクリエーティブ・プランニング・センターを経て2010年より現職。広告キャンペーンの戦略から表現企画立案、企業ブランディングからメディアコンテンツ開発、商品開発や事業開発など、戦略、企画、実施まで、川上から川下まで幅広くクライアントへのソリューションを提供。最近の主な仕事に、「スカパー!リブランディングキャンペーン」「AXA生命保険キャンペーン」「gift新創刊DRESS」「中国Acura」など。(写真:的野 弘路 以下同様)

:そうですね。ただ、家族の幸せといったテーマが、昔と同じように、テレビCMで世の中に伝えられるのか、というと、なかなかそうはいかないだろう、というのが今の状況だとは思います。

「アダムス・ファミリー」を使った15年前のオデッセイのCMは、ジャジャジャジャン♪ の音楽とともに、今でも鮮明に思い出すことができますが、直近の各社のミニバンのCMは、正直に言って、どれがどれだかよく分かりません。

:僕は今、車業界を担当していないので、的確なことを言えるか、定かではありませんが、「アダムス・ファミリー」を打ち出した当時は、「家族」というテーマの背後に、今とは違う時代背景があり、そこに照らし合わせながら、インパクトのある家族像を打ち出せたと思うんです。

 でも今だったら、また違う背景になりますし、また、人がCMと接触する場所も変わってきています。たとえば、家で子どもや奥さんと一緒にテレビを見ているときに、家族が幸せそうにしている広告を見たら、それは胸に迫るのか。あるいは、帰りの混雑している電車で、くたびれた気分でトレインチャンネル(注:JR東日本の電車内の動画広告)を眺めていたら、ふと家族を思い出すようなCMが流れて、ああ、いいなぁ、と思うのか。

確かに今、私なんかは、家でテレビを見る時間より、電車のドア上の動画をぼーっと見ている時間の方が多いかもしれません。

:同じメッセージでも、どんなタイミングで言われるかで、伝わり方が全然違ってきますよね。今は、そのタイミングのチャネルがすごく多様化していて、その分、伝えることに難しさも増しています。

林さんにとって、「コミュニケーションデザイン」がうまくいっている、というロールモデルはありますか。

次ページに続く)

電通CDCとは?

高度化する企業の抱える課題を複合的に解決するため、様々なセクションから実績のあるスペシャリストを集め、2009年に電通内に設けられた。構成は、テレビなどマスメディア・ベースのクリエーティブチーム、デジタル・ベースのクリエーティブ・チーム、ストラテジー・ベースのクリエーティブチーム。それぞれの専門性によって分かれているが、プロジェクトごとに横断的にチームを組む。今回のインタビュー・シリーズでは「マスメディア・クリエーティブチーム」から古川裕也氏、澤本嘉光氏、高崎卓馬氏、「デジタル・クリエーティブチーム」から佐々木康晴氏、岸勇希氏、「ストラテジー・クリエーティブチーム」から林信貴氏、樋口景一氏に話を聞く。

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「日本の社長は「夢」を持っているだろうか」の著者

清野 由美

清野 由美(きよの・ゆみ)

ジャーナリスト

1960年生まれ。82年東京女子大学卒業後、草思社編集部勤務、英国留学を経て、トレンド情報誌創刊に参加。「世界を股にかけた地を這う取材」の経験を積み、91年にフリーランスに転じる。2017年、慶應義塾大学SDM研究科修士課程修了。英ケンブリッジ大学客員研究員。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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牛島 信 弁護士