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やる気が出ないを言い訳にしない「モチベーション0.0」のススメ

HRアドバンテージの相原孝夫代表に聞く

2013年4月23日(火)

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 ここ数年、従業員が意欲を持って仕事に取り組める環境を作る「モチベーションマネジメント」が、多くの企業で重視されてきた。厳しい経済情勢の中、成果を生み出すためには、従業員の「やる気」を高めることが欠かせないと考えられてきたからだ。

 だが、人材コンサルティング会社、HRアドバンテージの相原孝夫代表取締役社長は「モチベーションは高いに越したことはないが、そこに焦点を当てればすべての問題を解決できるわけではない」と指摘する。

 最新刊『仕事ができる人はなぜモチベーションにこだわらないのか』(幻冬舎新書)で、相原氏は企業で常に成果を出し続けるハイパフォーマーたちがモチベーションとは関係ないところで成果を上げていることを提示する。「モチベーション」という言葉によって、実は様々な問題が見えなくなってしまっている現状に目を向けるとともに、やる気に左右されない安定感ある働き方「モチベーション0.0」について聞いた。

(聞き手は西頭 恒明)

人材コンサルティングをなさっている相原さんがなぜ、「モチベーションが大事だ」という風潮に疑問を投げかけるのでしょうか。

相原:もちろん、モチベーションが低い組織には問題があると思いますし、従業員がやる気を持って取り組める組織を作ることはとても大事なことです。しかし、一方で「モチベーション礼讃」とでも呼べるような最近の風潮には、何か違和感を覚えました。

 まず、働き手にとって「モチベーションが上がらない」というのは、大抵は個人的な気分の問題にすぎないからです。少しきつい言い方をすれば、それは贅沢な悩みだと思うんです。

相原 孝夫(あいはら・たかお)氏
1965年生まれ。マーサージャパン代表取締役副社長を経て、2006年4月より現職。人材の評価、選抜、育成および組織開発に関わる企業支援を専門とする。著書に『コンピテンシー活用の実際』『会社人生は「評判」で決まる』など(写真:的野 弘路、以下同)

 八百屋さんとか魚屋さんなど個人事業主が、「きょうはモチベーションがわかないから、市場に行くのはやめた」とは言いませんよね。そんなことをしたら商売が成り立ちません。

 また、会社の業績が悪化し、従業員を半減しないといけないといった状況にある時に、モチベーションを仕事がはかどらない言い訳にする人もいないでしょう。生きていくのに精いっぱいな時、モチベーションがどうこうというのは問題になりません。

 一方で、会社にとっても、個人的な気分によって生じる問題に関わるのはどうか、という疑問もあります。それ以上に、組織の課題の原因を何でもモチベーションのせいにしていることが問題です。

モチベーションは“思考停止”のキーワード

「モチベーションのせいにする」とは、どういうことでしょうか。

相原:業績が低迷する、新製品が生まれないといった状況の原因を深く分析することなく、従業員のやる気やモチベーションの問題にしてしまうことです。

 業績が上がらない部下に対し、上司が「やる気がないから、結果を出せないんだ!」と怒鳴りつける。これなら簡単ですよね。

 業績が上がらないのにはもっと別の原因があるはずなのに、それを探ったり、解決策を考えたりするのは面倒だから、モチベーションのせいにしてしまう。モチベーションというのが“思考停止”のキーワードになってしまっているんですね。

コメント4件コメント/レビュー

その通り!就職活動でも「なんでこの仕事がしたいのか?」と必ず聞いてくるのは無意味だと思う。仕事だからやるわけだし、「好き」とか嫌いだとか言って選べる時代か?大学生を困らせるのはやめて下さい。きちんと言える人が何年もいつづけるとは限らない!(2013/04/24)

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「やる気が出ないを言い訳にしない「モチベーション0.0」のススメ」の著者

西頭 恒明

西頭 恒明(にしとう・つねあき)

日経ビジネス副編集長

1989年4月日経BP社入社。「日経イベント」を経て、96年8月「日経ビジネス」編集部に異動。2008年10月日経ビジネス副編集長。2009年1月日経情報ストラテジー編集長。2012年1月より現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

その通り!就職活動でも「なんでこの仕事がしたいのか?」と必ず聞いてくるのは無意味だと思う。仕事だからやるわけだし、「好き」とか嫌いだとか言って選べる時代か?大学生を困らせるのはやめて下さい。きちんと言える人が何年もいつづけるとは限らない!(2013/04/24)

話を見てみれば当たり前のことですね。世でモチベーション云々言われるのは、基本的にここで言うルーチン化されるまでか、嫌な仕事を乗り越えるのに必要なモノです。習慣化して慣れるまでは、鼓舞、褒める、一時的に報奨金を与える等の飴のことを実質モチベーションを上げるということなんで、結局通過点で必要だ。でなければ、しごきのスパルタ式ですか?習慣化もお役所仕事みたいに定型仕事ならいいけれど、柔軟性は要るのならば、必ずしも良い訳ではない。変化に気付きにくくなってしまったり、ルーチンの改善の原動力も消えたりする。古い人間が新しい効率的やり方に逆らって固執するほか、新しい方法を模索しなくなる。何にでも弊害があるので習慣化は変化の小さい所だけにしよう。(2013/04/23)

「ルーチン化出来るようにするにはモチベーションが必要」って言う人が出てくるんだろうなぁ(笑)。モチベーションが「無い」のではなく、怠け癖が「有る」が正しい表現だと思いますが…。ただ、ルーチン化するには、どの状況で何をするとどんな成果が出るかを、試行錯誤しながら積み上げ、自分にとってやりやすくて(有る程度)成果が出る方法を見つけ出していると思うのです。その試行錯誤を抜け出すまでは良いメンターが必要かなとは思います。(2013/04/23)

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