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6時間目 ケインズ、「貨幣愛はセカンドベスト」

2013年4月26日(金)

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<ゼミのメンバー>
小川先生:42歳、市民との対話をこよなく愛する哲学者。
兼賀大治:56歳、おカネが一番大事だと思っている投資が趣味のサラリーマン。
大飯奈弥美:30歳、消費と貯蓄の間で揺れる独身のキャリアウーマン。
新実三郎:35歳、知的で現実主義的なビジネスマン。

ジョン・メイナード・ケインズ(1883~1946)。英国の経済学者。新古典派経済学を批判し、ケインズ革命を起こした。『雇用・利子および貨幣の一般理論』は1936年刊。

小川:先日、アメリカに行ってきたのですが、レートの高さに驚きました。1年前に行ったときには1ドル=70円ほどだったのが、今は100円に近いのですから。すごく損をしたような気がしました。

大飯:日本がこの1年で急に変わったわけじゃないのに変ですね。

兼賀:政権が変わるというのはそれだけ大きいことなんじゃないのかな。

新実:政権というより、経済政策の転換ですよね。

小川:成長戦略などを見た限りでは、これまでとそう違いがあるようには思えませんが。

新実:やはり金融政策の転換が大きいと思います。

大飯:何かすごいことでもしたんですか?

新実:強いていうならメッセージだよ。これからどんどん金融緩和しますよっていうメッセージが大事なんだ。実際にやるのは日銀だけど、政府とタッグを組んでやっていくっていうんだから、政府の方針とみていいよね。

大飯:言葉だけで一国の経済が動くなんて危うい感じがするわ。

小川:白川方明・前日銀総裁もそのようなことを最後に言ってましたね。ただ、それこそが『雇用・利子および貨幣の一般理論』でケインズが提起したマクロ経済学なんですよ。つまり、個別の経済取引ではなく、一国の経済全体を巨視的に見て、総需要を管理するという発想です。

新実:いわゆるケインズ主義ですね。

兼賀:不況の時にはケインジアンが必要なんだよな。財政支出の拡大と金融緩和。これしかないんだから。そうして設備投資を加速させりゃいいんだ。どうして歴代の政権はそんな簡単なこともわからなかったのかな。

小川:そう簡単でもないんですよ。ケインズもいってるように、設備投資には魅力が必要です。彼はそれを「アニマルスピリッツ」と呼んでいます。単なる収支計算では人は動かない。そうではなくて、どうしてもやりたいという衝動のようなものが求められるといいます。

大飯:経済学者っぽくないわね。

小川:もともとケインズは、哲学や文学に関心を持っていました。だから経済を単なる数学の計算だとは考えていないのです。もっと人間の心理に左右されるものだととらえています。

新実:「日経マネー」2013年5月号で先生が紹介されていた「美人コンテスト」もそうですよね。人は美人に投票するのではなく、みんなが投票するだろう人に投票するという。

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「6時間目 ケインズ、「貨幣愛はセカンドベスト」」の著者

小川 仁志

小川 仁志(おがわ・ひとし)

徳山工業高等専門学校准教授

台湾の民主化運動に啓発され、伊藤忠商事を退社し、アルバイト生活をしながら司法試験を目指す。その後、名古屋市役所に勤務、哲学を目指すため社会人大学院に通い、博士号を取得。2007年4月から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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