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中国が尖閣諸島に引いた基線は国際法に合致しない――米中の意図は何?

2013年5月22日(水)

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 米国防総省が5月、中国の軍事力に関する米議会向け年次報告書を公表。中国が尖閣諸島周辺に引いた直線基線について「国際法に合致しない」と指摘した。中国が直線基線を引いた意図、米国がその不適切性を指摘した意図は何か。国際法の専門家、安保公人・拓殖大学教授に聞いた。

(聞き手は森 永輔 )

中国が直線基線を引いた意図、米国がその不適切性を指摘した意図について、どのように分析していますか?

安保:中国は、2012年9月に日本政府が尖閣諸島を国の所有とした直後、この直線基線を引き国連に通知しました。日本の国有化に反発し、同諸島の領有権について日中間に紛争があることを国際的にアピールするため、直線基線を引いたのだと考えられます。

安保公人(あぼ・きみと)
拓殖大学政経学部教授。アメリカン大学ワシントン法科大学院国際法学研究課程卒業。海上自衛隊(海将補)、内閣官房外政審議室海洋法制担当官、国際人道法国内委員会委員などを経て、現職。(撮影:陶山勉)

 中国は1992年に領海法を制定し、尖閣諸島を中国領土と規定しました。この時に、直線基線を引く方針も決定しています。

 実際に直線基線を引いたのは1996年のことです。山東半島の先端から海南島の西端まで、中国の海岸沖にある一連の島々を結んで設定しました。中国はこの時、尖閣諸島には直線基線を引きませんでした。それを、今回、設定したわけです。つまり、直線基線を引くこと自体は既定路線のことでした。そのタイミングを計っていて、「今」を選んだわけです。

 中国は、1971年以来、「日本」に対して尖閣諸島が中国領であると主張してきました。今回は、直線基線を設定し国連に通知することで「世界」に対して主張したことになります。この意味で、中国は行動を一歩、進めたと言えるでしょう。

米国が「国際法に合致しない」と指摘した意図は何でしょう?

安保:米国は従来から、現行の海洋国際法に合致しない外国の行為について指摘、抗議をしています。こうした指摘は特定の国を選んで実施しているのではなく、米国が国際法に反すると考える場合には同盟国や友好国の行為についても指摘しています。

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「中国が尖閣諸島に引いた基線は国際法に合致しない――米中の意図は何?」の著者

森 永輔

森 永輔(もり・えいすけ)

日経ビジネス副編集長

早稲田大学を卒業し、日経BP社に入社。コンピュータ雑誌で記者を務める。2008年から米国に留学し安全保障を学ぶ。国際政策の修士。帰国後、日経ビジネス副編集長。外交と安全保障の分野をカバー。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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