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「イベントを中止しろ」と会社に脅迫状が来たら?

クロール・インターナショナル・インク 坂出國雄アソシエイト・マネジング・ディレクターに聞く

2013年5月24日(金)

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 「絶対」は世の中にない、と我々はよく口にする。まして人命が係る事態であれば、「絶対大丈夫」と言い切るのは難しい。しかし、それを逆手に取られたら?

 例えば、日経ビジネスオンラインの読者の皆様にはあまり知られていないかもしれないが、2012年に同人誌即売会の関連団体に送りつけられた脅迫状によって、イベント運営が大きく妨げられている。即売会といっても、最大級の「コミックマーケット(コミケ)」は開催期間に55万人を動員する、日本でもっとも人を集めるイベントだ(2012年「コミックマーケット83」、12月29~31日)。対応に苦慮した主宰者は、脅迫の対象となった作品『黒子のバスケ』(藤巻忠俊作、「週刊少年ジャンプ」連載中)を扱う同人誌サークルなどに出展見合わせを要請、参加予定日の8%にあたる数のグループ(サークル)が影響を受けた(関連記事はこちら。主催者側のメッセージはこちら)。

 その後、準備会は次回のコミケ(コミックマーケット84、8月10~12日)はこうした制限をなくして開催すると発表、前回出展を見合わせたサークルの優先受付を打ち出した(準備会のメッセージはこちら)。とはいえ、「(前略)しかしながら、今後も、悪質な脅迫行為等により、昨冬同様、会場・警察から開催について強い要請を受け、これに対応せざるを得ない可能性を否定できないことは、サークル申込開始に当たり、サークルの皆さんにはお伝えする次第です。不安定な状況が続く中でサークル申込をお願いすることになり、申し訳ございませんが、ご理解のほどお願いいたします。」と、苦心の様子が伺われる。この脅迫事件に関しての、会場である東京ビッグサイト側の対応はこちらで読める。

 この事例から会社員の我々が学べる点は多い。

 あなたの会社の社運を賭けたイベントに脅迫状が舞い込んだら、どうすべきだろうか。ほとんどの方は「警察に届ける」と答えるだろう。正解だが、それでは会社の問題としては何も解決できない。全世界で企業のセキュリティ分野のコンサルティングを行うクロール社の坂出國雄氏にうかがった。

(聞き手は山中 浩之)

コミックマーケット準備会は対応に苦慮したあげく、『黒子…』関係の同人誌を外して開催、ということになりました。その後、脅迫は止まり、夏のコミケは制限なしで開催する方向だそうです。が、こういう事件が起こった場合、「じゃあ、いつになったら制限を解除しても大丈夫か」、というと、万人が納得するような、客観的な基準はないわけですよね。

坂出:なるほど。

「犯人はどこまで本気で、どのくらいの妨害能力を持っているのか」や「もう諦めたのか、そうでもないのか」の判断基準がない場合、企業はどうしても安全策を採らざるを得ないと思うんです。そうなるとこれは、事実上「愉快犯のやりたい放題」と言うことになってしまうのでしょうか。万一、自分の仕事に関連してこうした事態が起こった場足、どういう対応を取るべきか、取ることができるのかを専門家の方に伺いたいのです。

坂出:事前に送っていただいた資料を読ませていただきましたが、ご期待されているような、気持ちがすっきりするようなお答えは難しいと思います。

了解しました。そもそもですが、イベントなどへの脅迫事例は増えているのでしょうか。

坂出國雄・クロール・インターナショナル・インク アソシエイト・マネジング・ディレクター
(写真:陶山 勉、以下同)

坂出:具体的な統計データがございませんけれども、日々、メディア記事等々で接しておる限りでは、増えてきているのではないかと推察いたします。

 世界的に見ても、弊社には物理的なセキュリティー対策を主とするサービス部門もありまして、脅迫などにはそのチームが対応していますが、そうですね、ご相談は確かに増えているような印象を持ちます。

仮に、イベントの中止を要求するような脅迫状が届いた場合、御社に企業から相談が持ち込まれたら、どのような対応をされるのでしょうか。

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「「イベントを中止しろ」と会社に脅迫状が来たら?」の著者

山中 浩之

山中 浩之(やまなか・ひろゆき)

日経ビジネス副編集長

ビジネス誌、パソコン誌などを経て2012年3月から現職。仕事のモットーは「面白くって、ためになり、(ちょっと)くだらない」“オタク”記事を書くことと、記事のタイトルを捻ること。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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