• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

日本の生保市場がブルー・オーシャンである理由

東西冷戦の崩壊が日本経済にもたらしたもの

2013年6月13日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 これまで、日本の保険会社が明治維新以降どんな歴史を持ち、どのような道を歩んできたかという概略をお話ししてきました。ここでは、そこで触れなかった、しかし、私が考える保険業界を含む戦後日本に一番大きな影響を与えた出来事についてお話ししたいと思います。

 何だと思いますか?

 それは、1980年代後半に起きた「東西冷戦」の崩壊です。なぜ、この冷戦の崩壊が、日本に一番大きな影響を与えたのか?理由は明白です。

 冷戦の崩壊で、自由経済市場でのプレーヤーの数が一気に拡大したからです。

 東西冷戦が崩壊するまで、自由貿易は日米欧10億人の間で行われるゲームでした。それがベルリンの壁が崩壊し、ソ連が終わってロシアに変わり、中国が市場の門戸を開き、雪崩を打つように東南アジアがインドがアフリカが自由市場経済に参入してきました。プレーヤーの数は10億人から50億人へと5倍以上にふくれあがったのです。

 そう、冷戦後起きた最大の変化。それは、すべての国が自由市場経済に参入するグローバリゼーションの時代を迎えた、ということです。ここまでプレーヤーの数が増えると何が変わるのでしょうか。それは、ゲームのルールが変わる、ということです。

ゲームのルールは、もう変わってしまった

 サッカーを例に挙げましょう。サッカーは、11人対11人で行うスポーツです。

 では、競技場のサイズが同じなまま、このサッカーが50人対50人の競技となったらどうなるでしょうか?

 11人同士の時のように、走り回り、パスを回す、という従来のサッカーの競技スタイルは崩壊します。なにせコート上には100人もの敵味方がひしめきあっているのですから。ロングパスを通そうにも通せません。おそらくコートは、プロレスのリングのような様相を呈することでしょう。

 以上のたとえでおわかりでしょうか?冷戦崩壊によるグローバリゼーションとは、つまりサッカーがプロレス化するようなワイルドな状況をもたらしたのです。

 ゲームのルールはすでに変わってしまったのです。ルールが変わっているのに「俺の身につけてきた高度なサッカーはこんなものじゃない。華麗な脚さばきを見よ」と言っていてもそのせりふを言い終わる前に殴られるのがオチです。

コメント2

「60歳と30歳で会社をつくる」のバックナンバー

一覧

「日本の生保市場がブルー・オーシャンである理由」の著者

出口 治明

出口 治明(でぐち・はるあき)

ライフネット生命保険会長兼CEO

1948年生まれ。京都大学を卒業後、日本生命保険に入社。同社を退職後、2006年にネットライフ企画設立、代表取締役就任。2008年にライフネット生命保険に社名変更。2013年6月より現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

「昔、SOMPOは保険会社だったらしい」と言われたい。

桜田 謙悟 SOMPOホールディングス グループCEO社長