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セロトニンとオキシトシンで毎日が変わる

鎌田實氏が語る「今、日本に必要な新・脳内革命」

2013年5月31日(金)

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 1974年に長野県の諏訪中央病院に赴任して以来、「地域に根ざしたあたたかい医療」を実践、その経験を綴った『がんばらない』がベストセラーとなって10年。このほど「がんばらない」の考え方をさらに進化させた新著『がまんしなくていい』を出版した。脳内神経伝達物質であるセロトニンとオキシトシン――。「この科学的な物質のことをちょっと理解するだけで、生き方が楽になり日本全体も幸せになる」と説く。「女性より疲れている男性にこそ今回は読んで欲しい」と強調する鎌田實氏に、「今、日本に必要な新・脳内革命」とは何かを聞いた。

(聞き手は石黒 千賀子)

『がんばらない』を出版されてほぼ10年経ちますが、なぜ今、『がまんしなくていい』を書かれたのでしょうか。 

鎌田實(かまた・みのる)
1948年東京都生まれ。74年3月東京医科歯科大学医学部を卒業し、同年、長野県茅野市の諏訪中央病院に赴任。88年諏訪中央病院院長に就任、2005年同病院名誉院長に。茅野市に赴任して以来、一貫して住民と共に作る医療を実践。チェルノブイリの救援活動やパレスチナでも医療活動を展開。2006年読売国際協力賞受賞。著書は『がんばらない』『あきらめない』『病院なんか嫌いだ』『空気は 読まない』『アハメドくんの いのちのリレー』など多数。(写真:菅野勝男)

鎌田:『がんばらない』を出したのは2000年9月。ちょうど20世紀最後の頃で、当時、「日本人にとって20世紀とはどんな世紀だったのか」を考えていました。明治で開国して西洋列強に追いつこうとがんばって、もっと豊かになろうと戦争も何回かした。太平洋戦争で負けてすべてを失ったが、日本は再びがんばって奇跡的復興を遂げた。つまり、日本にとって20世紀は「がんばる世紀」だった。

 しかし、様々なものが既に制度疲労を起こしていました。100年を振り返った時、20世紀、日本はがんばるだけだったために、大切なものを何か置き忘れてきたのではないかと思い、「がんばらない」ことも大事だと伝えたくてあの本を書きました。

 そして今、21世紀に入って10年ちょっと経ちますが、最近の日本人は、いろいろ我慢して、相手の顔色をうかがって、空気を読んで、その結果、何か視野が狭くなっているように見えます。かつてのように世界中が欲しがるような驚く新製品や発想が出なくなっている。国としての競争力も落ちている。もっとリラックスして大きな視野で物事を見ないと、世界で戦っていけないのではないかと常々、感じていました。

 今、うつ病でなくても、うつ的な人というのが10人に1人ぐらいいると言われています。気持ちがうつうつとしていると経済にも悪い。将来の予想もネガティブになるから、意識が職員や社員を減らそうという方向に向かう。日本はこの十数年、「小さく、小さく」と、そうやって縮こまってきた気がします。

最近の日本人はセロトニンが足りなくなっちゃっているんじゃないか

 一方で、僕は内科医として39年間、「健康」ということにこだわって医療活動をしてきた。その経験を通じて最近、いろんなことが結びついて、僕の中である確信のようなものが生まれつつあります。背景には科学や医学の進歩もあります。その確信とは、ちょっとした気持ちの持ちようで毎日が随分変わるし、それは本人にとって毎日の生活が明るくなるだけでなく、本人の健康にもつながるし、ひいては日本全体の医療費増大にも歯止めをかけることにもなる。その発想の転換をこの本でしてもらえたらと思い、『がまんしなくていい』を書きました。

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「セロトニンとオキシトシンで毎日が変わる」の著者

石黒 千賀子

石黒 千賀子(いしぐろ・ちかこ)

日経ビジネス編集委員

日経BPに入社後、英LSEに留学し修士取得。日経ビジネス、日経ナショナルジオグラフィック、日経ベンチャーを経て、2003年日経ビジネスに編集委員として戻る。主に、本誌の「世界鳥瞰」の欄を担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官