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アラブの富豪も惚れた1000万円の電動バイク

デザイナー根津孝太氏に聞く、本当の「プロダクトアウト」

2013年6月4日(火)

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 まずは、下の写真をご覧いただきたい。

根津孝太氏がデザインした「zecOO(ゼクウ)」。今年の秋から販売予定。価格は約1000万円。

 流れるようなフォルム、力強い足回り、精悍なマスク。アニメ『AKIRA』の世界観を彷彿させるこの未来型バイクの存在をご存知だろうか。「zecOO(ゼクウ)」と名付けられたこのマシン、実は電気で動く。中小企業のモノづくり技術を結集して組み上げた車体は、ボルトの1本1本にまでこだわりが貫かれている。価格は1000万円と超高額だが、今年秋の市販に向けて、走行テストなどが繰り返されている。今年1月、アラブ首長国連邦ドバイで開かれた展示会で、現地の富豪が購入を決めたというテレビ番組を目にした方もいるかも知れない。

 コンセプトデザインを手がけたのは、znug design(ツナグデザイン)の代表を務める根津孝太氏。トヨタ自動車でデザイナーとして活躍した後、2005年に独立した。トヨタ在籍時には、数々の車体デザインを手がける傍ら、2005年の愛知万博で話題を呼んだコンセプトモデル「i-unit」を発表した。

 「車輪のついている乗り物なら何でもデザインする」という言葉通り、トヨタが昨年「東京おもちゃショー」に出展した小型電気自動車のコンセプトモデル「Camatte(カマッテ)」から、タミヤのミニ四駆シリーズのオリジナルモデル「アストラルスター」まで、手がける範囲は幅広い。

 乗り物だけにとどまらず、「アフタヌーンティー」ブランドのランチボックスや、サーモスのマグなど、生活雑貨などのメーカーからも声がかかる人気デザイナーである。

 普通の製品とは一線を画す、エッジの立ったデザインはいかにして生まれるのか。モノづくりに対するこだわりを根津氏に聞いた。

(聞き手は蛯谷 敏)

あえてプロダクトアウトしていく

今年秋にも販売が始まる予定の電動バイク「zecOO」は、発表当時から近未来的なデザインが話題を呼びました。

根津 孝太(ねづ こうた)
1969年東京生まれ。千葉大学工学部工業意匠学科卒業。トヨタ自動車を経て、2005年にznug design(ツナグデザイン)を設立。トヨタでは愛・地球博の「i-unit」のコンセプト開発リーダーを務めた。現在は、自動車からランチボックスまで、様々な工業製品のコンセプト企画とデザインを手がける。その傍らで、ミラノサローネや100%デザインなどで作品を発表。グッドデザイン賞、ドイツiFデザイン賞、他多数受賞。吉祥寺にある事務所には、ミニカーやプラモデルが所狭しと並んでいる。(写真:村田 和聡)

根津:マーケティングの用語に、「プロダクトアウト」という言葉がありますよね。一般に「市場の声を聞いていない、供給側の1人よがりの製品」といったネガティブな印象で語られてしまうこともあるのですが、僕はむしろプロダクトアウトしていくことが、モノづくりには大切だと思っています。

 作り手が、まずは自分が本当に良いと思えるものを考え抜く。それを手にする消費者を想像して、それを超える領域までとことん製品を作り込む。そういうものこそが、受け入れられると僕は考えています。

 開発者やデザイナーだって、普段は一般消費者であるわけです。消費者の感動や驚きも、本当は日頃の生活の中で感じているはずですよね。であるならば、日々暮らしている中で、「こういうものが欲しい」「こういうのが世の中にないじゃないか」という自分の強い思いがあったら、絶対共感してくれる人はいるはずです。これが、僕の考えるプロダクトアウトの真意です。

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「アラブの富豪も惚れた1000万円の電動バイク」の著者

蛯谷敏

蛯谷敏(えびたに・さとし)

日経ビジネス記者

日経コミュニケーション編集を経て、2006年から日経ビジネス記者。2012年9月から2014年3月まで日経ビジネスDigital編集長。2014年4月よりロンドン支局長。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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