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岩瀬大輔が「僕、頭が悪いのだろうか?」と思った出会い

最初に加入した生命保険は月額2万円だった

2013年6月14日(金)

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 僕が生命保険について考えるようになったのは、大学を卒業し、最初に勤めた会社に就職をして1年が過ぎた頃です。大学時代の同級生から、外資系生保会社に勤める男性コンサルタント("ライフプランナー"はソニー生命の商標)を紹介されたのです。同級生は、この男性コンサルタントの紹介で、生命保険に加入したようでした。

 それまで、僕は生命保険に対して、一切関心がありませんでした。身内でいうと、祖母は20年近く保険の営業職員をしていたのですが、仕事の話は聞いたことがありませんでした。1990年代後半にいくつもの生保会社の経営が破綻した時にも、特に関心を持っていませんでした。というのも、当時大学生だった僕は、司法試験の勉強に集中していて、ニュースに関心を持つどころではなかったのです。生命保険についても生命保険業界についても、正直なところ、ほとんど考えたことがありませんでした。

 そんな保険への関心ゼロのまま社会人2年目に突入した僕の目の前に、"ライフプランナー"という聞き慣れない職業のヒトが現れました。ちょうど、母親に「社会人になったら一応保険には入ってほしいわ。なにかあったときに高額の医療費はとても支払えないし」と言われていたこともあり、そのライフプランナーに会ってみることにしました。

 で、会いました。話を聞きました。何度かにわたって聞きました。

 で、悩んでしまいました。

話の内容がさっぱり理解できず…

 僕は、頭が悪いのではないだろうか?

 というのも、目の前のライフプランナーの方の話している内容がさっぱり理解できなかったからです。

 終身保険とは何なのだろう?

 生きても死んでももらえる保険とは?

 話の前提が「入るのが当然」から始まっているので、大元の疑問がさっぱり解けないわけです。

 ライフプランナーの方は実に熱心でした。僕は根負けして、「岩瀬さんのような外資系企業で働いていらっしゃる方ならば、このくらいの保険がいいでしょう」と、終身保険に入りました。月額の支払いは2万円。今思うと、若手サラリーマンにしては結構な出費です。

 数年後に、この保険は解約しました。

 会社を辞めて、米ハーバード大学のビジネススクールに留学することになったからです。すると今度は別の保険が僕を待ち受けていました。留学に当たっては、医療保険への加入が義務づけられていたのです。ご存じの通り、アメリカには国民健康保険の制度がないため、民間の医療保険に加入しなければならないのです。僕の加入した保険の保険料は、確か年間で40万円程度だったと記憶しています。

コメント2件コメント/レビュー

現代の医療保険はがん保険を除いて入院補償にばかり力を入れ、半面通院補償の薄いものが大半ですし、ライフネット生命がその例外になってくれると嬉しいですね。それにしても、ソニー生命の営業マンなのに20そこそこの若い人に終身保険をセールスですか。外資営業は顧客に納得してもらった上で契約してもらうコンサル営業主体ですが、質の悪い営業マンはどこの世界にも紛れ込んでいるものですね。(2013/06/15)

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「岩瀬大輔が「僕、頭が悪いのだろうか?」と思った出会い」の著者

岩瀬 大輔

岩瀬 大輔(いわせ・だいすけ)

ライフネット生命保険社長兼COO

1976年埼玉県生まれ。98年に東京大学法学部を卒業後、ボストン・コンサルティング・グループなどを経て、2006年、副社長としてライフネット生命保険を立ち上げる。2013年6月より現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

現代の医療保険はがん保険を除いて入院補償にばかり力を入れ、半面通院補償の薄いものが大半ですし、ライフネット生命がその例外になってくれると嬉しいですね。それにしても、ソニー生命の営業マンなのに20そこそこの若い人に終身保険をセールスですか。外資営業は顧客に納得してもらった上で契約してもらうコンサル営業主体ですが、質の悪い営業マンはどこの世界にも紛れ込んでいるものですね。(2013/06/15)

1日1万円、これは日本の病院の差額ベッドのシステムが影響しているのではないでしょうか。入院する際、病院側は何だかんだと理屈を付けては差額ベッドに誘導します。もちろんそれは本人の希望によることを前提としながら、差額の不要なベッドの空き具合は患者側に分からず、結局強制的に高額ベッドを利用せざるを得ません。契約者も保険会社も「必要かどうか」の判定ができないとすれば、定額の方が便利だと実感しました。(2013/06/14)

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