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「モーニング」が身体を張って証明する。漫画の時代はこれからだ

モーニング編集長・島田英二郎氏に聞く

2013年6月7日(金)

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 漫画好きなら好みは別としてその存在感は誰しもが認める週刊漫画雑誌「モーニング」(講談社)。サラリーマン漫画の代表格『島耕作』シリーズ、国民的作家となった井上雄彦の『バガボンド』、最近でも『宇宙兄弟』に『グラゼニ』『GIANT KILLING(ジャイアントキリング)』とヒット作には事欠かない。誰しもが認めるメジャー、漫画の一流誌なのに、蛇女や恐竜ギャルが主人公というぶっとんだ作品や、とがった新人を大量にデビューさせるために姉妹誌「モーニング・ツー」を発刊するなど、常に攻めの姿勢を取るところが個人的にはたまらない。

 

 そんな「モーニング」が、5月16日からネット配信のデジタル版「Dモーニング」の刊行に打って出た。紙の雑誌とほとんど同じ内容が、月額500円で読めるという(連載中の「バガボンド」「ビリーバット」は未収録)。紙で買えば1冊350円前後なのでめちゃくちゃお得なのだが、ちょっと待て、漫画、とくに週刊誌は、紙でばらばらっと読む(そして、捨てる)ものじゃないのか? それに、そんなに安くして大丈夫なのか? 大学生時代からずっとモーニングを読み続けている身としては心配でたまらない。鼻息荒く、護国寺の講談社に乗り込んだ(…わ、でかい自社ビル。さすが出版業界最大手であります)。

(聞き手は 山中浩之:日経ビジネス副編集長)

島田さんが編集長になられたのはいつでしたか。

島田英二郎・週刊モーニング編集長(以下島田):3年ちょい前ですね。2010年2月です。

私、たぶん社会人生活に入ってこのかた、ほとんど1冊も買い漏らしたことがないんですよ。

島田:それはありがとうございます。

『沈黙の艦隊』(かわぐちかいじ作、1988年連載開始)、『ああ播磨灘』(さだやす圭作、1990年連載開始)、『国民クイズ』(加藤伸吉画、杉元伶一原作、1993年連載開始)のころで、編集部の連中と奪い合って読んでましたね。『ドトウの笹口組』(若林健次作、1987年連載開始)は、「登場人物の名字は日経ビジネス編集部のマストヘッドから取っているんじゃないか」と話題になりました。

島田:あのころが一番売れていましたからね。

島田英二郎(しまだ・えいじろう)
「モーニング」編集長。1966年東京都生まれ。90年講談社入社、92年よりモーニング編集部、06年にモーニングに在籍しつつモーニング増刊「モーニング・ツー」を創刊、10年より現職。

いまの「モーニング」は、どんな読者さんが読んでいるんでしょう。

島田:平均年齢が43~44歳ぐらいかな。男性6~7割、女性3~4割。まあ、データ上はそうなっているけど、実際もだいたいそんなもんなんじゃないですかね。

…それはかなり「日経ビジネスオンライン」と重なっていますね。

島田:そうなんですか。読者の方の層は、言い方が難しいんですが…。

高収入、高学歴?

島田:乱暴に言えばそういう傾向かもしれません(笑)。

140万部が32万部になった

これまた恐ろしくかぶりますね。そういう特性を持った漫画雑誌がいま、どうして電子化に思い切り舵を切ったのか、お聞かせいただけますか。

島田:編集長になってからずっと、新人を育てることと、本誌の部数を伸ばすことを最大の目標にしてきました。ただ、本誌の部数を伸ばすというのは、紙じゃなくてもいいんです。

 「モーニング」を、週単位でちゃんと読んでくれる読者、つまり単行本を待つんじゃなくて、毎週追いかけてくれる読者の数をどうしても増やしたいというのが唯一最大の課題なので、そのための手段として電子化をしました、ということですかね。

紙のほうの部数というのはどんな感じでしょうか。

島田:32万部とか。

刷りで32万部ぐらい。どんな推移で32万部になったんでしょう。

島田:緩急はあれど、この20年はおおまかには右肩下がりの状態を続けてきましたね。

 ピークは先ほどおっしゃった連載が載っていたころ、たぶん20年ぐらい前で、140万部ぐらい刷っていたんじゃないですか。実売率も80%以上出していました。それからずっと落ち続けて。ただ、この3年ぐらいは「ほぼ横ばい」に近づいてはいます。

 ただ横ばいには近づいたたけれども、やっぱり完全な下げ止まりはしないですね。

うーん、そうですか。

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「「モーニング」が身体を張って証明する。漫画の時代はこれからだ」の著者

山中 浩之

山中 浩之(やまなか・ひろゆき)

日経ビジネス副編集長

ビジネス誌、パソコン誌などを経て2012年3月から現職。仕事のモットーは「面白くって、ためになり、(ちょっと)くだらない」“オタク”記事を書くことと、記事のタイトルを捻ること。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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