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失業して味わった不安が、新商品開発の背中を押した

就業不能保障の保険を作った理由

2013年6月21日(金)

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 ライフネット生命保険は、自分たちに不利なことでもお客様の立場に立ち、本当に必要な情報であればどんどん開示していこう、というスタンスを創業以来、明示してきました。が、もちろん、スタンスだけでビジネスはできません。ライフネット生命保険という生まれたての小さなベンチャーだからこそできる、新しい保険商品の開発が必須です。

 僕は保険に関しては「ど」のつく素人でした。

 2006年の創業時点で、社内に保険の玄人はというと1人が社長の出口治明。

 もうひとりが、当初ライフネット生命保険の副社長を務めていた野上憲一氏でした。野上氏はもともと日本生命保険時代の出口の同僚。保険会社に必須の業務である保険料や責任準備積み立ての計算などを行う「保険数理」の専門家で、保険経理人、通称アクチュアリーの資格を持っていました。

 まさに保険の商品設計には欠かせない人材です。創業したばかりのライフネット生命保険に参画する直前は、日本生命保険から転職したチューリッヒ生命日本法人代表として手腕を発揮している真っ最中でした。

 まだ海のものとも山のものともつかない創業したてのライフネット生命に、出口からの誘いに乗って野上氏は合流してくれました。ライフネット生命保険の最初の商品は、このふたりが設計し、僕は「あ、そうですか」と受け入れるかたちで世に生まれたのです。それが定期死亡保険「かぞくへの保険」と医療保険「じぶんへの保険」でした。つまり、まずは家族が受取人になる死亡保険と、病気になったとき自らが受取人になる医療保険とを揃えたわけです。

 幸いなことに、20代30代の若い世代にターゲットを絞ったライフネットの商品はご好評をいただき、「週刊ダイヤモンド」2009年3月24日号の「プロが選んだ 自分が入りたい保険ランキング」死亡保障部門で「かぞくへの保険」が第1位に選ばれたりしました。

商品開発で保険オタク社員と金融庁通い

 そんな中、僕が最初に開発から直接関わった商品は、ライフネット生命保険の3つめの商品、そしてこれまでにない新しいタイプの保険でした。ライフネット生命一の「保険オタク」社員、スギちゃんこと商品開発部の杉田和也と約款を書き、金融庁にも通いました。 それが、個人向けの就業不能保険です。ライフネット生命では、「働く人への保険」と名付け、2010年2月より販売を開始しました。

 「働く人への保険」就業不能保険がどんな保険であるかを説明する前に、まず、なぜこの新しい保険を、僕は開発しようとしたのか、お話しします。そもそもは、どんな生命保険がいま市場で求められているのか、愚直なマーケティングからスタートしました。保険が必要なひと、といえば、病気になった方です。死亡保険と並んで、医療保険は日本の保険業界でも大きな市場を占めています。ライフネット生命でも、「じぶんへの保険」という商品を出しています。

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「失業して味わった不安が、新商品開発の背中を押した」の著者

岩瀬 大輔

岩瀬 大輔(いわせ・だいすけ)

ライフネット生命保険社長兼COO

1976年埼玉県生まれ。98年に東京大学法学部を卒業後、ボストン・コンサルティング・グループなどを経て、2006年、副社長としてライフネット生命保険を立ち上げる。2013年6月より現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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川野 幸夫 ヤオコー 会長