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死刑囚が描いた絵から見えてくるもの

「極限芸術~死刑囚の表現~」展を企画した鞆の津ミュージアムの櫛野展正氏に聞く

2013年6月17日(月)

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 広島県福山市の鞆の津ミュージアムで開かれている展覧会「極限芸術~死刑囚の表現~」が話題を呼んでいる(会期は7月21日まで)。和歌山毒物カレー事件で死刑が確定した林真須美死刑囚が拘置所内で描いた絵画など約300点を展示。日々、生活を監視され、いつ刑が執行されるか分からないという極限状態に置かれている死刑囚の作品は、独特の印象を残すものが多い。なぜこのような展覧会を企画したのか。鞆の津ミュージアムのアートディレクター、櫛野展正氏に話を聞いた。

(聞き手は小平 和良)

林真須美 「国家と殺人」

まず、なぜ死刑囚の絵画展を開こうと考えたのでしょうか。きっかけを教えてください。

櫛野:もともと鞆の津ミュージアムは障がい者施設などを運営する社会福祉法人が開設した美術館です。そのため、これまでも障がい者の作品など、「アール・ブリュット」あるいは「アウトサイダーアート」と呼ばれる美術教育を受けたことがない人たちの表現を展示する企画展を開いてきました。

櫛野 展正(くしの・のぶまさ)
鞆の津ミュージアムアートディレクター
1976年生まれ。企画した展覧会は『リサイクルリサイタル-幸せ時間の共有-』、『万国モナリザ大博覧会』、『LOVE LOVE SHOW』、『このアートでワクワクする』、『極限芸術~死刑囚の表現~』など。(写真:平田 宏)

 「極限芸術」はミュージアムの開館1周年記念の展覧会として企画しました。昨年9月、広島市の「カフェ・テアトロ・アビエルト」というカフェ兼劇場で「死刑囚の絵展」という展覧会が10日間だけ開かれていることを知りました。手作りの30点ほどの展示だったのですが、作品を見て心がざわつくと言いますか非常に刺激を受けました。

 数年前、スイスのローザンヌにある「アール・ブリュット・コレクション」というアール・ブリュットの本場に行ったのですが、障がい者だけでなく高齢になってから絵を描き始めた人とか、炭鉱で働いていて急に絵を描きだした人のほか、受刑者の作品もあり、日本の表現にはない狂気みたいなものがありました。死刑囚の絵を見たときにも同じような衝撃を受けました。

 絵を見た時に展覧会を開こうと思ったので、すぐにアビエルトのオーナーに話をうかがいました。そこで、死刑廃止を求める団体が死刑囚のための作品展を開いていることが分かり、早速、その団体に展覧会の開催を打診したのです。

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「死刑囚が描いた絵から見えてくるもの」の著者

小平 和良

小平 和良(こだいら・かずよし)

日経ビジネス上海支局長

大学卒業後、通信社などでの勤務を経て2000年に日経BP社入社。自動車業界や金融業界を担当した後、2006年に日本経済新聞社消費産業部に出向。2009年に日経BP社に復帰。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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