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地下鉄24時間化より満員電車の解消を

『満員電車がなくなる日』の著者、阿部等氏に聞く(1)

2013年6月27日(木)

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 東京都の猪瀬直樹知事が打ち出した都営交通の24時間化など、鉄道の話題が注目されている。東京の鉄道インフラは世界最大の集積度と規模を誇るが、実は、驚くようなところで時代遅れの様相を呈している、いびつな産業だ。『満員電車がなくなる日』の著者でライトレール社長の阿部等氏に、日本の鉄道の問題点と将来を語ってもらった。(聞き手は小板橋 太郎)

24時間化の方策はある

地下鉄の24時間化などの議論が出ています。できたら便利だなと思いますが、鉄道の専門家から見て終夜運転のメリット、デメリット、そもそも可能なのかどうかも教えてください。

阿部 等(あべ・ひとし)
 1961年8月30日生まれ。東京都出身。東京大学工学部都市工学科大学院修士修了。JR東日本に第1期生として入社して17年間勤務し、鉄道事業の多分野の実務と研究開発に従事。その後、交通問題の解決をミッションに(株)ライトレールを起業。交通や鉄道に関わるコンサルティング・研究開発に従事。将来は鉄道経営を希望している。(写真:都築雅人、以下同)

阿部:猪瀬知事が都営地下鉄の24時間化を諦めてバスに矛先を変えたのは、今の線路設備のまま24時間化すると保守間合(線路を保守するための時間)が取れなくなるという理由です。デメリットが大きすぎるのです。

そこまで線路の保守というのは大事なんですね。どんなことをやっているのですか?

阿部:レールを交換したり電力を供給している架線を張り替えたりします。

レールや架線は頑丈で、結構もつものじゃないんですか?

阿部:もちろん数年とか、条件によっては数十年の単位でもちますが、路線の総延長は長く、2年前に張り替えたものや20年前のものが混在しているわけです。一晩に端から端まで交換できませんから、絶えずどこかでレールや架線が寿命を迎えます。これを夜中の保守間合の中で、毎日少しずつ交換したり直したりするわけです。東京の地下鉄だと終電が0時半ごろ、初電が5時だとすると、作業前後の余裕や手続き時間を除いて3~4時間しかありません。

なるほど。

阿部:5月末に西武池袋線の椎名町駅で、通過中の電車の側面がホームと接触する事故がありました。レールが5メートルにわたってホーム側に3センチほどずれていたそうです。幸いけが人はありませんでしたが、一定の保守間合を確保しておかないと電車の安全な運行は確保できません。しかし、24時間化を諦めずに実行する方策はいくつかあります。

どんな方策ですか?

コメント68

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「地下鉄24時間化より満員電車の解消を」の著者

小板橋太郎

小板橋太郎(こいたばし・たろう)

前日経ビジネス編集委員兼副編集長

1991年立教大学文学部史学科卒、日本経済新聞社入社。整理部、社会部、産業部などを経て2011年から日経ビジネス編集委員。現在は日本経済新聞社企画報道部デスク

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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