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8時間目 人はみな、「もうける」より「損したくない」

2013年6月28日(金)

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<ゼミのメンバー>
小川先生:42歳、市民との対話をこよなく愛する哲学者。
兼賀大治:56歳、お金が一番大事だと思っている投資が趣味のサラリーマン。
大飯奈弥美:30歳、消費と貯蓄の間で揺れる独身のキャリアウーマン
新実三郎:35歳、知的で現実主義的なビジネスマン。

大飯:株価が乱高下して、どうも落ち着きませんね。

兼賀:5月23日からの下げには焦ったよ。ついに暴落かと思った。

新実:誰もがギャンブルをしているようなものですからね。

小川:確かに、昨年末からの一本調子に近い急上昇は実体の伴わないマネーゲームではないのか、という疑問が露呈したのかもしれません。アメリカのバーナンキFRB(米連邦準備理事会)議長が、お金をジャブジャブ刷る量的緩和の縮小に触れるや否や、みんながさっと手を引こうとしたんですから。

大飯:でも、またすぐに持ち直しましたよね。

新実:だからゲームなんだよ。心理戦さ。「暴落じゃない。行きすぎが是正されただけで健全な値下げが起きたんだ」と考える人は、「もうこれ以上は下がらないだろう」と考える水準で買いを入れるんじゃないかな。

兼賀:げ、嫌だなぁ。まさに私のとった行動だよ。

小川:新実さんの言われるように、経済そのものが人間心理と大きく関係しているんですよね。行動経済学という分野がありますが、あれはまさにその観点から経済をとらえるものです。

新実:経済が人間の営みである以上、納得はいきますよね。

大飯:行動経済学では、どんなふうに考えるんですか?

小川:一言で言うとこういうことです。伝統的な経済学では、人間は合理的な存在として前提されてきました。ところが、実際にはそうではないということです。時に人間は合理的ではない行動をとる。それを前提に経済を考えるのが行動経済学です。

兼賀:人間は不可解な生き物だからなぁ。

大飯:それじゃあこれまでの経済学がまったく覆されてしまいますね。

小川:その通りです。例えば、これまでの経済学だと、利益を得た時の喜びのほうが、損をした時の悲しみよりも大きいと考えていました。ところが、数値をとってみると、実際にはそうではなかったのです。

 となると、国民はここでもっとお金を使うだろうと政府や日銀が予測していても、実は損失を回避するために行動に出ないという結果にもなりかねないのです。

兼賀:それ、分かるような気がするなぁ。私も慎重なほうなので。だから儲かってるんだけど。

新実:『日経マネー』2013年8月号で先生が紹介されてたダニエル・カーネマンが、行動経済学では一番有名なんですか?

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「8時間目 人はみな、「もうける」より「損したくない」」の著者

小川 仁志

小川 仁志(おがわ・ひとし)

徳山工業高等専門学校准教授

台湾の民主化運動に啓発され、伊藤忠商事を退社し、アルバイト生活をしながら司法試験を目指す。その後、名古屋市役所に勤務、哲学を目指すため社会人大学院に通い、博士号を取得。2007年4月から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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田中 孝雄 三井造船社長