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「イクメン議長」、2度目の挑戦

働き方を変えて育休取得へ、議会にもワークライフバランスを

2013年7月4日(木)

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 東京・北区議会の戸枝大幸議長は、7月から2度目の育児休暇を取得する。

 男性の育休取得にはいまだに風当たりが強いが、「工夫して働き方を変え、時間を作り出す」。業務のペーパーレス化も進め、議会全体のワークライフバランスを推進したいという。

自治体の首長の方では、何年か前から育児休暇を取得する方が出てきて、話題としてはこれまでにもあったという印象です。ただ男性議員で、しかも議長を務めている方が育休を取る、そのうえ2度目ということで、ぜひ詳しく事情をお聞きしてみたいと思いました。

 最初に確認なんですが、一部報道では「半年間育児休暇を取る」といった表現があって、区議会の議長がいきなり半年間休むような印象を受けたのですが、そうではないですね。

戸枝:はい。あくまでも議会運営に支障がない範囲で、工夫をしつつ半年の間はひと月に正味2、3日をメドにお休みをいただきますとご説明しています。

そもそも、地方議員のしかも議長さんが日常どのような働き方をされているのかよく分からないのですが、少なくとも議会の会期中は議事進行のためにずっとその場にいなくてはいけないお仕事ですね。

戸枝 大幸(とえだ・たいこう)
1977年、東京都北区生まれ。早稲田大学法学部卒業。故・小渕恵三首相(当時)、衆議院議員小渕優子氏の秘書を務める。2003年に北区議会議員選挙にて初当選。2013年5月24日、北区議会議長に就任(東京23区で歴代最年少)。戸枝氏のホームページ。 (写真:丸毛 透)

戸枝:はい。議会はまず、定例会というのが通常、年4回ありまして、それ以外に臨時会もあり、1年のうち10カ月程度は何かしら議会の予定が入っています。

 これが直近の1週間のスケジュールです(と、スケジュール表を取り出す)。これは議会だけの日程ですが、議長としては実際にはこの3~4倍の回数の打ち合わせをしています。

このスケジュールだけ見ても相当な拘束時間がありますね。土日もイベントや式典など、午前午後ともぎっしり予定が入っていますし。1日の動き方はどんな感じですか。

戸枝:平日は、朝登庁して議長室に入ると、決裁箱に未決の案件がたくさん入っているのでまずそれに目を通します。それが終わると1日のスケジュール確認をして、出退表示盤の議長席のランプを「着席」に点灯するとすぐ、所用のある役所の人が次々に来られます。ですからスケジュールに入っている以外にも打ち合わせや面会がたくさんあります。

本当に体が空く時間というのはなかなかないですか。

戸枝:そうですね。空いてると見るとすぐいろいろな用件が差し込まれてきますから。

それでもあえて、体を空けて休みを取りますという宣言なわけですね。

戸枝:確かにこういう過密スケジュールなんですが、定例会と定例会の合間の時期は軽めの打ち合わせだけの日とか、来客も1日1件しかないという日もありますので、そういう場合には予定を別の日や時間帯に移したり、休む日については副議長にいてもらうようにして、そういう段取りで育休という形にさせていただきたいと考えています。

正・副議長の分担というのはどうなっているんですか。

戸枝:副議長は、基本的には議長の補佐役なんですが、法律上の地位としては議長に何かあった時に代位するということになっています。

 今回の出産予定日は、現在の定例会が終わる日の少し先ですからおそらく会期にはかからないだろうと思うので、時間のやり繰りは多少はしやすいかなと思います。事務局と副議長ともそういう前提で既に打ち合わせはしています。

コメント3件コメント/レビュー

全面的に議長の育休取得を応援します。選挙で選ばれたのだから働けというのは、人を束ねる管理職だから働けとか、国民に奉仕する公務員なのだから働けなどと飛躍していきそうで、公的職業の人に子育てをさせない圧力を感じます。もしこの議長が女性だったらどうするのでしょうか?よく思うけど、育児「休」業という名前だけれど、実際は働いているときよりも休み無しなんですよね。(2013/07/04)

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「「イクメン議長」、2度目の挑戦」の著者

秋山 知子

秋山 知子(あきやま・ともこ)

日経ビジネス副編集長

1986年日経BP社入社。日経コンピュータ、日経情報ストラテジー、日経アドバンテージ、リアルシンプル・ジャパンの編集を担当。2006年から現職

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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全面的に議長の育休取得を応援します。選挙で選ばれたのだから働けというのは、人を束ねる管理職だから働けとか、国民に奉仕する公務員なのだから働けなどと飛躍していきそうで、公的職業の人に子育てをさせない圧力を感じます。もしこの議長が女性だったらどうするのでしょうか?よく思うけど、育児「休」業という名前だけれど、実際は働いているときよりも休み無しなんですよね。(2013/07/04)

結局、男性に限らず育児休暇が取りにくいのは、この議長さんのような「細切れ」の休暇が認められていないからではないでしょうか?一般的な育児休暇は、無給で○月○日~6ヶ月! 1日たりとも変更不可!ではないでしょうか?こんな休暇取れるわけがないし、暗に取るなと言ってるようなものです。 この議長さんがやったように、「○月○日~6ヶ月間は有給以外に最大○日の休暇(無給)を与える」という形の休暇ならば、労使双方とも使いやすい形になり、結果的に育児休暇取得率が増えるのではないでしょうか? by 育児休暇をあきらめた1児のパパ(2013/07/04)

趣旨には賛同しますが、本来ボトムアップで育まれる社会が望ましい事柄と感じます。自身が身を持ってアピールするのも一助とはなりましょうが、行政サイドの方にはシステムの改善を何より目指される事を望みます。これでは自己満足とまでは思いませんが。ついでながら、喫緊の課題としては既に始まっている団塊世代の介護もそのボリュームから言って多様な論を望みます。渦中にある者の一人として。(2013/07/04)

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