• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

サンドバーグがマークに泣きついた夜

世界で話題を集めた『リーン・イン』の著者に聞く

2013年7月5日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 男女平等を名実ともに実現することは、企業各社の競争力を高め、ひいては経済成長をもたらすだけでなく、家庭においてもより幸せをもたらし、子育てにもプラスに働く――。こんな主張を展開する書籍『リーン・イン 女性、仕事、リーダーへの意欲』が、今年3月米国で出版され、世界で話題を集めている。著者は、2011年、米フォーブス誌の「世界で最もパワフルな女性100人」で5位に入り、今、世界で最も注目を集める女性の1人、米フェイスブックのCOO(最高執行責任者)を務めるシェリル・サンドバーグ氏(43歳)だ。ジェンダー問題について主張すれば、男女を問わず嫌われるリスクがあるため、自分のマイナスにこそなれ、プラスにはならない。こんな思いを長年、抱いてきたサンドバーグ氏が、「あえて本書の執筆に踏み切った」のはなぜか――。日本語版の出版に合わせて来日した同氏にその本音を大いに語ってもらった。

今回出版された『Lean In』では、女性であるということについて、ご自身の様々な経験を通じて感じた気持ちをとても率直かつ正直に綴っていて、驚きました。

シェリル・サンドバーグ(Sheryl Sandberg)
フェイスブック 最高執行責任者(COO)
1969年米国ワシントンDC生まれ。2歳の時、フロリダ州に移り、マイアミの高校を卒業。91年米ハーバード大学卒業後、世界銀行のチーフエコノミストを務めていたラリー・サマーズ氏のリサーチアシスタントとして世銀に約1年勤めた後、ハーバード大学経営大学院にて経営学修士(MBA)を取得。米マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て96~2001年1月まで米財務省勤務。このうち1999~2001年1月、ラリー・サマーズ財務長官の首席補佐官を務める。2011年11月米グーグルに入社、副社長に。2008年3月、米フェイスブックにCOO(最高執行責任者)として移る。夫は、米ベンチャーキャピタル、サーベイモンキーのCEO(最高経営責任者)を務めるデイビッド・ゴールドバーグ氏。8歳の息子と5歳の娘がいる。(撮影:五十嵐 隆裕)

サンドバーグ氏:私も驚きました(笑)。最初はあんなふうに書くつもりではなかったから――。自分が経験したことは、多くの女性が経験したことでもありますが、一方でほかの女性が経験していないようなものもあると思います。最初はこうした両方の経験を分かりやすく伝えようと考え、様々な研究結果や調査結果のデータをふんだんに使って、まず第1章を書き上げました。その方が客観的に問題の全体像を提供できるし、伝えたいことへの理解も深まると考えたからでした。

 自分としては「最高の出来だわ」と思っていたのですが、担当編集者を含めいろんな人に読んでもらったところ、誰もが「これじゃダメよ」という反応でした。もっと自分がどう思ったのか、どう感じたのかを書き込むことが必要だと…。

本にも書かれていますが、男女が平等かどうかという問題については、高校時代から随分、長くいろいろと感じたり考えたりしてきたものの、自分の意見はあえて表明しない、「それが聡明な女性」というのがあなたのスタンスでした。少しずつ考え方が変わったようですが、なぜ本を書こうと思ったのでしょうか。

サンドバーグ氏:米国における女性の地位がこの10年全く変わらないという状況を見てきたからです。全く変わっていない――。そしてその10年を私はまさに企業において管理職という立場で過ごしてきました。私の男性の部下はほぼ毎日、毎月のように誰かが来て、「もっと違う仕事に挑戦したい」「僕は昇進したい」と言ってきますが、女性は違う。

 「この仕事にはあなたが挑戦してみるべきよ」と、私が膝詰めで女性の部下を説得しても、「はい、でも私にその仕事をこなせるかどうか分かりません」という反応です。こうした事態を毎年、何度も経験し、気がつけば会議室にいる女性はいつも私だけか、あるいは私を含めても2人程度という状況が一向に変わらない。

コメント3件コメント/レビュー

あのサンドバーグが、男に、「泣きついた」というような煽るようなニュアンスの題名。サンドバーグに出版を働きかけたというエージェントの言葉が、今時小説でもそうは見かけない女言葉(~わよ)だったり。この記事は一見女性の社会進出に好意的なようで、実は冷やかすようなからかうような男性の意識が根底にあるのかもしれない。いや、こうでもしないと精神的バランスを取れない程度には、やはり男性にとって女性の社会進出は抵抗のある事項なのかとも思う。いかに、理性的には、女性の社会進出は必要と認めていたとしても。ともあれ、邪推と言われればそれまで。(2013/07/08)

「キーパーソンに聞く」のバックナンバー

一覧

「サンドバーグがマークに泣きついた夜」の著者

石黒 千賀子

石黒 千賀子(いしぐろ・ちかこ)

日経ビジネス編集委員

日経BPに入社後、英LSEに留学し修士取得。日経ビジネス、日経ナショナルジオグラフィック、日経ベンチャーを経て、2003年日経ビジネスに編集委員として戻る。主に、本誌の「世界鳥瞰」の欄を担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

あのサンドバーグが、男に、「泣きついた」というような煽るようなニュアンスの題名。サンドバーグに出版を働きかけたというエージェントの言葉が、今時小説でもそうは見かけない女言葉(~わよ)だったり。この記事は一見女性の社会進出に好意的なようで、実は冷やかすようなからかうような男性の意識が根底にあるのかもしれない。いや、こうでもしないと精神的バランスを取れない程度には、やはり男性にとって女性の社会進出は抵抗のある事項なのかとも思う。いかに、理性的には、女性の社会進出は必要と認めていたとしても。ともあれ、邪推と言われればそれまで。(2013/07/08)

彼女に言いたいことがあります。アメリカの白人のインテリ階級の男女差別よりも、アメリカの金持ちと貧乏人、アメリカの白人と黒人、アメリカ人と他国の国民、先進国と発展途上国の差別のほうが激烈です。男女差別がなくなれば、そのような差別は、どうでもいいことなのでしょうか?小生は男女差別よりも、そちらの差別の方を先に、「緩和」すべきだと思います。(差別解消は不可能)わたしには、アメリカの白人で、インテリセレブで、勝ち組として足りないのは男性ではなかったことだけだから、男女差別が一番大事だと思っているように見えます。(2013/07/06)

平等と感じることは、ひとり一人違うので、すべての人が平等だと思うことはありません。例えば、女性車両は「平等」でしょうか?女性だけの車両は、単純に考えれば不平等です。ところが、女性は不平等で虐げられていると考える人は、女性車両と言う不平等を作ることで、平等になると考えます。しかし、そう思わず、これは男性差別だと考える若い男性も増えています。つまり、女性が平等な社会だと思う理想の社会は、必ずある数の男性にとっては、不当に男性が差別されていると感じるでしょう。彼女の本を読んでいませんが、そこまで踏み込んで書かれているでしょうか?理想論、机上の空論ばかり書いてなければいいのですが、、人間は二人集まっただけで、必ず不平等になります。平等とは、その時代、その社会で、許容される民意としての「平等」しかあり得ない。相対的なものです。(2013/07/06)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

面白い取り組みをしている会社と評判になれば、入社希望者が増える。その結果、技能伝承もできるはずだ。

山崎 悦次 山崎金属工業社長