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「先達となる利用者」を巻き込み、斬新な発想を得よう

2013年7月19日(金)

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斬新な商品づくりのための発想を得たい。そのための一手法として「インクルーシブデザイン」がある。高齢者、身体が不自由な人々を「リードユーザー」(先達となる利用者)として、商品企画担当者がリードユーザーと一緒になってデザインを進める。「健常者だけではなかなか気づかない視点を取り込め、独創的で機能的な商品づくりが狙える」と語るインクルーシブデザイン・ソリューションズの井坂智博氏に聞いた。(聞き手は高下 義弘=編集者/ジャーナリスト)

インクルーシブデザインとはどういうものですか。

井坂 智博(いさか・ともひろ)
インクルーシブデザイン・ソリューションズ代表取締役
リクルートグループ在籍中に営業業務の標準化や組織コンサルティングに携わる。ネットビジネス最初期にWebマーケティング会社の起業、NPOや企業の執行役員を経て、ダイアログ・イン・ザ・ダーク・ジャパンに参画。法人向けサービス部門の責任者を務める。2012年にインクルーシブデザイン・ソリューションズを設立し現職。名古屋商科大学大学院経営学修士課程修了。名古屋商科大学ビジネススクール客員教授。

井坂智博氏(以下、井坂):「リードユーザー」、直訳すれば「先達となる利用者」を巻き込んでデザインをしようというものです。インクールシブとは包含するという意味です。それから、ここでいうデザインには意匠だけではなく、企画や設計なども含めています。

 リードユーザーとはどういう人かと言いますと、高齢者、身体の一部が不自由な人、外国人といった方々です。健常者や同じ文化や価値観を持つ同国人同士では、なかなか気づかないニーズや課題を把握されている人たちですね。幼稚園の先生、子供連れのお母さん、大きなトランクを持ち歩いている旅行者なども、リードユーザーに近いです。

 既に指摘されていることですが、日本をはじめとした先進国の市場環境は成熟しています。このような中で、今まで通りのやり方で発想して、今まで通りに作ることを繰り返すだけでは駄目だといわれています。しかし、新しい発想でこれまでにない独創性を備え、より利便性の高い商品やサービスを企画し、設計することは簡単ではありません。

 そこでリードユーザーの方に商品のデザインプロセスにかかわってもらい、そのニーズを基に商品をデザインする。そうすることで、新しい価値を創出していこうというのがインクルーシブデザインの趣旨です。

 リードユーザーは、日本をはじめとした先進国が間もなく直面するニーズを、一足先に示してくれる人たちだと考えられます。

 日本は高齢化社会を迎えて久しいですが、今後さらに進んで「超高齢社会」になると言われています。高齢者になると、視覚や聴覚、認知能力、運動能力が低下します。この結果、一般の人には何でもない動作が困難になることが多々あります。

 つまり、高齢者の方々や身体が不自由な方々は、日本の将来を示す水先案内人として、間もなく出てくるであろうニーズや課題を教えてくれているわけです。

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「「先達となる利用者」を巻き込み、斬新な発想を得よう」の著者

高下 義弘

高下 義弘(たかした・よしひろ)

ライター

1974年生まれ。大学院修了後の1998年に日経BP社に入社。「日経コンピュータ」「ITpro」の記者/編集者として、IT(情報技術)と経営の動向を取材。2011年にフリーランス編集者・ライターとして独立

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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