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結局、ワイシャツの下は何を着ればいいのか

宮崎俊一・松屋銀座紳士服バイヤーに聞く

2013年7月25日(木)

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 国内市場の成熟が進む中、今後、欧米や新興国に主戦場をシフトしていかざるを得ない日本企業。当然、そこで働く個人も「スキルの国際化」が急務となりつつある。グローバル対応が求められるのは語学力のみならず。「日本人の9割は欧米の常識に反する間違ったファッション知識を持っており、国際交渉の場や海外人脈を作る上でハンディになりかねない」と危惧しているのが、松屋銀座の紳士服バイヤー、宮崎俊一氏だ。宮崎氏に「ビジネスファッションの国際常識」について話を聞いた。

(聞き手は鈴木 信行)

宮崎 俊一(みやざき・しゅんいち)
1965年北海道生まれ。1989年株式会社松屋入社。96年より紳士服バイヤーとして活躍。大学やビジネススクールでファッションビジネスの講師を務めるほか、セミナー活動なども展開中。著書に『成功する男のファッションの秘訣60』(講談社)など(写真:鈴木愛子)

著書や講演会などで「日本人の9割は間違ったスーツ選びをしている」と主張されている。具体的にどの辺りに問題があるのでしょう。

宮崎:最も顕著なのはサイズ感。多くの人が自分の体型よりワンサイズ大きなスーツを着てしまっている。肩幅が狭いとかお腹が出ているとか自分の体型にコンプレックスを持つ人ほど、それを隠そうと大き目の服を選びがち。だが、そこが根本的な誤解なんです。

 本来、スーツというのは、適正なサイズを選びさえすれば、その人の体型の弱点をしっかりカバーしてくれるアイテム。スーツ選び次第で、辛いダイエットなどしなくても、その日から5kg痩せて見せることすら可能になる。逆にサイズが合わないと、ますますコンプレックスに感じている部分が強調されかねません。

裾を長くしても足は長く見えない

例えば。

宮崎:例えばズボンの裾。自分の足が短いのではと気にしている人ほど裾を長くしようとするが、そんなことをすれば足の短さをより際立たせてしまう。本当に足を長く見せたければ、くるぶしぐらいまで裾を上げた方がすっきり見える。にもかかわらず、足を長く見せたいあまり、「忠臣蔵の“殿中でござる”」みたいな人もいる。

忠臣蔵? デンチュウ? ……ああ、なるほど。確かに「松の廊下」で浅野内匠頭が吉良上野介に斬り付けた時は、相当に裾が長かった気がする。それこそくるぶし程度ならもっとフットワークも軽快で、あるいは撃ち損じなかったかも。

宮崎:まあ忠臣蔵は1つの例えですが、そのぐらい、足を長く見せたいなら裾を上げた方がいいという話です。

でも、本当にそうでしょうか。いい年をした会社員のズボンの裾が短いと、子供っぽいというか俗に言う“とっちゃん坊や”みたいになりそうな気がする。実際、出版業界では「夏場は、取材がない日はTシャツにショートパンツ」という出で立ちの者も珍しくないが、特に足が長くは見えません。

宮崎:いや裾を上げろと言うのはあくまでスーツの話で、足を露出すればという話ではない。そもそもTシャツにショートパンツなど、国際基準で言えば、ビジネスパーソンとして有り得ない格好です。

Tシャツと言えば、著書で「40歳を過ぎた人が着るアイテムではない」とも主張されています。

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「結局、ワイシャツの下は何を着ればいいのか」の著者

鈴木 信行

鈴木 信行(すずき・のぶゆき)

日経ビジネス副編集長

日経ビジネス、日本経済新聞産業部、日経エンタテインメント、日経ベンチャーを経て2011年1月から日経ビジネス副編集長。中小企業経営、製造業全般、事業承継、相続税制度、資産運用などが守備範囲。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官