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ロンドンで定番の和食は「カツカレー」と「エダマメ」

英国の日本食チェーン最大手「ワガママ」で100人にアンケート

2013年7月30日(火)

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英国の日本食チェーン最大手「ワガママ」で人気のメニューは何か。ロンドンの繁華街にある店舗の前で、ランチ客100人にアンケートを実施した。人気メニューのトップは「チキンカツ・カレー」。現地調査から見えてきた日本食ブームの実態とは。

 6月中旬、ロンドンの繁華街コベントガーデンにある日本食チェーン最大手「ワガママ(Wagamama)」の店舗の前で、ランチを食べ終えた100人の客をつかまえてアンケートを実施した。本誌の特集には掲載できなかった結果をここで紹介したい。

 回答者100人の性別は、男性が43%、女性が57%を占めた。年代別では、20代が39%と最も多く、30代は25%、40代は19%だった。

 最初の質問は、「今日、ランチで何を食べましたか」である。上位11品目は以下の通りだ。

ワガママのランチで選ばれたメニューの上位11品目

 「チキンカツ・カレー」が最も多く、2位が「エダマメ」、3位が「チリ・ビーフ・ラーメン」である。チキンカツ・カレーは、カツの上にご飯を乗せるという見せ方もさることながら、その味も日本のカツカレーとはかなり異なる。スパイスが効いており、刺激が強い。

 一方、3位のチリ・ビーフ・ラーメンも、その味はラーメンというよりもベトナムの麺料理「フォー」のようだ。コリアンダーとチリ、ライムがトッピングされており、スープはあっさりしている。日本食といっても、スパイスやチリなど強い風味が好きな英国人の味覚に合わせてアレンジされているのが特徴だ。

 ちなみに、2位のエダマメは、英国のスーパーでも人気の商品である。元モデルで、サッカー選手デビッド・ベッカム氏の妻であるビクトリア・ベッカム氏が、栄養価の高い「スーパーフード」として愛用していたことから、英国の消費者に浸透したとも言われている。エダマメでも、ガーリックやチリの粉末をふりかけて食べるのが、ワガママの定番だ。

一番人気の「チキンカツ・カレー」
3番目に人気だった「チリ・ビーフ・ラーメン」

「タイ料理風」にアレンジされた料理が人気

 回答者が実際に食べたランチのメニューを、カテゴリーごとに分けると次のようになる。

ランチに選ばれた料理をカテゴリー分けすると…

 ワガママの料理には、チリやコリアンダー、ココナッツミルク、フィッシュソース、バジルなど、タイ料理によく使われる食材を使ったものが数多くある。代表的なのは、「チキン・トム・ヤム」や「チキン/野菜/プラウン(エビ)炒め」、「ワガママ・パッタイ(麺料理)」などだ。これらを「タイ風料理」と分類すると、カテゴリー別では最も多くなった。英国では、タイ料理は中国料理やインド料理と並んで普及しており、日本食をタイ料理風にアレンジすることで、“日本食初心者”にもなじみやすくしているようだ。

 一方、2番目に多いカテゴリーであるラーメンは、ワガママ創業時からの主力商品である。当初は店舗ごとにスープを作っていたが、大規模チェーン化に伴いセントラルキッチンで製造して各店舗に配送するようになった。日本風のラーメン専門店の広がりが、パリやニューヨークと比べてロンドンで遅れた理由を、「ワガママの(東南アジア風)ラーメンの印象があまりにも強く、それに挑もうという経営者がなかなか現れなかった」(ラーメン専門店ボーン・ダディーズのオーナー、ロス・ションハン氏)と分析する人もいる。

 次に、「どれくらいの頻度で日本食を食べているか」を聞いてみた。毎週食べると答えた人が10%、月に3~4回が8%、月に2回が11%となった。合計すると29%が、月に1回以上は日本食を食べている計算になる。一方、ほとんど食べないと答えた人は11%、年に2~3回という人は19%だった。

 世界の料理がひしめくロンドンでは、まだ日本食を食べる頻度はそこまで高いとはいえないようだ。それでも、ワガママは英国人の味覚に合うように料理をアレンジしていることで、日本食のファンを確実に引き付けている姿が浮かび上がる。

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「ロンドンで定番の和食は「カツカレー」と「エダマメ」」の著者

スカーレット

スカーレット(ろーら・すかーれっと)

ロンドン支局 記者

英シェフィールド大学で日本語を専攻。2010年に英国王立芸術大学(RCA)に進学し、日本のデザインと消費文化の研究に従事する。2012年から日経ビジネス・ロンドン支局記者

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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