• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

日銀の「次」が試されるのは消費増税の直後

山本康雄・みずほ総合研究所シニアエコノミストに聞く

2013年8月8日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 消費税率の引き上げ時期や幅をどう判断するか。安倍政権が近く下す決断に注目が集まっている。増税後の景気減速は避けられないと見られており、山本康雄・みずほ総合研究所シニアエコノミストは、そのタイミングで日銀が動く可能性があると指摘する。

(聞き手は渡辺 康仁)

週明けの8月12日に内閣府が4~6月期のGDP(国内総生産)速報値を発表します。景気の状況をどう見ていますか。

山本 康雄(やまもと・やすお)氏
みずほ総合研究所経済調査部シニアエコノミスト。1993年東京大学法学部卒業、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)入社。1995年日本経済研究センター出向。1996年三和総合研究所(現三菱UFJリサーチ&コンサルティング)調査部にて日本経済、米国経済などを担当。2005年2月より 現職。(写真:桑原克典)

山本:4~6月期のGDP速報値は前期比年率で実質3.1%成長を見込んでいます。民間シンクタンクの平均値はもう少し高めですが、3%成長は達成したと見ています。中身を見ると、民間需要、公的需要、外需のすべてがプラスの寄与となり、バランスの良い成長になったと言えるでしょう。

 現在までのところアベノミクスは良いパフォーマンスを上げています。1つは、1月に決めた経済対策が執行に移り、秋くらいまでは公共投資による押し上げが期待できます。もう1つは、円安効果による輸出の増加です。新興国など海外の景気に不安がある割には輸出が伸びています。

 予想外に好調なのは個人消費です。金融緩和によって実質金利を下げ、投資を活性化することがアベノミクスのメインのシナリオだと思っていましたが、消費が先に出てきました。株価の上昇で消費マインドが上向いたことが背景にあるのでしょう。まだ足りないのは設備投資と個人消費を支える所得です。

日本経済への処方箋としてアベノミクスは正しかったのでしょうか。

山本:アベノミクスは金融を緩和して財政も可能な限り拡張して、そして成長戦略にも取り組む。要するに経済政策を全部やりますということです。オーソドックスで分かりやすい政策だと言えます。処方箋としては正しかったでしょうね。

 金融緩和による副作用を懸念する人もいますが、それほど大きな副作用はないと思います。私はリフレ派が思っているほど金融政策は効かないと思っていますが、金利が上がるなどの副作用はそれほど心配しなくてもいいと考えています。

 ただし、日銀が言うように2年で2%の物価上昇率を実現するのは無理です。慌てて2%にする必要もありません。

コメント2

「キーパーソンに聞く」のバックナンバー

一覧

「日銀の「次」が試されるのは消費増税の直後」の著者

渡辺 康仁

渡辺 康仁(わたなべ・やすひと)

日経ビジネス副編集長

1994年日本経済新聞社に入社。2002年から2004年まで日経ビジネス記者。日経新聞に戻り、編集局経済部などを経て2013年から日経ビジネス副編集長。アベノミクスの行方に関心を持つ。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

誰もやらない領域を根気強く続けられるかが成功の秘訣。

田坂 正樹 ピーバンドットコム社長