• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

今の女性活用は「男性目線」

「婚活」の生みの親、白河桃子氏に聞く

2013年8月28日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 2013年、安倍政権は今後の成長戦略の軸に女性の活用を掲げた。2020年までに、社会のあらゆる分野において指導的地位に占める女性の割合を 30%程度まで引き上げる。そのためにはまず、全上場企業に対して、役員に1人は女性を登用すること。また今後は上場企業を対象に、管理職や役員に占める 女性の割合を調査し、各企業の女性登用状況を公開すると公表している。

 これを受けて、経済界は突如、女性社員の昇格、昇進に乗り出した。「女性初」の役員を作る企業が増えたかと思えば、自社で立てた女性管理職比率の数値目標を公表する企業も相次ぐ。

 日経ビジネス8月26日号特集「女性昇進バブル」連動企画の第3回は、ジャーナリストの白河桃子氏。今回は「女性活用を進め、ゆくゆくは管理職に」と考え、女性活用を積極的に推進してきた企業が揃って直面している「混乱」とその背景について分析する。

(聞き手は武田 安恵)

今、巷では女性活用ブーム真っ盛りです

白河氏:安倍晋三首相が女性活用を言い出さなかったら、日本の女性活用はおそらく下火になっていたでしょうね。安倍さんのような超保守的な人でさえ「女性活用やらなきゃ」と思う時代になったのだなと、感慨さえ感じます。

白河 桃子(しらかわ・とうこ)氏
ジャーナリスト、大学講師。慶應義塾大学卒。女性の結婚・出産などのライフスタイル、働き方やキャリア、企業の女性活用、男女共同参画、ワークライフバランスに詳しい。中でも2008年に山田昌弘中央大学教授とともに提唱した「婚活(結婚活動)」という言葉は世の注目を集め、「婚活ブーム」を引き起こした。現在は、都内の大学や高校にて、女性のライフプランニングに関する講義も担当している。著書に『妊活バイブル』『女子と就活』『婚活症候群』など。

 でも蓋を開けてみると実際は、女性活用や両立支援をこれまでやってきた企業ほど、混乱に直面しています。育児休暇や時短勤務など、女性が働きやすい環境を整備したら、せきを切ったように一度に産む人が増えて、辞めない人が思っていた以上に出て、今になってアップアップしているのです。時短勤務取得者は激増。子持ち女性が働きやすい、いわゆる「ママ部署」はもう人数がパンパンで入れる余地がない。女性活用支援制度が、かえって経営の重荷になっているのです。これはもう「数の誤算」としか言いようがないでしょう。

何がいけなかったのでしょうか。

白河氏:男性の考え方、視点で女性に優しくしようとしたから失敗したのだと思います。今の日本の昇進制度は、男性と同じ働き方をして初めて昇進できるシステムです。女性活用が進めば進むほど、この制度は機能しなくなってきます。そうなると何が起こるのでしょうか。昇進レースから降りる人が続出します。男性は、そのような「男と同じように戦う」ことをあきらめた人には非常に優しい。今の女性活用制度の多くが、「本当にこの人たちに残ってもらわなければ困る」といったことを前提に設計されていないのです。だから、女性に優しい企業って、根本的なところでは多様性を推進していない。子育て中の女性などを特別に囲い込む制度を整え、ほかの人は相変わらず忙しく働いているだけです。男性と同じように働く女性がいるだけでは、多様性とは言えません。

コメント17件コメント/レビュー

>子どもも産まずに頑張ってきた人からしてみれば、時短を使って昇進してくる女性は腹立たしい以外の何物でもないつまり。仕事に人生ささげた女は嫉妬深い負け犬しかいない。と?普通に祝福するって!それは、自分の人生、こういう道もあったのかもな、なんて、隣の芝生は青い的な感慨を誘われて、遠い目をすることもありますよ。でも、そんな貧しい発想で「時短リア充マジムカつく。キー!」とか思う人ばっかじゃないでしょう。こんな固定観念まみれの女性観しかない女性が述べ立てる女性登用の未来像なんて、なんか、笑ってしまいます。(2013/09/01)

「女性昇進バブル」のバックナンバー

一覧

「今の女性活用は「男性目線」」の著者

武田 安恵

武田 安恵(たけだ・やすえ)

日経ビジネス記者

大学院卒業後、2006年日経ホーム出版(2008年に日経BPと合併)に入社。日経マネー編集部を経て、2011年より日経ビジネス編集部。主な担当分野はマクロ経済、金融、マーケット。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

>子どもも産まずに頑張ってきた人からしてみれば、時短を使って昇進してくる女性は腹立たしい以外の何物でもないつまり。仕事に人生ささげた女は嫉妬深い負け犬しかいない。と?普通に祝福するって!それは、自分の人生、こういう道もあったのかもな、なんて、隣の芝生は青い的な感慨を誘われて、遠い目をすることもありますよ。でも、そんな貧しい発想で「時短リア充マジムカつく。キー!」とか思う人ばっかじゃないでしょう。こんな固定観念まみれの女性観しかない女性が述べ立てる女性登用の未来像なんて、なんか、笑ってしまいます。(2013/09/01)

自分に都合の悪いときは「女は男より強い」などと言って逃げるのに「女が男並みに働けるのか」とは笑止。頭のいい日本人男性なら異性にだけ責任転嫁して涼しい顔をしているのは恥ではないのでしょうか。ちなみに、「責任転嫁」この字もまた日本的趣を感じさせますね。(2013/08/30)

結局『「この人時短だからもう働く意思ないよね」とレッテルを貼られて、メーン戦力からはずされてしまう。』という勤務体系や個人の評価基準が「滅私奉公」前提になっている事実が女性も男性も苦しめているのではないか。また、文中の例でいえば、30歳で3年の長期休暇のあと、33歳時に時短で復帰した人は30歳時の仕事からスタートどころか、「3年前の技術やノウハウは古くて使い物にならない」と単純労働に回され、その後フォローもなく、機会も与えられずくすぶってしまうことになりがちである。そういった事例が社内にあれば、余計ライフイベントのために長期休暇を取ることはためらわれ、「滅私奉公」しかないと考えてしまうように思われる。(2013/08/29)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

国際交渉では、自国のことをよく知っていることが強みになります。

行天 豊雄 国際通貨研究所名誉顧問