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007は超ブラック企業の社員!?「組織に属するヒーロー」の悲哀

「スカイフォール」(2012年、サム・メンデス監督)

2013年10月2日(水)

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担当編集よりお詫びとお知らせ

 担当編集のYです。猛暑の中、私が入院でお休みを頂いている間にも、本連載の単行本化が着々と進んでおりました。

 その過程で恐るべき事実が判明いたしました。単行本の作業中に押井監督から「『さらば箱船』の回で話していた映画は、同じ監督の『田園に死す』だった!」と連絡が入ったのです。記事にはストーリーに触れた箇所がなく、私も野田さんも資料やDVDを確認したのですが、「過去のねつ造」というテーマから理解しようとすれば、「そういうものか」と納得してしまい、そのまま公開してしまいました。先入観を持って見ると、こんな信じられない勘違いもしてしまう、まさしく「過去のねつ造」をやらかしてしまいました。申し訳ございません! 記事は謹んで修正させていただきました。

祝!当連載、全面リライトして単行本化

 こちら、当然ながら10月11日発売予定の単行本ではしっかり直っておりますし、「ウェブをプリントしてホチキスで綴じる」という最近主流のやり方には断固、背を向けました。押井監督、野田さん、そして書籍担当編集者により、全編をリライト。ウェブとは読み方が違う以上当然ながら「本」として読みやすく、さらに面白く、情報を増やし、対談のオマケ付きで作り込んでおります。

 読者諸兄の皆様、何卒ご注目下さいませ。

 さて、監督のご本業復帰のため、ずいぶん間が空いてしまいましたが、今回は最新の007映画を取り上げます。単行本にも収録されますが、それとは全くの別バージョンです。お楽しみ下さい。(Y)

今回は007シリーズの最新作で、昨年公開された「スカイフォール」でお願いします。

押井:007のシリーズとしては画期的な映画だったよね。そもそも、007という存在自体が冷戦の産物です。だから時代遅れもいいところで、惰性でやっているシリーズ。アニメで言えば「ルパン三世」みたいなもんです。

監督は昔から見ていたんですか?

押井:僕は中学生ぐらいで夢中になって見たんだけど、そのころの中学生高校生ぐらいの男の子にとっては「007」というのは憧れの存在みたいなものだよね。かっこいいし、アイテムは山ほどあるし、女にモテるし、冒険するし。あとは組織に所属してるというかっこよさ。

「組織に所属してるからかっこいい」って、どういうことですか?

押井:007が明智小五郎とか多羅尾伴内とかとどう違うのかというと、私立探偵は自営業だけど、007は女王陛下の組織の一員だということですよね。組織に所属して、しかも個人の裁量権が多いから好き放題やれる。官費で世界中に行って、うまい酒飲んでうまい飯食って、いい女も抱いてというさ。そんなことは明智小五郎でも多羅尾伴内でもできないわけです。

そうか、あれは人の金というか、経費なんですね。

押井:「組織のバックを持った上で、個人として自由にふるまう」というのが007の最大の魅力だったわけです。しかも毎回ミッションの度に新兵器がもらえる。改造アストンマーチンだったりとか、アタッシェケース爆弾とか。

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「押井守監督の「勝つために見る映画」」のバックナンバー

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「007は超ブラック企業の社員!?「組織に属するヒーロー」の悲哀」の著者

押井 守

押井 守(おしい・まもる)

映画監督

1951年生まれ。東京都出身。大学卒業後、ラジオ番組制作会社等を経て、タツノコプロダクションに入社。84年「うる星やつら2」で映像作家として注目を集める。アニメの他に実写作品や小説も数多く手がける。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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