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トップは部下に「会社に行きたい」と思わせれば上出来

ライフネット生命会長 出口治明さん(その3)

2013年11月11日(月)

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高島:前回の最後で、私は出口さんに質問しました。社員皆を分け隔てなく扱うと、一方でエースが育ちにくくなってしまうのではないか、と。その質問に対する出口さんの答えは、「会社の成長のため、チームを底上げするか、エースを育てるか」を一般論で語っても意味がない、というものでした。

出口:そうです。

高島:すみません、もう少し具体的に教えてください。

出口 治明(でぐち・はるあき)
ライフネット生命保険会長兼CEO(最高経営責任者)1948年三重県生まれ。京都大学を卒業後、1972年に日本生命保険に入社。企画部や財務企画部にて経営企画を担当。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て、同社を退職。2006年にネットライフ企画株式会社設立、代表取締役就任。2008年にライフネット生命保険株式会社に社名を変更、生命保険業免許を取得。2013年6月より現職。著書に『百年たっても後悔しない仕事のやり方』(ダイヤモンド社)、『仕事は"6勝4敗"でいい「最強の会社員」の行動原則50』(朝日新聞出版)など多数。(写真:大槻 純一、以下同)

出口:ライフネット生命保険には、大きく5つのグループがあります。(1)コンタクトセンター、(2)システム部門 (3)コーポレート管理部門、(4)保険の引き受けから支払いの査定までを行う事務管理部門、(5)マーケティング部門です。

 この5つのうち、マーケティングを除く4つの部門の仕事は基本的に地味な内容です。免許事業ですからミスは決して許されません。当たり前の事を当たり前にきちんとやることが、第一に求められる仕事。それをこの4部門が担っています。

 では、どうすればミスの発生を未然に防ぐことができるでしょうか?

高島:どうするんですか?

出口:答えは、それぞれの部門にいるスタッフが、強いチームワークで結ばれていて、気持ちよく働いてくれることにつきるんです。つまりスタッフ全員が、均等に高いモチベーションを持ち、お互いが助け合い、ミスをフォローし合うような体制と風土を築くこと。これが「ミスの許されない職場」では最も重要なんですね。

高島:出口さんにはっきり言われて気づきました。オイシックスでも、品質管理部門や物流業務部門は、ミスをしないでちゃんとやる、ことが最優先されます。でも、残りひとつの仕事、マーケティングは異なるんですね?

出口:ええ。まったく違う仕事です。まず、ミスを恐れていてはダメ。自分たちの会社と商品を積極的に売り込む仕事だから。

高島:じゃあ、どんな能力が求められます?

センスは育てられるとは限らない

出口:……たとえば、センス、ですね。ライフネット生命保険はインターネットで生命保険を販売していますから、ホームページの出来が業績を大きく左右します。そのホームページのデザインはこうした方が絶対にいい、と意見が言えるかどうか。これは、その社員のセンスの問題なんです。

高島 宏平(たかしま・こうへい)
オイシックス社長。神奈川県生まれ、東京大学大学院工学系研究科情報工学専攻修了後、外資系経営コンサルティング会社のマッキンゼー東京支社に入社。2000年5月に退社、2000年6月に「一般のご家庭での豊かな食生活の実現」を目指しオイシックスを設立、代表取締役社長に就任。

高島:となると、マーケティング部門については、やはりそういったセンスが磨かれたエースを育ていかなければ、と?

出口:マーケティング部門に必要なセンスは、育てようと思って育つものとは限りません。だからむしろ常に外への窓を開いておきます。

高島:外への窓?

出口:社内だけに頼らない、ということですね。外部のセンスのある人に話を訊いたり、ときにはリクルートしたり。マーケティングのようなセンスが必要な仕事は、時として新陳代謝をしていかないと、経営の成功に結びつかなくなります。

高島:管理部門やバックヤード部門の仕事と、マーケティングのような仕事では、根本的に求められる資質が異なる……。

出口:ライフネット生命保険のように社員100人程度の小所帯の会社であっても、仕事によってどういう人が必要かはまったく異なる部分があるわけです。

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「トップは部下に「会社に行きたい」と思わせれば上出来」の著者

高島 宏平

高島 宏平(たかしま・こうへい)

オイシックスCEO

神奈川県生まれ、東京大学大学院工学系研究科情報工学専攻修了後、外資系経営コンサルティング会社のマッキンゼー東京支社に入社。2000年6月にオイシックスを設立し同社代表取締役CEOに就任。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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