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東大ネット講義に145カ国から“学生”

コーセラ国内初参加の教授が語るMOOCの衝撃

2013年10月25日(金)

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 世界の一流大学が最高水準の講義を無料で配信する「MOOC(大規模公開オンライン講座)」。大学にとっては世界中の学生に向けて存在をアピールする舞台であると同時に、欧米トップ校の著名教授の講義を誰でも受けられることは、教育の質に対する学生の目が厳しくなることを意味する。対応が迫られる中、国内では東京大学が先陣を切って米コーセラが運営するMOOCに参加(「MOOCは世界を変える」――米コーセラ共同CEOコーラー氏に聞く)。9月に最初の講義「ビッグバンからダークエネルギーまで」を終えたカブリ数物連携宇宙研究機構・機構長の村山斉特任教授と、運営を担当した大学総合教育研究センターの藤本徹助教に、手ごたえと今後の課題を聞いた。

コーセラでの講義「ビッグバンからダークエネルギーまで」は、9月に4週にわたり配信した。まずは、講義を終えた率直な感想を教えてほしい。

村山:まず一番びっくりしたのは、約5万人という非常に多くの人が登録したということ。しかも、受講者は世界中に散らばっていた。中心は欧米だが、中にはジンバブエやスーダン、ミャンマーなどからの受講者もいて、全体では世界145カ国にまたがっていた。

東大がコーセラで配信した宇宙論の講義には、ジンバブエやミャンマーからの登録者もいた

生徒は10歳前後から高齢者まで

 年齢の幅も広い。学生時代に数学を勉強していたが今では非常に高齢、という人から、下は10歳前後まで。こうしたやる気のある受講者たちが(コーセラのサイト上にある)「フォーラム」で互いに分からない点を教えあったり、講義資料のタイプミスを指摘してくれたりと、1つのコミュニティーを形成しているところが素晴らしい。

 今回、私は東大からの依頼で、いわば「テストケース」としてコーセラに参加した。参加して良かったと思うのは、世界中の人にコンテンツを提供する体験ができたこと。また、講義が全て終わった後、サイトに専用のスレッドが立ち上がり、受講生から「Thank you, professor Murayama!」といったコメントが寄せられたのも嬉しかった。

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「東大ネット講義に145カ国から“学生”」の著者

田中 深一郎

田中 深一郎(たなか・しんいちろう)

日経ビジネス記者

日経新聞科学技術部、証券部を経て、2012年4月より日経ビジネス記者。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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