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「アンコールライフ世代」が消費を担う

賢いシニア層の30兆円市場を狙え

2013年10月29日(火)

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 国内消費の牽引役として今、多くの企業が「シニア層」に期待を寄せている。三菱総合研究所が2011年から毎年1回、約3万人の生活者を対象に実施している調査などによれば、団塊世代を中心とする最近のシニア層は、従来の「高齢者」とは異なる価値観や消費に対する考えを持っているという。

 退職後の人生を単なる「余生」として過ごすのではなく、学びや趣味、社会や人とのつながりを大事にして、「人生の第2幕」を積極的に過ごそうとする――。三菱総研はこうした新たなシニア層を「アンコールライフ世代」と呼び、企業は彼らにどうアプローチしていけばよいかを探っている。

 多少高くても本当に必要だと考えたものには支出を惜しまないアンコールライフ世代の市場規模は現在の15兆円から、10年後の2023年には30兆円へと倍増するという。三菱総研事業予測情報センター長を務める阿部淳一主席研究員にアンコールライフ世代の特徴と彼らの消費を刺激するのに必要なポイントなどを聞いた。(聞き手は西頭 恒明)

「アンコールライフ世代」とは耳慣れない言葉です。

阿部:米国ではリタイアした世代をそう呼ぶことがあるそうですが、確かに日本ではまだ一般的ではありません。

 人生を劇に例えれば、退職し、子育ても終わって1度幕が下りた。そうしてもう1度幕を開けるのがアンコールライフです。単なる「余生」ではなく、そこで新たな“演目”を演じるのです。その人生の第2幕で、拍手喝采を浴びるような人生を送りましょうという意味も込めてアンコールライフ世代と呼んでいます。

阿部 淳一(あべ・じゅんいち)氏
三菱総合研究所事業予測情報センター長・主席研究員。1986年慶應義塾大学大学院経営管理研究科修了(MBA)。同年4月三菱総合研究所入社。保険、情報通信業界などを対象に、CS(顧客満足)を中心としたマーケティング戦略立案に関する調査・研究に従事。2011年8月から、日本最大規模の3万人、約2000設問の生活者情報を蓄積する情報サービス「生活者市場予測システム(mif)」の開発を担当。

 今の日本人の平均寿命から逆算すると、65歳前後から亡くなるまでの時間は9万~12万時間に達するそうです。これは生涯労働時間と匹敵するか、むしろそれよりも長いくらいの時間です。その時間をより充実して過ごしたいというニーズが、団塊世代を中心とするシニア世代の間で高まっています。彼らの価値観は従来の「高齢者層」とは大きく異なります。

具体的にどのような特徴があるのですか。

阿部:自らの「生きがい」に対して、非常に高次元の欲求を持っていることです。

 マズローの「欲求5段階説」というのがあります。食べる、寝るなどの「生理的欲求」から、身の安心・安全を守りたいという「安全欲求」、人と一緒にいたいという「親和欲求」、認められたい、尊敬されたいという「承認欲求」、そして最も高次な「自己実現欲求」へと、人の欲求段階は高まって生きます。

 アンコールライフ世代は、生きがいを持って「承認」や「自己実現」を達成していけるライフスタイルへのニーズが非常に高いことが特徴です。

コメント3件コメント/レビュー

今、親の介護を経験して得た感想です。確かに仕事をリタイヤする前後はそのエネルギーも余っていてゴルフ、旅行、サークル活動とアクティブな時間を求めることができますが、やがて伴侶に先立たれたり病を得たりすると、独りで身近にできる趣味が必要です。親の入居した老人ホームで元気なのは、読書、手芸、料理や楽器などを一人で楽しめる人たち。ゴルフとテニスを生き甲斐としていた父は、テレビを見る以外にやることが無くなって一遍にボケました。もっとも我々の世代ではパソコン環境があればもう少し豊かに暮らせそうですがね。家族や友人に囲まれた老後という幻想よりも、一人で静かに最期を迎えるというのがありそうな筋書き、孤独を楽しむ力を養っておきたいと思います。(2013/10/29)

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「「アンコールライフ世代」が消費を担う」の著者

西頭 恒明

西頭 恒明(にしとう・つねあき)

日経ビジネス副編集長

1989年4月日経BP社入社。「日経イベント」を経て、96年8月「日経ビジネス」編集部に異動。2008年10月日経ビジネス副編集長。2009年1月日経情報ストラテジー編集長。2012年1月より現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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今、親の介護を経験して得た感想です。確かに仕事をリタイヤする前後はそのエネルギーも余っていてゴルフ、旅行、サークル活動とアクティブな時間を求めることができますが、やがて伴侶に先立たれたり病を得たりすると、独りで身近にできる趣味が必要です。親の入居した老人ホームで元気なのは、読書、手芸、料理や楽器などを一人で楽しめる人たち。ゴルフとテニスを生き甲斐としていた父は、テレビを見る以外にやることが無くなって一遍にボケました。もっとも我々の世代ではパソコン環境があればもう少し豊かに暮らせそうですがね。家族や友人に囲まれた老後という幻想よりも、一人で静かに最期を迎えるというのがありそうな筋書き、孤独を楽しむ力を養っておきたいと思います。(2013/10/29)

30代前半男性です。世代に名づけするの本当に好きですね。のんびり過ごすもよし、趣味などに積極的になるのもよし。世代問わず需要を調べ、「こういう需要がありますよ。」でいいのではないでしょうか?(2013/10/29)

決定的に欠けてるモノ2つあります。ひとつは”威張り”せっかく学んでも、発表の場のような威張り、見せびらかしが必要。不適切な○女関係も消費の元です。”恋愛、贅沢、資本主義”見えます。(2013/10/29)

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