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「大統領の料理人」が語るエリゼ宮饗宴の内幕

フランス大統領官邸エリゼ宮料理長のギヨーム・ゴメズ氏に聞く

  • 森田 聡子

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2013年11月15日(金)

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 6月に国賓として来日したフランスのオランド大統領は、皇室も含めた日本側の“おもてなし”にいたく感激し、離日の際には「今度は我々が安倍首相の饗宴メニューを考えておかなければ」と言い残している。近い将来、安倍首相がパリを訪れるとしたら、その際の饗宴料理を取り仕切るのは、このギヨーム・ゴメズ氏になるだろう。この11月からエリゼ宮の料理長に就任した35歳。とはいえ、前料理長ベルナール・ヴォション氏の片腕として10年間、同宮の副料理長を務めてきたやり手だ。エリゼ宮といえば、大統領官邸にしてフランスの饗宴外交の舞台。「食卓にこそ政治の極致がある」という政治家ブリア=サヴァランの言葉を引用するまでもなく、贅を尽くした祝宴の中で、数々の政治的取引が行われてきた。そんなエリゼ宮厨房の知られざる一面を、「大統領の料理人」が語る。

(聞き手は森田聡子)

エリゼ宮の料理人になって17年、副料理長として10年。この11月からは、エリゼ宮料理長に抜擢されたわけですね。

ギヨーム・ゴメズ氏
1978年フランス・パリ生まれ。パリのレストラン「ラ・トラヴェルシエール」「ル・ディヴェレック」で修業を積んだ後、97年からエリゼ宮の料理人になる。2004年には歴代最年少の25歳でフランス国家最優秀職人賞「MOF」を受賞。同年にエリゼ宮副料理長に。今年11月からはエリゼ宮料理長に就任。

ゴメズ:ええ、そうです。エリゼ宮は1718年に建てられた歴史ある建物ですが、正式に大統領官邸になったのが1879年で、料理長が置かれたのはポンピドー大統領が就任した1969年。初代のマルセル・ルセルボー、そして2代目のジョエル・ノルマン、3代目のベルナール・ヴォションに続き、私が4代目ということになります。

なんと。エリゼ宮の歴代料理長はたった4人しかいないんですね?意外です。料理人としては、エリゼ宮でなく、市井のレストランで腕を振るうという選択肢もあったと思います。なぜ、エリゼ宮を選んだのですか?

ゴメズ:必ずしも積極的にというわけではないんです。話せば長くなるんですが、10代の頃、パリの「ル・ディヴェレック」という魚料理で有名な、ミシュランガイドの二ツ星の店で働いていました。当時のミッテラン大統領が贔屓にしている店で、週1回くらいはお見えになっていたんですね。私に兵役の招集がかかったとき、店のオーナーが「兵役の代わりに、エリゼ宮で雇ってもらったらどうだ」と言って、大統領に声をかけてくださったんです。それでエリゼ宮の料理人になったんですが、兵役が終わった後もそのまま居続けて…。仕事が性に合ったというか、仲間にも恵まれ、毎日を楽しみながらここまで来たという感じです。

そもそも、エリゼ宮の料理長の仕事はどういうものなんですか?

ゴメズ:普通のレストランのシェフと一緒ですよ。料理を作る以外には食材を注文したり、料理人チームのマネージメントをしたり。エリゼ宮だからって、特に変わったことはあまりないですね。

大統領主催の晩餐会のメニュー作りにも関わったりするんですよね。エリゼ宮の晩餐会のメニューは5品(前菜、主菜、主菜の付け合わせ、チーズ、デザート)と決まっていて、料理長と執事長が相談して3種類のメニュー案を提出し、大統領がその中から選ぶとか。

ゴメズ:そうです。ゲストの嗜好や宗教上の規制、さらに季節感などを配慮して、いくつかメニューを組み立てます。必ずしも3種類とは限らなくて、2種類の場合もありますけどね。

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