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結婚生活とスマホ広告はよく似ています

電通CDC 佐々木康晴氏 第3回

2013年11月19日(火)

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第1回、第2回のインタビューでは、デジタルメディアが注目を集める一方、それが広告会社の主力ビジネスになるには、まだ時間が必要だという状況をうかがいました。

佐々木 康晴(ささき・やすはる)
電通コミュニケーション・デザイン・センター局次長/シニア・クリエーティブディレクター 1971年千葉県生まれ。東京大学大学院理学系研究科を修了後、95年電通入社。コピーライター、インタラクティブ・ディレクターなどを経験したのち、2011年からニューヨークに出向。帰国後の現在も、Dentsu NetworkのExecutive Creative Directorを兼任している。カンヌライオンズ、D&ADなどの国際広告賞を数々受賞し、審査員経験や国際カンファレンスでの講演も多数。11年クリエイター・オブ・ザ・イヤー・メダリスト。(写真:中村 治、以下同)

 佐々木さんは、2011年から13年春までニューヨークに駐在されて、アメリカの先端的な事例に接しておられるので、今回はそのあたりを、ぜひうかがいたいです。

佐々木:僕らがデジタルメディアを使って作っているのは広告なのか、それとも、もっと違うものなのか、ということについて、僕はアメリカに行く前からずっと、もやもやと考え続けていたんです。その点、アメリカだったら、状況が進んでいるから、何かヒントはあると思っていました。

 例えばソーシャルネットワークにしても、日本だったらフェイスブックとツイッターが目立つぐらいですが、向こうだと音楽専門のソーシャルメディアなど、専門化、細分化されたものがビジネスとして立ち上がっているんですね。

へえ。

佐々木:ナイキのフューエルバンドのように、新しいデジタルデバイスを開発して、それでコミュニケーション自体も開発していこうという動きも活発です。

 アメリカでは、そういう新しいサービスやデバイスがぼんぼんと立ち上がり、そしてまたぼんぼんと消えていくんですが、その中から的を射たサービスやデバイスが、次のコミュニケーションの道具として残っていく。その動きのダイナミズムは、やはり面白いものがあります。

アメリカで新しいものが次々と生まれる背景と、日本のそれとの違いは、どこにあるのでしょう。

佐々木:やっぱりアメリカは、会社をスタートアップしやすい。起業を支援する投資家が層としてちゃんと存在しているし、起業への制度的なサポートもしっかりしています。日本のように、失敗するリスクが低いものにしか投資しないというメンタリティだと、若者が何かをスタートすることは難しいし、大きな利益も生み出しにくいです。

それには政府系、民間系両者のバックアップが必要ですか。

アイデアは決して米国に負けていないのに

佐々木:まったくその通りです。日本にもベンチャーキャピタルはいろいろあるはずですが、アメリカほど積極的に投資をしない。また日本だと1回ビジネスを立ち上げて失敗したら、「失敗した人」という烙印を押されて、再挑戦がしにくくなる。そういう状況は変えていかないとだめだと思いますね。

アメリカは違いますか。

佐々木:アメリカでは、1回ぐらい失敗したとしても、それが致命的なダメージになることはありません。むしろそれを経験値としてバネにし、さらに次につなげようとする。

 日本だと会社勤めで何かひとつ大きめの失敗をしたら、「もう人生終わりだ」みたいになるでしょう。向こうだと、「例えクビになっても次の会社で目立てばいいや」って、復活しやすい土壌があります。

国のキャラクターというか、違いを感じますね。

佐々木:あと、日本ですと起業がちょっとファッションのようになっているところがある。どんな事業でもいいから、自分で会社を作ってみよう、という感じで、起業することが目的になっちゃっている。

次ページに続く)

電通CDCとは?

高度化する企業の抱える課題を複合的に解決するため、様々なセクションから実績のあるスペシャリストを集め、2009年に電通内に設けられた。構成は、テレビなどマスメディア・ベースのクリエーティブチーム、デジタル・ベースのクリエーティブ・チーム、ストラテジー・ベースのクリエーティブチーム。それぞれの専門性によって分かれているが、プロジェクトごとに横断的にチームを組む。今回のインタビュー・シリーズでは「マスメディア・クリエーティブチーム」から古川裕也氏、澤本嘉光氏、高崎卓馬氏、「デジタル・クリエーティブチーム」から佐々木康晴氏、岸勇希氏、「ストラテジー・クリエーティブチーム」から林信貴氏、樋口景一氏に話を聞く。

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「結婚生活とスマホ広告はよく似ています」の著者

清野 由美

清野 由美(きよの・ゆみ)

ジャーナリスト

1960年生まれ。82年東京女子大学卒業後、草思社編集部勤務、英国留学を経て、トレンド情報誌創刊に参加。「世界を股にかけた地を這う取材」の経験を積み、91年にフリーランスに転じる。2017年、慶應義塾大学SDM研究科修士課程修了。英ケンブリッジ大学客員研究員。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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