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2013年12月9日(月)

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 ITオンチの経営トップと、事業センスの無いCIO。ツートップの距離を縮めるのはなかなか難しい。元ソニー社長の安藤氏と、元ソニーCIO長谷島氏の対談から、トップとCIOのパートナーシップのあり方を考えてみる。

安藤 国威
ソニー生命保険名誉会長
東京大学経済学部卒業後、1969年ソニー入社。 1990年、ソニー・エンジニアリング・アンド・マニュファクチャリング・オブ・アメリカ(SEMA)社長に就任。1996年、インフォメーションテクノロジー(IT)カンパニ-プレジデント就任。2000年6月 、ソニー取締役代表執行役社長に就任。2007年よりソニー生命保険取締役会長。 2011年より現職。(写真:村田和聡)

長谷島:お久しぶりです。

安藤:お久しぶりです。元気そうだね。

 長谷島さんと最初に仕事をしたのは、1989年に米国で製造会社を再編する時だったよね。その後、1996年にパソコンの「VAIO」を中核としたIT事業を立ち上げる際もチームに加わってもらい、僕の社長在任中に本社に来てもらいCIOになっていただきました。

長谷島:今日安藤さんにご登場いただいた理由なんですが、今ITをやっている人たちは世の中にごまんといるんですね。世界中に3000万人とか、今後5000万人になるとか言われているわけですけれども、特に企業内でシステムをやっている人たちが、あまり幸せじゃないんですね。バックオフィス系の役割ばかりを担わされて、経営陣からは「高いから安くしろ」というような話ばかりをされる

 そういう中で、経営者がITをどう見て、どうマネジメントするかをもう少し考えないと、IT側が一生懸命努力しても報われないんじゃないかと。自分たちのレゾンデートル(存在価値)がなんなのか見えなくなってしまっているのです。

 僕は安藤さんといろいろな仕事でご一緒して、ユニークで斬新なお考え方に大変影響を受けてきました。安藤さんのシステム観とか、それをお持ちになった背景とかを改めてぜひお聞きしたいと思いまして。

ITのROIって何で測るの?

 今でもよく覚えているのですが、ソニー時代、IT投資の審議会があった時に、安藤さんがぽこっと「IT投資のROI(投資利益率)って何で計算するんですか、ITは戦略そのものでしょう」とおっしゃって。これくらい責任が重く感じる言葉はないですよね。要はしょうもないことをやって経費が安くなりましたとかそういうものじゃなくて、「俺の戦略をお前はちゃんとサポートしているか」という強烈なメッセージだなあと。

安藤:あなたと一緒に米国で仕事をしていた90年代に、米国ではクリントン大統領やゴア副大統領が情報スーパーハイウェイ構想を打ち出し、IT産業をどんどん立ち上げて日本を抜くんだと。一方で日本は失われた10年に入っていたんですね。

 日本とアメリカの企業を比べて何が差があるかというと、僕はITに対する考え方が根本的に違うことに尽きると思う。戦略的な位置付けが高いというよりも、ITが企業の戦略そのものなんですよね。

 一方で日本の会社では、生産性を高めるためにどうオペレーションを効率化するかとか、それによってどれくらいコストダウンできるかとか、そういうことばかり考えている。でも環境が急激に変化している時には、まずオペレーションの枠そのものを変えなくちゃいけない。そんな時に今の仕組みのROIを計算しても意味が無い。フレキシブルに、枠組みそのものも変えていくために、ITをどう使うのかと。

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