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70代、運用で利益を出しているのは2割だけ

フィデリティのアンケートから見る年金生活の実態

2013年12月9日(月)

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 70代は、どの程度の資産を持ち、どんな暮らしをしているのだろうか。

 手がかりは1つではない。役所の統計を見てもいいし、会社勤めの人であれば一足先にリタイアしたOBたち、自営業の方であれば周りの人々が参考になる。

 今回は、全体像を考える材料として、フィデリティ退職・投資教育研究所が9月に実施したアンケートを見てみよう。回答数は全体で3297、うち70代は545に上る。後ほど述べるように回答にバイアスがあるのは否めないが、「それなりの富裕層が多め」だと割り切った上で数字を眺めてみる。

70代、資産は2000万円台

 まずは保有資産から。男女別に集計しているが、「女性の回答者でも世帯主のケースが多い」(野尻哲史所長)とのことだ。

アンケート回答者の保有資産額

 表にあるとおり、70代の保有資産の平均は男性で2249万円、女性で2837万円。選択肢の中で最も金額が大きい「5000万円以上」も含めて満遍なく分布している。70代でもネット調査、特に資産運用に関するものに回答するような層は、資金的に余裕があるケースが多いのだろう。ちなみに60代の回答を見ると男性2559万円、女性は2869万円。同じ世帯の比較ではないので正確ではないが、資産の取り崩しはかなり限定的のように見える。

 退職金を抜きに考えれば、5000万円という金額は毎年200万円を25年にわたって積み上げなければ届かない。ということは、給与や退職金が多いか、資産運用でうまく行ったか、よほどの節約上手か、家もクルマも教育費も余りかからなかったか、相続で受け継いだ資産が多いかのどれかだろう。月々の生活費や持ち家、相続の状況については尋ねていないので、これより絞り込むことは難しい。

 そうでない場合、「こんなに貯まるはずがない」と思う人も多いはず。確かに、男性であれば資産が500万円未満の層が15%を超えている。表にはまとめていないが、年収で見ると300万円未満が全体の4割に達している。

 つまり、現役時代ほどの収入は得られていない世帯が大半だ。厚生労働省の調査では高齢者世帯の年収の中央値は246万円。月にすると20万円ほどだ。金持ちは多いが、そうでない人はもっと多い。資産が2000万円では心許ないなら、月々の収支を均衡させるしかないだろう。

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「70代、運用で利益を出しているのは2割だけ」の著者

張 勇祥

張 勇祥(ちょう・ゆうしょう)

日経ビジネス記者

2012年から日経ビジネスの記者。転々と部署を異動してきた器用貧乏。それでも、何とか中国経済はモノにしたいと願う中年記者。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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ビル・エモット 英エコノミスト誌元編集長