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かっこいい言葉は恥ずかしいので自分の言葉しか使いません

第5回 中竹竜二氏(下)

2013年12月18日(水)

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 日本人らしい、地に足の着いたリーダーシップで、会社を成長発展させている経営者には、何か共通点があるのではないか――。「現場力」の重要性を唱え、戦略とマネジメントにも精通する遠藤功・早稲田大学ビジネススクール教授(ローランド・ベルガー会長)が、いま注目の日本人リーダーに迫る。

 対談の5人目は、元早稲田大学ラグビー部監督で、日本ラグビーフットボール協会コーチングディレクターの中竹竜二氏。「フォロワーシップ」を重視した組織運営によってチームを強化し、早稲田大学ラグビー部の監督として2年連続で大学選手権を制覇した。「誰でもできるリーダーシップ」を追求し、ラグビーの世界だけではなく、ビジネスマン向けのリーダー研修でも活躍する。

遠藤功氏(左)と中竹竜二氏(写真:大槻純一、以下同)

遠藤:私は、リーダーにとって言葉の力というのがすごく重要だと思っています。中竹さんは「自分の言葉」で話すから、選手が動く。自分らしい言葉、自分独自の言葉というのは意識しているんですか?

中竹:僕は自分で考えたことしかしゃべれないんです。借りてきた言葉は自分の中でしっくりこないので、どうしても自分で考えた言葉になってしまう。

 これは僕のいけないところでもあるんですけど、本を読まないので、インプットが少ないんです。だから言葉が限定されている。あまりボキャブラリーがないので、シンプルに伝えるんですね。

遠藤:なるほど。だから分かりやすいし、説得力があるし、スコンと入ってくる。力でねじ伏せるようなところがない。それがぶれない理由かもしれない。

中竹:僕は言葉が少ないから、言葉を大事にしている。すごく良いと思う言葉があったら、使わないといけないと思っています。その言葉を自分でアウトプットして初めて自分のものにしたことになるわけですから。あまりにもたくさんの言葉をシャワーのように浴びると、全部流れていってしまうと思うんです。

世の中で言われていることを「受け売り」しない

遠藤:世の中で言われていることをうのみにしない姿勢があるんでしょうね。自分で体感して納得した言葉しか使わない。要するに受け売りがない。

中竹:そうですね。

遠藤:「木を見て森を見ず」とよく言われますが、私は、1本1本の木を見ないで森なんか見られるわけがないと思っていて、「ちゃんと木を丹念に見ましょう」って、ずっと言っているんです。

コメント3件コメント/レビュー

対象が、一般大衆なのかプロなのか、で違うのだと思います。ある意味スポーツ選手はプロであり、個々人は独立した個人経営者といえるでしょう。体を壊したり成績が出せなければ廃業せざるをえません。一方、サラリーマンは組織に守られているため、与えられた課題がこなせなくてもそうそうクビになるものではありません。(最近はそうでもないかもしれないが、スポーツ選手よりは安全とは言えると思います)独立したプロを動かすためにはこちらもプロになる必要があり、言葉を借りてこようが自分で考えようが、とにかく自分の言葉で語る方が通じることが多いでしょう。しかし一般大衆は、内容よりも『誰が言ったか』ということを重視する傾向があり、部長よりは社長、社長よりはカリスマ経営者、歴史上の人物、が言ってたから正しい、という方が通じることも多いです。それゆえ相手によって使い分ける必要があると思っています。(2013/12/19)

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「かっこいい言葉は恥ずかしいので自分の言葉しか使いません」の著者

遠藤 功

遠藤 功(えんどう・いさお)

早稲田大学ビジネススクール教授

ローランド・ベルガー日本法人会長。1956年生まれ。79年早稲田大学商学部卒業、三菱電機入社。米系戦略コンサルティング会社を経て、2000年ローランド・ベルガー社長。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

対象が、一般大衆なのかプロなのか、で違うのだと思います。ある意味スポーツ選手はプロであり、個々人は独立した個人経営者といえるでしょう。体を壊したり成績が出せなければ廃業せざるをえません。一方、サラリーマンは組織に守られているため、与えられた課題がこなせなくてもそうそうクビになるものではありません。(最近はそうでもないかもしれないが、スポーツ選手よりは安全とは言えると思います)独立したプロを動かすためにはこちらもプロになる必要があり、言葉を借りてこようが自分で考えようが、とにかく自分の言葉で語る方が通じることが多いでしょう。しかし一般大衆は、内容よりも『誰が言ったか』ということを重視する傾向があり、部長よりは社長、社長よりはカリスマ経営者、歴史上の人物、が言ってたから正しい、という方が通じることも多いです。それゆえ相手によって使い分ける必要があると思っています。(2013/12/19)

1通目のコメント氏に賛成です。使い古された名言でも、然るべき場面でふさわしい相手に使えば(そして自分がそれを使うのに不適格でなければ)相手に届きます。 自分の発した「名言」が届かないとき、こちらが悪い(不適格)とは限らないことにも留意できます。相手に受信能力がなかったり、そのことばがこの場面にどう当てはまるのかピンとこないときには「伝わらない」空気が漂います。もちろん受信能力のない人を相手に言葉を発した自分の判断ミスでもあるのだけれど、往々にして「言ってみないとわからない」側面もありますので。 言ってみてだめなら別の伝達方法を考える、というぐあいに継続的に調整していけばよいように思います。リーダーは一期一会というよりも、ある期間継続的にメンバーの面倒をみることになるわけですから。(2013/12/18)

自分のものになっていない言葉は使うな、という論には賛成します。しかし、本を読むことで身につく言葉を「体感したことがない言葉」として、自分のものになっていない言葉と同一視するのは、間違いだと思います。読書の意義は、自分が行けない世界や存在しない世界を「体感」することにあるのですから。誰しも想像力を持っています。(良い)本は読者の想像力を導くことで「体感」させるのだ、と解釈できると思います。(架空の話を読んで、例えば、泣いたりしたことのある人には、ここでいう「体感」の意味を分かってもらえると思います。)(2013/12/18)

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