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日産・中村史郎氏が語る成熟したカーデザイン

2014年1月6日(月)

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 日本経済の屋台骨を支える自動車産業。省燃費性能や居住性と並んで、そのデザインが1台の車に生命を吹き込む。日本のカーデザインは消費者の心にどう響き、そして世界と伍す競争力を持っていけるのか――。日経ビジネス(1月6日号)の特集「THE 100―2014 日本の主役」でカーデザイナー、和田智氏について綴った日産自動車常務執行役員(チーフクリエイティブオフィサー)、中村史郎氏の言葉から読み解く。(以下、文中敬称略)

自らデザインしたAudi A7の前に立つ和田智氏(横浜市の「Audiみなとみらい」、写真:後藤麻由香)

 「和田くんと最初に会ったのは20年ほど前、英ロンドンの王立美術大学だった」。中村は、こう振り返る。和田は1989年から91年ごろにかけて日産自動車から英国に留学し、中村はいすゞ自動車の欧州デザインスタジオで責任者を務めていた。「2人にとって、成熟した文化の欧州で得た経験は大きい」

 その後、和田は独AUDIを経て独立。現在は自動車以外に「イッセイミヤケ」ブランドで時計のデザインなども手掛ける。中村は1998年、日産の社長だったカルロス・ゴーンから誘いを受ける形でいすゞから日産に移籍。日産のV字回復をデザインの現場から支えてきた。日産は2013年、創業から80周年を迎えた。

 しかし中村は「日本の自動車市場はビジネスの面で見ると成熟過程に入っていても、デザイン面ではまだまだ発展途上にある」と打ち明ける。

 デザインは製品を売るためにあるべきか、それとも企業文化を忠実に伝承するべきか――。デザイナーの感性と良心は揺れ動き、次第にデザインは経営の重要課題になっていく。

 中村が就任してから15年ほどの間で日産のデザイン部門が担う役割は大きく変わった。それまでは開発の一部門に過ぎず、開発責任者が技術的な課題やマーケティング調査の結果に基づいてデザインを集約。独創性よりも、万人受けする保守的なデザインを優先する傾向があった。

 それが今や、「デザインこそ商品コンセプトを具体化するカギという共通認識が社内で定着している」。日産らしい先駆的なデザインの復活だ。

 中村は、自らが手掛けた小型多目的スポーツ車(SUV)「ジューク」(2010年発売)を例に挙げる。「ジュークはユニークで愛嬌があるだけに見えるが、実は歴史に培われたクルマのデザインの基本を反映した。例えば、あの丸いヘッドライトは1960年代の日本車が持っていた温かみや親しみやすさを引き継いでいる」。

 一方で「フェアレディZなど、企業のイメージを象徴する車種は、より伝統的な自動車らしさに比重を置いたデザインになっていくだろう」と読む。中村自身も初代「シルビア」(1965年発売)を所有するほどのクラシックカー好きだ。

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「日産・中村史郎氏が語る成熟したカーデザイン」の著者

清水 崇史

清水 崇史(しみず・たかし)

日経ビジネス記者

98年早稲田大学大学院修了、通信社を経て日本経済新聞社に入社。証券部で機械・プラント、海運・空運などを中心に取材。2013年4月から日経BP社に出向。総合商社、金融マーケットを担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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