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創造性向上のため話し方までモジュール化

クロスカンパニー石川康晴社長×一橋大学大学院楠木建教授対談(2)

2014年1月8日(水)

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 仕事の創造性を高めるために、クロスカンパニーでは、話し方の型をつくるなどの工夫を採り入れているという。トレンドを読んだうえで需要を予測することはコンピュータにはできない。これこそ、人間にしかできない仕事だ――。石川社長はこう考えている。

(前回の記事はこちら

(写真/栗原克己、以下同)

楠木:例えば、ZARAが現在のビジネスを始めたころは「何が売れるか予想してつくるから外すことがあるわけで、売れているものを売ればいい」でした。つまり競馬で言えば第3コーナーで馬券を買うような戦略で、これがファストファッションの手法です。一方、ユニクロには「自らの牧場で絶対勝てる馬を育て、勝てる馬しか出走させなければ勝てる」という戦略ストーリーがあります。

 クロスカンパニーの場合はどちらに近いのでしょうか。

石川:両方だと思います。クロスカンパニーの特徴は適正量を発注し、それをきちんと店頭で売っていく力にあると思います。

 過去のケースをベースとした商品数の論理的な予測値はすぐに算出できますが、アパレルの場合、これに基づいて突き進むとほぼ外れます。ここにいかに創造性を入れるかが大切で、その議論に2週間ほどかけています。

 トレンドを読んだうえで需要を予測することはコンピュータにはできません。これこそが仕事の創造性で、「人間しかできない仕事をやりなさい」というのが私の指導方法です。論理性と創造性を両方持つために「あなたはパソコンですか、人間ですか」といつも問いかけています。

 ブランドマネジャーの話し方は「論理的にはこの数字だが、創造的にはこの数字を加え、合わせてこれだけの数にしたい。創造性の背景にあるのは、こんな仮説だ」とある意味モジュール化しています。それに基づいて私や幹部が判断しています。

2つの商品群が掛け算になる

楠木:両方という場合、例えばユナイテッドアローズはセレクトショップであると同時に自主企画商品のSPAでもあります。それはある種のハイブリッドですが、クロスカンパニーはまた違った方向であると思います。

「ストーリーとしての「アース ミュージック&エコロジー」戦略」のバックナンバー

一覧

「創造性向上のため話し方までモジュール化」の著者

楠木 建

楠木 建(くすのき・けん)

一橋大学大学院教授

1964年生まれ。92年一橋大学大学院商学研究科博士課程修了。一橋大学商学部助教授および同イノベーション研究センター助教授などを経て、2010年から現職。専攻は競争戦略とイノベーション。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

石川 康晴

石川 康晴(いしかわ・やすはる)

ストライプインターナショナル社長

1970年岡山市生まれ。94年に婦人服販売のクロスカンパニーを創業。99年にSPA(製造小売業)に乗り出す。2016年に社名をストライプインターナショナルへと変更

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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