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物産と豊通、アフリカで試す商社の存在価値

2014年1月10日(金)

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 総合商社が企業の垣根を超えた呉越同舟でアフリカの国創りに挑む。発電、農業、街づくり――。それは新興国の経済発展にとどまらず、商社自らが存在価値を問い直すきっかけにもなりそうだ。商社は、どこへ向かおうとしているのか。日経ビジネス1月6日号の特集「THE 100―2014 日本の主役」で交わされた豊田通商の加留部淳社長と三井物産の飯島彰己社長の対話から、商社の未来像を探る。(以下、文中敬称略)

 2011年7月、東京・大手町。爽やかな夏の陽射しが三井物産本社ビルに差し込んでいた。「はじめまして、加留部と申します。同じヨココク(横浜国立大学)の出身です」「まあ、どうぞ。ヨココクとは奇遇ですね。(ソファに)掛けてください」。それが2人の初対面だった。

自動車以外の事業拡大を目指す豊田通商の加留部淳社長(撮影:的野弘路)

 人懐っこさの漂う三井物産社長の飯島は、社内の応接室はもちろん、国内外のパーティーでもゲストと対面すると早口で「まあ、どうぞ」「はい、どうも」と言いながら、気さくに手を差しのべてソファやグラスをすすめる「癖」がある。鉄鉱石などの製鉄原料を中心に、金属資源一筋に歩んできた商社マンならではの気遣いなのだろう。

 飯島と親交の深い日本郵船社長の工藤泰三は以前、「飯島さんほど優しい商社マンはいないよ。おかげでウチは(三菱グループの企業にもかかわらず)気が付いたら物産さんの(海上)荷物があふれているほどだ」と笑ったことがある。

 加留部と飯島がひざを突き合わせていると、2人の会話は世間話から次第にビジネスの領域に入り込んでいく。「夢は新興国経済への貢献。注目はアフリカです」と加留部が切り出すと、飯島は大きくうなずいた。

モザンビークをアフリカ開拓の足がかりにする三井物産の飯島彰己社長(撮影:的野弘路)

 伏線はあった。加留部は営業の最前線にいたとき、半導体や自動車関連の事業が長く、当時は金属資源一筋だった飯島との接点は薄い。しかし同じ横浜国大卒、神奈川県出身ということもあり、2人が意気投合するまで時間はかからなかった。

 しかもアフリカは飯島がブラジルやロシア、アジアと並んで位置付ける有望な市場。モザンビークでは日本企業として初めて天然ガスの採掘・生産に向けた調査を進め、2014年をめどに事業化の最終判断を下す。ガス化学や農業支援にも取り組んでいる。

 そこには「資源・エネルギー開発なら物産」という自負がある。2014年3月期の利益水準で見れば、最終的なもうけを示す連結純利益は前期比2割増の3700億円と、業界首位の三菱商事(同11%増の4000億円)に及ばないものの、三井物産は純利益の約7割を資源・エネルギー事業で稼ぐ。「電力や食糧、水など基礎的な物資の供給と確保。これが成長実現の大前提になる」という飯島の思いからだ。

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「物産と豊通、アフリカで試す商社の存在価値」の著者

清水 崇史

清水 崇史(しみず・たかし)

日経ビジネス記者

98年早稲田大学大学院修了、通信社を経て日本経済新聞社に入社。証券部で機械・プラント、海運・空運などを中心に取材。2013年4月から日経BP社に出向。総合商社、金融マーケットを担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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