• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

起業へ立ち上がったのは震災の日でした

小沼大地・クロスフィールズ代表(その2)

2014年1月21日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

(その1から読む

小沼大地(こぬま・だいち)
NPO法人クロスフィールズ代表理事。
1982年生まれ、神奈川県出身。一橋大学社会学部・同大学院社会学研究科修了。青年海外協力隊(中東シリア・環境教育)に参加後、マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社。2011年、NPO法人クロスフィールズ創業のため独立。企業人が新興国のNGOで働く機会を持ち、本業のスキルを社会問題の解決に役立てる「留職」というプログラムを提供している。世界経済フォーラム(ダボス会議)のGlobal Shapers Community(GSC)に2011年より選出。(写真:鈴木愛子)

古市:前回、就活の時期に出会った、青年海外協力隊の方の人柄と活動内容に感じ入って、小沼さんご自分も参加を決めたところまでうかがいました。で、行き先がシリアになったと。青年海外協力隊は、行きたい国などは自分で決められるんですか。

小沼:いやあ、それが自分では決められないんですよ~。シリアなんて青天の霹靂でした! 僕は「中南米が希望です」と出していたんです。

古市:えっ、中南米? 全然違うじゃないですか(笑)。

小沼:そうなんです。中南米なら、世界で一番話者人口が多いスペイン語が話せるようになるし、きれいな海ときれいな女性に囲まれながら(笑)、22歳から24歳の2年間を過ごせる。おまけにキャリアアップもできてラテンな感じで帰国できるじゃん、と思ったんです。

 「職務は選べるよ」と聞いていたので、僕は環境教育を選んでいました。「コスタリカとかで、ネイチャーガイドみたいな仕事を楽しくやれそう」、なんて考えていました。

 青年海外協力隊から合格通知がきて、よっしゃ中南米に行くぞ!とワクワクしていたら、「シリアに派遣します」、という通知がきた。僕、中南米にシリアがあるんだろうと地球儀で本気で探しました。

古市:中南米じゃなくて、中近東ですけど(笑)。

小沼:そうですよね(笑)。だって、本当に中近東なんて念頭になかったんで。

古市:確かに急に「シリア」と言われても、パッとどこらへんにあるかわからないでしょう。

小沼:当時、そんなにシリアという国がニュースに出てくることもなかったし。でも、いくら中南米を探してもなくて、あれ?と思って裏返したら、「ああ、ここなのか…」と。

「潰しは効かないけれど、面白いおっさんになれそうだ」

小沼:アラビア語でおっさんに囲まれて砂漠に2年間――という最初に思い描いていたラテンな感じとまったく違うイメージが頭に浮かびました。

古市:ははは。実際、そうだったんですか。

小沼:実際にそうでした(笑)。本当におっさんに囲まれてアラビア語どっぷりの環境に青春を捧げました。結果的には最高の経験が出来て良かったと思っていますが。

古市:キャリアアップしている実感はありましたか。

小沼:いや、キャリアアップしている感じはなかったです(笑)。

古市:あれ、そうなんだ(笑)。

小沼:そもそも中南米志望といっても、思い返してみると、スペイン語が出来たら潰しが利いてキャリアアップにつながりそう、ぐらいのふわっとした感じだったんです。

 だから、シリアで過ごしても何も日本で潰しが利くものを習得できそうにないけれど、「人生を面白く過ごせる、面白いおっさんになれるような素地を作れればいいや、だからまあこれでいいんじゃないの」と。そんな気持ちにすぐ切り替わって楽しく過ごしていました。

古市:帰国して、大学院に行かれたんですよね。専攻は何ですか。

小沼:学部時代と同じく、社会学です。学部時代はグローバリゼーションの研究をしていて、僕はバックパック旅行がどのような成り立ちで日本社会に根付いたのか、というテーマを考えていました。

 大学院ではNPO(特定非営利活動法人)、NGO(非政府組織)の研究をしました。NPOやNGOがどのように大きくなるのか、また資金調達はどのように行うべきなのか。そんなテーマでした。

古市:ああ、ということは、青年海外協力隊を経験したことで、大学院では「企業人が新興国のNGOで働く機会を提供する」という、クロスフィールズの原型をすでに持っていらしたんですか?

小沼:事業モデルまではなかったですが、コンセプトはあったかもしれません。青年海外協力隊での経験が、やっぱりすごく大きかったんですね。

コメント0

「イマドキの社会学者、イマドキの起業家に会いにいく」のバックナンバー

一覧

「起業へ立ち上がったのは震災の日でした」の著者

古市 憲寿

古市 憲寿(ふるいち・のりとし)

慶應義塾大学SFC研究所訪問研究員

1985年東京都生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程在籍。慶應義塾大学SFC研究所訪問研究員(上席)。大学院で若者とコミュニティについての研究の傍らIT戦略立案等に関わる。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

定年後の社会との断絶はシニアの心身の健康を急速に衰えさせる要因となっている。

檜山 敦 東京大学先端科学技術研究センター 講師