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「本物の社長を連れてこい」と言われた日

日本電鍍工業社長 伊藤麻美さん(第1回)

2014年1月23日(木)

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 世界的にも有数のめっき技術を持つ日本電鍍工業(さいたま市)の社長に伊藤麻美さんが就任したのは14年前、32歳の時だった。

 時代は「失われた10年」から、さらに「失われた20年」に突入する節目。IT関連の新興企業がもてはやされる一方、昔ながらの「モノづくり」を行う中小企業には逆風が吹いていた。そんなマイナスの場所から、会社をよみがえらせ、育て続けているのが伊藤さんだ。

 日本型社会の中で、自ら組織を率い「できるところから、革命を起こしていく」。才職兼美の女性たちを描く新連載、スタートです。

伊藤 麻美(いとう・まみ)
1967年、東京都生まれ。上智大学外国語学部比較文化学科卒業。ラジオDJを経て、98年に宝石鑑定士の資格取得のために渡米。99年に帰国して、2000年に父の創業した日本電鍍工業の代表取締役社長に就任。現在は関連会社の「日本アクセサリー」「ジユリコ」の代表取締役も務める。(写真:鈴木 愛子、以下同)

先ほど、会社の受付で来訪の意を告げたら、社員の方がマイクで「伊藤さん、伊藤さん、お客さまです」と呼び出してくれました。「社長」と呼ばれていないんですね。

伊藤:社内での関係は、全然フラットなんですよ。私だけでなく、どの役職でも、全員が「○○さん」です。

社長室はあるのですか?

伊藤:いえ、事務所でみんなと同じ机でやっています。ちなみに社内の掃除もトイレまで含めて、みんなで平等に分担してやっているんですよ。

伊藤さんは毎朝、何時に出社するんですか。

伊藤:みんなと同じ8時30分です。朝礼では私、大変ですよ。みんなが元気に「おはようございます」を言わないと、元気な「おはようございます」が出るまで、何度もリピートしますから(笑)。

日本電鍍工業はさいたま市にあります。最寄り駅の大宮からバスで20分ほどの場所ですが、ご自宅は会社の近くなんですか。

伊藤:いえ、家は東京です。六本木で生まれ育ったので、やはりその近辺に愛着があって。

夢を追っていた米国から呼び戻されて

六本木から通勤って、すごく時間がかかりませんか。車をお使いですか。

伊藤:いえ、普通に電車とバスに揺られて。でも1時間ほどですから、普通の通勤時間ですよね。

会社は1958年にお父さまが設立。50周年を超えて、電気めっきやイオンプレーティングなど、世界でも最先端といわれるめっき技術が高い評価を得ています。伊藤さんは、小さい時から後を継ぐということを決めていたのでしょうか。

伊藤:いえ、それもまったく、全然、頭になかったことなんです。父が創業したのは高度経済成長の時代で、めっきのような工業技術が飛躍的に伸びたころでした。父はほかにもいくつかの会社を興していて、それぞれ軌道に乗ると後継にまかせて、また新たに起業する、という事業家でした。私自身は父の事業と関係なく、小さいころから音楽が好きだったので、それを活かした道に進んでいたんです。

どんなことをされていたんですか。

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「「本物の社長を連れてこい」と言われた日」の著者

清野 由美

清野 由美(きよの・ゆみ)

ジャーナリスト

1960年生まれ。82年東京女子大学卒業後、草思社編集部勤務、英国留学を経て、トレンド情報誌創刊に参加。「世界を股にかけた地を這う取材」の経験を積み、91年にフリーランスに転じる。2017年、慶應義塾大学SDM研究科修士課程修了。英ケンブリッジ大学客員研究員。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官