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40代を襲う職場の「イノベーションのジレンマ」

ピースマインド・イープ荻原社長に聞く

2014年1月21日(火)

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 職場で精神的に追い詰められ、心身の不調が表れる40代が増えている。情報技術の進展やグローバル競争の激化によって、企業を取り巻く環境はここ10年の間にがらりと変わった。その変化は企業で働くビジネスパーソンにも及んでいるが、その対応に最も苦心しているのが40代であると、ピースマインド・イープの荻原国啓社長は言う。

 同社は、心理学や行動科学の専門性を活かした従業員支援プログラムを提供する企業だが、ここ数年40代の心のケアに対する相談が多く寄せられていると言う。プレイング・マネージャーとして結果を求められる立場にあり、同時に若手の人材育成も任されるなど、40代の企業人に対する要求は多い。プライベートでは介護といった深刻なライフイベントのリスクも顕在化する時期であり、こうした要因が心身の不調となって表れている。その実情を、荻原社長に聞いた。

(聞き手は蛯谷 敏)

精神的に追い詰められる40代が増えているそうですね。

荻原 国啓(おぎわら・くにひろ)
ピースマインド・イープ社長。慶應義塾大学経済学部卒。在学中より人事コンサルティング会社の新規事業開発や新卒人材紹介事業などに携わる。1998年にピースマインドを創業。2011年、同業のイープと経営統合。日本国内最大規模のEAP(従業員支援プログラム)提供企業として心理学・行動科学の専門性を活かした人と組織に関わる支援とコンサルティングを550以上の組織に展開している。精神保健福祉士、産業カウンセラー、心理相談員の資格も保有。(写真:村田和聡、以下同)

荻原:多くの企業の人事担当の方々や当社に相談に来るケースを分析する限り、企業で負荷を感じている40代の会社員の方は増えていますね。例えば、次のようなケースです。

 ある大手メーカーに勤務する営業部署のAさん。営業と言っても、そのメーカーでは販売については代理店を活用していたので、新製品が出たら取引先の代理店に「全国で売ってこい!」と指示を飛ばすのが営業部員の仕事だったそうです。その方も、代理店に激を飛ばして、10年以上営業の仕事を続けていました。

 ところが、そのうちに販売を任せていた代理店が経営不振に陥ってしまうんです。代理店間の競争環境が激化したことで消耗戦に陥り、事業が継続できなくなってしまいました。代理店側から一方的に「これからは売れない」と取引停止を言い渡されてしまい、そのメーカーは仕方なく販売会社を作り、今まで代理店任せだった営業体制の変更を余儀なくされました。当然、その営業Aさんも販売会社に出向を命じられ、今度は自分が「製品を売ってこい」と言われる側になったわけです。

 ところが、彼は出向した途端に困り果ててしまいます。それまで、自分自身で顧客を回ったことがなかったんですね。経験が不十分な上に、プライドが邪魔してうまく成果を上げられない。結局、自信を失い、精神的にも追いつめられて出社ができなくなってしまいました。

 要するに社会人経験を20年以上積んだ「経験」が環境の劇的な変化になかなか対応しきれない原因になってしまっているのです。やり慣れた仕事の方法や価値観をそう簡単には変えられないのです。

コメント3件コメント/レビュー

読んでいる方がどの世代かで「読むべきだ」「どちらでもよい」と別れるとこでしょうね。いつまだ立っても上役で君臨し続ける団塊の世代は、なかなか40代にポストも予算も渡しませんからね。再雇用も使い方によっては40代とって数が多く結果的にマジョリティとなって各社苦労している事と思います。40代後半君より(2014/01/21)

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「40代を襲う職場の「イノベーションのジレンマ」」の著者

蛯谷敏

蛯谷敏(えびたに・さとし)

日経ビジネス記者

日経コミュニケーション編集を経て、2006年から日経ビジネス記者。2012年9月から2014年3月まで日経ビジネスDigital編集長。2014年4月よりロンドン支局長。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

読んでいる方がどの世代かで「読むべきだ」「どちらでもよい」と別れるとこでしょうね。いつまだ立っても上役で君臨し続ける団塊の世代は、なかなか40代にポストも予算も渡しませんからね。再雇用も使い方によっては40代とって数が多く結果的にマジョリティとなって各社苦労している事と思います。40代後半君より(2014/01/21)

40代ですが、この記事には共感します。私も最近同じ経験をしています。人生もそろそろ後半戦を考えるようになると、これまで一生懸命?磨いてきた経験と、全く新しい未知の世界で若い人と一緒の土俵に立つのかと考えると、吸収力や体力、家庭を考えると、とっても気分が滅入ってきます。けれど、本当に未知の世界でもやってみると、意外に今までのキャリアが役に立つ事も多いですし、新しい発見の連続で楽しいですね。しかし、本当に精神がすり減ると感じるのは、逃げ切りまじかの団塊の世代が経営の実権を握っていて、企業自体は本質的に変われない所ですね。ちょっと向こうに美味しい世界が広がっていても、彼らには今見えているゴールの方が近くて確実ですから。。。(2014/01/21)

世の中が変わってるんだから仕方ないでしょうに、進化の過程において生き残るのは強い種族ではなく変化に対応できる種族ってのは昔から言われてることで、変化に対応できない以上舞台を降りるべきですね。(2014/01/21)

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三品 和広 神戸大学教授