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「ビジネスクラスの席に、お金は払いません」

間下直晃・ブイキューブ社長(その3)

2014年1月30日(木)

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古市:システム開発の受託から、このWeb会議へとメイン事業へと変わっていったタイミングは、いつ頃でしたか。

間下直晃(ました・なおあき)
 ブイキューブ社長。1977年生まれ、東京都出身。96年、慶應義塾大学理工学部入学。在学中の98年にブイキューブの前身となる有限会社ブイキューブインターネットを設立。02年、慶応義塾大学大学院理工学研究科開放環境科学専攻修了。03年、V-Cube USA,Incをロサンゼルスに設立。06年に日本法人の社名をブイキューブに変更。同社は13年12月に東証マザーズに上場した。(写真:大槻純一、以下同)

間下:2004年からWeb会議のサービスを始めて、2006年頃まで両方やっていました。新しいビジネスがうまくいくかどうかわかりませんし、怖いじゃないですか。簡単に言うと、受託での利益を食いつぶしながらやっていたというのが舞台裏です。

 2年ほどやると、「だんだん市場が見えてきた」というきれいな側面と、「こっち(受託)の利益を食われている」と不満に思う側面が社内に両方出てきました。僕が新しいことを始めて、そっちにばっかりいるわけです。どこに行っても、寝ても覚めても、「ビジュアルコミュニケーション」。

 そうなると、屋台骨になってくれている側がすねちゃう。小さな組織はどこもそうだと思いますが、トップがどこを向いているかは士気に重要で、向いていない方向で頑張ってくれている側のモチベーションが下がってしまうんですね。当然、収益も悪化する。全体に不協和音が出始める。

古市:なるほど。

間下:これがハッキリわかったのが2006年。市場も見え始めましたし、思い切って受託をやめて、資金を引っ張ろうと決断しました。

 受託開発は資金が要りません。上場する必要も調達する必要もないから、何もやってなかったんですが、新しいWeb会議のビジネスは金がかかるし、リスクが大きい。リスクマネーを引っ張ろうと2006年に合体させて、資金を外部から調達することにしました。

古市:ああ、じゃあ、それまでは別会社にしていたんですね。

間下:ブイキューブとブイキューブブロードコミュニケーション。後者がWeb会議を行っていた映像系です。

 ブイキューブブロードコミュニケーションがブイキューブを吸収合併して、社名をブイキューブに戻した。銀行は大混乱でした。でも、全部を一つにまとめて、同じ方向に向けるようにしたら、やっぱりグッと楽になりました。お金はきついですけれど。

50人から100人は「半端に見えている」サイズ

古市:仕事が順風満帆だったから会社を興した間下さんは、イケイケドンドンの起業家とも違う、比較的安全運転でやってこられた起業家だと感じます。でも、そのタイミングではリスクをとられていますよね。不安はなかったですか。

間下:うーん、ぶっちゃけて言うと、不安はありました。だけど、このままいくと、本当におかしくなってしまうという危機感が強かった。映像系が伸びているから、何とかなるだろうと思っていましたが、危機感が勝っていたかなあ。

古市:当時の規模は?

間下:40~50人。

古市:受託のほうに昔からのメンバーが多かったですか。

間下:そうですね。一部、映像系にひっぱってきたのもいましたけれど。でも、このタイミングで10人ほど退社が出ました。

古市:受託側から?

間下:そう。やっぱり受託をやりたい、と。

古市:うーん。まあ、仕事内容はかなり変わるでしょうしね。

間下:変わりますね。しかも、こっちの利益を食う悪者に吸収された!って意識もなくはないから。また戻ってきてくれた人もいますし、大量退社が出たのは痛みでしたが、仕方がなかったと思います。

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「「ビジネスクラスの席に、お金は払いません」」の著者

古市 憲寿

古市 憲寿(ふるいち・のりとし)

慶應義塾大学SFC研究所訪問研究員

1985年東京都生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程在籍。慶應義塾大学SFC研究所訪問研究員(上席)。大学院で若者とコミュニティについての研究の傍らIT戦略立案等に関わる。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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