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「おまえ何回言えば分かるんだ」「500回」

厳しく叱っても部下は育たない

2014年1月29日(水)

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 厳しく部下や後輩を育てているのに、一向に成長しない――。そんな悩みを持つ人は多いのではないだろうか。「今の若い人はちょっと厳しく接するとすぐにつぶれてしまう」などと若者の気質に問題をすりかえてしまうケースも少なくない。

 企業にとって永遠のテーマとも言える人材の育成。名古屋市で個別指導塾を経営し、1000人以上の子どもたちを指導してきた坪田信貴氏は「厳しく接しても人間は育たない」と断言する。坪田氏に正しい部下の育て方を聞いた。

(聞き手は小平 和良)

初の著書『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』は大学を受験する高校生の話ですが、学生と先生の関係を企業の上司と部下に置き換えても十分に成立しますね。

坪田:ええ、そうだと思います。本にも書きましたが、ダメな子どもや部下はいない。いるのはダメな指導者だけなんです。

坪田 信貴(つぼた・のぶたか)
株式会社青藍義塾代表取締役 塾長、学校法人大浦学園理事長。現在も自ら生徒を指導しながら、同時にIT関連など複数の企業を創業した起業家で経営者でもある。名古屋市在住。(写真:陶山 勉、以下同)

企業だと部下を叱りつけて厳しく育てる上司とほめて伸ばす温情派の上司がいて、時には厳しく叱りつける上司が成績を上げることもあります。どちらが正しいのでしょうか。

坪田:答えは決まっています。ほめて伸ばすタイプの上司です。暖かく見守らないと子どもも部下も育ちません。

 叱りつけてばかりいると、部下は苦手意識を持ちます。それでも部下は上司の言うことを聞こうとしますが、苦手な人の言うことは無意識に拒絶してしまうので、その結果ポカしてしまう。これははっきりしています。

 私も叱ることはありますが、それは信頼関係を築いてからです。いきなり叱りつけたり、説教をしたりすれば苦手意識を持たれて、それで終わりです。

 子どもは、本気でその子の能力を信じてあげれば全力で返すものです。これは子どもだけでなく、部下もそうですし、人はみんなそうだと思います。

 一方で疑うと能力は下がります。悪意を持った人に出会うと人は自分を隠そうとします。それ以上、粗を探されないようにするためです。突然ボールが飛んできた時に思わず体を丸めて守るのと同じことです。そうすると、体が固まってしまいますから、動きが遅くなる。リラックスした状態でなければ、本当の力は発揮できません。

 人間は達成したいという欲求よりも、失敗を回避したいという欲求の方が2倍強いと言われます。「おまえダメじゃないか」と言われると、それを回避しようとしますから、余計にうまくいかなくなるわけです。

 仕事も同じでしょう。プロジェクトがあっても失敗を恐れるあまり、動けなくなるということもあるかもしれません。「失敗するな」と言われれば、逃げたくなるし、緊張してしまう。その結果として失敗が増えてしまうわけです。

コメント16件コメント/レビュー

今の職場でパートを5年勤めております。そして、2年ほど前より一部ですが、新人の教育を任されています。そこで、教えるにあたっての自分なりの方針があります。他の方の反応(コメント)が怖いので、具体例は記しませんが、以前に私自身が受けたパワーハラスメントを思い出したくない為、叱ることができません。叱らないことは思ったよりもエネルギーが必要です。無い頭を振り絞って、こうしたらいいのかな?などと考え実行しているうちに、完全ではないものの、傾向が見えてきます。本記事を拝読して、改めて気づきを得た次第です。そしてまた、明日からの仕事で、方針の補強ができることと思います。そして以前、何かの記事のコメントでの一文が蘇ってきましたので、ここに記します。「世の中そんなに甘くない。」その一言が、世の中を世知辛くさせていることを。(2014/01/31)

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「「おまえ何回言えば分かるんだ」「500回」」の著者

小平 和良

小平 和良(こだいら・かずよし)

日経ビジネス上海支局長

大学卒業後、通信社などでの勤務を経て2000年に日経BP社入社。自動車業界や金融業界を担当した後、2006年に日本経済新聞社消費産業部に出向。2009年に日経BP社に復帰。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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今の職場でパートを5年勤めております。そして、2年ほど前より一部ですが、新人の教育を任されています。そこで、教えるにあたっての自分なりの方針があります。他の方の反応(コメント)が怖いので、具体例は記しませんが、以前に私自身が受けたパワーハラスメントを思い出したくない為、叱ることができません。叱らないことは思ったよりもエネルギーが必要です。無い頭を振り絞って、こうしたらいいのかな?などと考え実行しているうちに、完全ではないものの、傾向が見えてきます。本記事を拝読して、改めて気づきを得た次第です。そしてまた、明日からの仕事で、方針の補強ができることと思います。そして以前、何かの記事のコメントでの一文が蘇ってきましたので、ここに記します。「世の中そんなに甘くない。」その一言が、世の中を世知辛くさせていることを。(2014/01/31)

定量で示せると、本気で思ってるの? ← 定量で示さないで何を持って効果があると立証できるのか。統計的にでも実験を行いある一面(計算能力でも記憶力でも)からだけでもそれを示す意味があるのでは?それとも人間の全ての行動を定量化するとでも思ったんでしょうか。書くまでもないですがそれは無理ですね。(2014/01/31)

大きな間違いがひとつ。褒めれば伸びるわけではないし、怒ればよいものでもない。命題は自分で行動する動機を作ることです。幼児で考えればよくわかる。褒められればうれしいから同じ行動をするでしょうし怒られれば親の前で同じことをしにくい。何度叱られても同じ行動をするのは本人がしたいからです。指導者とは本人の行動原則を方向付ける役目です。叱っても褒めてもよいのです。企業でのこの選択は叱るほうでしょう。なぜなら本人が希望して就職するからです。褒める行動は金銭・職位で評価するべき。徴兵制軍隊などは本人の希望と無関係な配属ですからおだてて行動させる必要があります。恐怖政治では規律が立て持てますが自発行動はないです。山本五十六の言はこれを如実に示している。二の句三の句まで合わせて評価しないとミスリードです。(2014/01/30)

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