• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

『スター・ウォーズ』がつないだアップルとの縁

アカマイ・テクノロジーズのトム・レイトンCEOに聞く

2014年1月28日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 毎日、我々がアクセスする多用なウェブサイト。そのコンテンツは、あるインフラに乗ってスクリーンに映し出されている。このインフラ自体は決して目に見えるものではないが、それなくしては、ウェブコンテンツを見ることはできない。

 もはや我々の生活に欠くことのできないインフラを構築しているのが、米マサチューセッツ州ケンブリッジに本社を置くアカマイ・テクノロジーズだ。

 今やインターネットの総情報量の約15~30%が同社のインフラを通して、私たちの元に届いている。創業から15年を迎えた同社は、かつてITバブルに乗って急成長し、そのバブル崩壊と共に経営危機に直面した。 しかしこの数年間は、再び目覚しい成長を遂げている。2013年第1四半期~第3四半期のEPS(1株当たり利益)は、2012年同期と比べて32%上がり、株価は2013年だけで23%も上昇した(2013年11月26日時点)。

 同社のCEO(最高経営責任者)であり、米マサチューセッツ工科大学(MIT)で数学の教授も務めるトム・レイトン氏に、復活の秘密を聞いた。

アカマイ・テクノロジーズのトム・レイトンCEO(最高経営責任者)。
1998年にアカマイ・テクノロジーズを共同設立。米マサチューセッツ工科大学(MIT)で数学の博士号を取得し、応用数学の教授も務める。コンテンツ配信やインターネットプロトコール、アルゴリズムに関わる多くの特許を取得している。

多くのインターネットユーザーが、毎日、アカマイ・テクノロジーズのインフラを使っている。だがその存在を知らない人も多いだろう。改めて、業務内容を教えてもらいたい。

トム・レイトンCEO(以下、レイトン):我々の使命は、コンテンツを迅速かつ安全に、エンドユーザーに配信できるような、信頼できるインフラを構築すること。現在は主に、ウェブサイトやアプリを手掛ける企業に、サービスを提供しています。

 我々にはアプリやコンテンツを迅速に動かして配信する技術がある。非常に質の高いビデオ配信もできる。そして何より安全性を担保できることが大きな強みです。

 例えばネット通販でクレジットカード情報が盗まれることはないし、各社の提供するウェブサイトやアプリがサイバー攻撃を受けることもありません。

現在の顧客は。

レイトン:世界でトップ60に入るネット通販企業や、トップ30に入るメディア企業が主な顧客です。ただ基本的には、ウェブサイトやアプリを提供する大企業であれば、その多くが我々のインフラを使っていると考えていいでしょう。

 米アップルも大きな顧客です。例えばアップルの提供するウェブのコンテンツの多くは、我々のネットワークを介して提供されています。(アップルの有料配信サービス)「iTunes(アイチューンズ)」や(ビデオ通話が可能な)「Facetime(フェースタイム)」などは、我々がインフラを担う代表的なサービスの1つです。

サイトクラッシュが、脚光浴びるきっかけに

米アップルが顧客になったきっかけは。

レイトン:1999年3月。我々が、同じ日に2つのブレークを果たしたのがきっかけです。
 その日、大学のバスケットボールトーナメントが開催され、多くの人はその試合を見るために一斉にネットにアクセスしました。中でもスポーツニュースサイトの「ESPN」にはアクセスが集中してしまって、サイトがクラッシュしてしまったんですね。

 当時、「ESPN」は、インフォシークがサーバー環境を提供していました。我々はインフォシークにサービスを試してもらおうと売り込んでいたのですが、「興味がない」と断られていました。けれど、このクラッシュを受けて、インフォシークは我々のサービスに興味を持った。そしてこう聞かれたのです。

 「1秒間に2000のリクエストに対応できるか」。当時、我々はまだ数分間に1回のリクエストにしか対処していない状況でした。けれどチャンスだと思った。「やります」。自信を持ってそう答えたんですね。実際、インフォシークにサービスを提供してみると、1秒間に3000のリクエストに対応できるコンテンツを配信することができました。

 けれどもまた「ESPN」はクラッシュしてしまった。というのは、我々がコンテンツを配信し始めた途端、「ESPNだとほかのサイトよりも早くコンテンツを視聴できる」とユーザー間で広がり、アクセスが集中してしまったからです。つまり我々は、「ESPN」のコンテンツ配信を再開させただけでなく、今までより迅速にコンテンツを運ぶことができた。2回目のクラッシュは、そうした実績の裏返しでもありました。

コメント0

「インタビュー」のバックナンバー

一覧

「『スター・ウォーズ』がつないだアップルとの縁」の著者

飯塚 真紀子

飯塚 真紀子(いいづか・まきこ)

在米ジャーナリスト

雑誌編集を経て、LAを拠点に、政治経済、社会、トレンドなどをテーマに様々な雑誌に寄稿。著書に『9・11の標的をつくった男』(講談社)、『そしてぼくは銃口を向けた』『銃弾の向こう側』(草思社)他がある。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック