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「子供は放っておけば育つ」とあなたも思いますか

日本電鍍工業社長 伊藤麻美さん(第4回)

2014年2月13日(木)

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伊藤 麻美(いとう・まみ)
1967年、東京都生まれ。上智大学外国語学部比較文化学科卒業。ラジオDJを経て、98年に宝石鑑定士の資格取得のために渡米。99年に帰国して、2000年に父の創業した日本電鍍工業の代表取締役社長に就任。現在は関連会社の「日本アクセサリー」「ジユリコ」の代表取締役も務める。(写真:鈴木 愛子、以下同)

(前回から読む

第2回で伊藤さんは、「私にとっては23歳も76歳も、みんな子どものような存在なんです。社員全員がいとおしくてしょうがない」とおっしゃっていました。

伊藤:はい。本当にそう思いますよ。

そう言う伊藤さんは、実際に男の子のお母さんでもあるんですよね。

伊藤:そうです。朝から晩まで仕事をする私の姿を見て、「伊藤さんは会社と結婚してるんでしょ」なんてからかう人もいるのですが、「何じゃい、それは! 私は仕事もするし、結婚だってするよ!!」と(笑)。

 結婚は2005年にして、子どもにもすぐ恵まれたのですが、家庭があったからこそ、再建一途の中で、自分がつぶれないで済んだと思っています。

ということで、最終回はちょっと趣を変えて、だんなさまのことを聞いてもいいですか。

伊藤:はい、もちろん。また、これも波乱があったんですけどね(笑)。

2000年に32歳で社長に就任された日本電鍍工業は、大きな負債を負っていました。事業の正常化を果たしたのが6年後の2006年。その前に伊藤さんはご結婚されています。

伊藤:夫になる人と知り合ったのは1999年。私がアメリカのカリフォルニア州で宝石鑑定士と鑑別士の勉強をしていた時です。その時は、よもや先に波瀾万丈が待っているなんてことも知らず……。

お父さまが創業した会社が危機だと知らされて、その年に日本に帰国されたんですよね。

伊藤:そこから再建が始まって、数年は、ほとんどプライベートがなかったですからね。その間、夫となる人とゆっくり会って話し合う時間も余裕もなかったですし。2005年にラスベガスで挙式したのですが、思えばそこまでは長い道のりでした(笑)。

しかし、立ち消えにならず、ゴールインしたところがすごい。

伊藤:本当ですよね。これも、話せば長い困難があったんです。夫の実家も、長野県の白馬五竜でスキー場やゴルフ場を経営している実業家の一族で、彼はまさに長男の跡継ぎだったんですね。

ということは、伊藤さんは婚家から「嫁」として期待されたわけでしょう?

伊藤:でも、私は自分のところの会社の再建に手一杯ですから、「嫁」になんか、とてもじゃないけどなれる状況ではない。ですから当初、私たちの結婚はなかなか認めてもらえませんでした。そこで結果的に、夫が実家を出ることになったのです。

現在別居中、朝は4時起きです

家族よりも伊藤さんを選んだんですね。

伊藤:そのような形になり、夫の実家とはしばらく微妙な距離ができました。でも、結婚した翌年に息子が生まれたことで、夫の家族も徐々に認めてくれるようになったんです。夫は結婚後の3年間は、当社の関連会社のジユリコで仕事をして、私の力になってくれました。でも、息子が3歳になったころ、かつて夫が在籍していたスキー場での実績が評価され、「もう一度スキー場の経営に携わってほしい」ということで、彼は家業に呼び戻されました。

夫婦ふたりともが、それぞれの家業に取り組むことになった。

伊藤:ということは、夫は長野をベースにしなければならない。家族がバラバラに暮らすのは喜ばしいことではありませんでしたが、お互い経営者の子どもです。それぞれの会社が継続していくことが大切ですし、必要とされている時に行動しなければならない、という思いもあって、離れて暮らす決断をしました。

 現在は夫が長野、私と息子が東京で別居しての生活です。互いに行き来はしますが、会うのは月に3回ぐらいでしょうか。そのパターンで、ずっと来ています。

今、息子さんはおいくつですか。

伊藤:7歳、小学校の2年生です。

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「「子供は放っておけば育つ」とあなたも思いますか」の著者

清野 由美

清野 由美(きよの・ゆみ)

ジャーナリスト

1960年生まれ。82年東京女子大学卒業後、草思社編集部勤務、英国留学を経て、トレンド情報誌創刊に参加。「世界を股にかけた地を這う取材」の経験を積み、91年にフリーランスに転じる。2017年、慶應義塾大学SDM研究科修士課程修了。英ケンブリッジ大学客員研究員。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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